紫の物語的解釈

漫画・ゲーム・アニメ等、さまざまなメディアにひそむ「物語」を抽出して解釈を加えてみようというブログです。

2010年TVアニメ 超個人的ベストエピソードを決める

2010-12-29 23:59:52 | アニメ全般
年の瀬です。
2010年もいろんなことがありました。
このサイトを立ち上げたのも2010年になります。1月24日くらいだったかな?
もうすぐ一周年を迎えます。

それはさておき、今回は年末ということで、今年を振り返ってみようと思います。
で、今年視聴したTVアニメのなかで超個人的なベストエピソードを選ぼうかな、と。

2010年、いろんなTVアニメがありました。
僕が視聴してたのは、以下のアニメです。(一部途中で切ったものもアリ)

  2010年視聴のTVアニメリスト(五十音順)

  ・アマガミSS(七咲、梨穂子、絢辻さんのエピのみ)
  ・荒川アンダーザブリッジ(二期のみ)
  ・SDガンダム三国伝(少し)
  ・えむえむっ!
  ・Angel Beats!(結構後半から視聴)
  ・俺の妹がこんなにかわいいわけがない
  ・神のみぞ知るセカイ
  ・ギャグマンガ日和(観たり観なかったり)
  ・海月姫
  ・けいおん!!
  ・屍鬼
  ・侵略!イカ娘
  ・スーパーロボット大戦OG(最初の方だけ)
  ・ストライクウィッチーズ2(一期は観たことない)
  ・それでも町は廻っている
  ・探偵オペラ ミルキィホームズ
  ・ドラゴンボール改(観たり観なかったり)
  ・ぬらりひょんの孫(四国妖怪編後半はほとんど観てない)
  ・ハートキャッチプリキュア(観たり観なかったり)
  ・パンティ&ストッキングwithガーターベルト(最初の方だけ)
  ・B型H系
  ・ワンピース(観たり観なかったり)


まあ、ちょっと偏ってるかもしれませんが、以上の視聴アニメのなかから、
2010年の超個人的ベストエピソードを選りすぐってみようと思います。
あくまでも超個人的なので異論は受け付けません!
では、栄光のベスト・エピソードに選ばれたのは・・・?


  2010年TVアニメ超個人的ベストエピソード

【けいおん!!】より、
第14話 「夏期講習!」


でした!!

うーん、「ああそうですか」という興味喪失のため息がきこえる。
まあ、聞いてください。
どういうエピソードだったかを、以下に詳細に紹介しますので
よろしければお付き合いをば。
結構突っ込んで語りますので、14話未見でDVDなどで観る予定のある方はご注意を。

では


  けいおん!! 14話について語る



14話は、律が澪に電話をかけてくる場面から始まります。
「今から遊ばないか?」と誘う律に対し、澪は難色を示します。
受験を控えた三年生の夏であり、かつ夏期講習も近いうちにあるので遊びにはいけない、
と澪は結局、律の誘いを断ります。



律は、どうしたものかとふらふら歩いていると、目の前にムギが一人で歩いていました。
律は軽い気持ちで、ムギに「ヒマなら一緒に遊ばないか?」と誘うのでした。
ムギは用事があったのですが、律に遊びに誘われたことが嬉しくて、用事をキャンセルして
二人は遊びに行くことになります。



律とムギが二人だけで遊びに行くことは初めてということで、異様にはしゃぐムギ。
いつも仲良しに見える軽音部の五人ですが、実は意外とペアでつるむことは少ないんですね。
律と澪は昔ながらの幼馴染なので、よく二人でいるところを見ますが。
ある意味、リアルです。友だちグループあるある。



二人はゲームセンターへ遊びにきました。
いろいろなゲームに興味を示し、「あのゲームは?」「このゲームは?」と
律に説明を求めるムギ。かわええ!




律はムギの前で、クレーンゲームのぬいぐるみを見事ゲットしてみせます。
「りっちゃんすごーい!」とはしゃぐムギに対し、
「あったりまえだろ」と強がりつつも、内心「よかったー、取れて」とほっとする律。彼氏彼女か!



さらに、プリクラで遊ぶ二人です。
なんか、この場面の二人の会話をフルで聴くと、本当に楽しそうな雰囲気が伝わってきてイイです。
ちょっとデートみたいな感じなのもおかしみがあっていいかも。彼氏力あふれる律に惚れる。


一方、自宅で昼寝をしていた唯は奇妙な夢をみます。



ムギのまゆ毛が実はたくあんであり、唯はそれをごはんのお伴に食べてしまいます。
すると、ムギが「わたし両方のまゆを取られるとゲル状になっちゃうの」とか言い出してデロデロ溶け出します。
唯はあわててたくあんの代わりになるものを探し、分度器をムギのまゆに貼り付けるのでした。

この夢のくだりの意味はよくわかりませんでした。小ネタかな?



昼寝から起きた唯は、和(のどか)と一緒にケーキをつつきます。
唯はイチゴのショートケーキ、和は栗のモンブラン。
軽い気持ちで一口ずつの交換を申し出る唯。しかし、悲劇はその後おとずれます。



なんと、和は交換の一口として、唯のショートケーキのイチゴを食べたのでした!
別に和が嫌な奴なんじゃなくて、ただ天然なだけなのですが。
この事態に、唯は激しいショックを受けるのでした。

これの事件はのちに繋がる伏線となります。




場面は変わって、再び律とムギのデートへ。
楽しすぎて死んじゃいそうなムギ。ああ、もう、かわいいな!



ゲーセンの次に二人が訪れたのは駄菓子屋でした。
大金持ちの令嬢であるムギは、数十円で買えるお菓子に感動して「価格破壊」の意味を悟ります。
(間違ってますが)



ここでも、律がナイスエスコート。ムギに駄菓子の食べ方をあれこれレクチャーします。
マジで律の彼氏力がハンパなく上昇してきていて、スカウターが壊れそうですよザーボンさん。




再び、場面転換。
和にショートケーキのイチゴを取られたことをあずにゃんに愚痴る唯。



それも、本人の目の前で。
イチゴを取っちゃった和はたしかに間違ってるかもしれませんが、
それに執着して後輩に電話でジャッジメントを求める唯も間違ってるような気もします。




そして、また律ムギのデートへ。
ムギは兼ねてから望んでいたことを、ついに律にお願いします。
「私のこと たたいてほしいの!」
戸惑う律。
ちゃんと聞くと、いつも律と澪がどつきあいながら戯れてるのがうらやましいとか。
まあ、そういうことなら。


仕方なく叩こうとするんだけど、なんかものすごく叩きづらい律。


「こういうのはボケてくれないと」と、とりあえずその場をごまかす律。
ムギも、なるほどと納得。

そして翌日・・・。



ムギは夏期講習におおよそ似つかわしくない服装であらわれたのでした。


これは、まさか・・・。



エレベータのなかで、唯は昨日のショートケーキのイチゴ事件のことを話します。(まだ根に持ってます)
それを受けて、澪も昔、律にイチゴを取られて思わず叩いたというエピソードを披露。
これも伏線ね。


この話に、「なるほどー」という表情をみせるムギ。
律は、そんなムギを見て「ムギは叩かれるためのボケを狙いに来ているらしい」と気付きます。




叩かれることにこだわる理由は、スキンシップだとムギは言います。


律と澪


唯と梓

この四人はいつもスキンシップをとってるのに、私だけないなんて!
ということでした。



まあ、それに共感できるできないは別として、律はムギのために一肌脱ぐことにします。
さまざまなボケをムギに伝授。りっちゃんの彼氏力が再び発揮されるのです。




まあ、結局ことごとく失敗に終わってしまいましたが。
なんとなくムギは叩きにくい・・・その感じはわかる気がします。
友だちグループのなかでも、こいつには冗談でどついたりできるけど、こいつにはちょっと…うーん…。
って人いますよね。それは、別にどつける人がどつけない人より仲が良い悪いとかそういうんじゃなくて、
キャラというか役割の違いですかね。
でも、ムギが「私にだけスキンシップがないなー」と気になってしまう気持ちもわかります。




その翌日、登校日に軽音部の部室にあつまったメンバーたちは、いつものようにお茶とケーキを食べます。
澪の隣に座っていたムギは、昨日の話をヒントにあることをひらめいてしまいます。

それは・・・



澪のショートケーキのイチゴを取っちゃうことでした!!
これで叩かれる!
ムギの期待をこめたツッコミ待ちの顔がまぶい・・・。


じわ・・・


え、あれ??



なんと、ツッコミどころか澪がぽろぽろ泣きだしてしまいましたとさ。
唯もここぞとばかりに和を連れてきて、イチゴを取るってのはこういうことだ!と見せつけてる点にも注目です。




ムギ、すべては叩かれたい一心で私が仕組んだことですと告白。
澪も、そういうことなら・・・と納得。
ついに叩いてもらえることに!


なんか緊張する一同。


やっぱ無理でしたっ!




結局、律・ムギの奮闘もむなしく、ムギをどつきツッコミしてくれる人はいませんでした。




でも、ムギは自分のために律が一生懸命になってくれたことが何より嬉しかったのです。
一緒に遊んだときも、律のエスコートが上手だったのでムギは素直に律を褒めます。
「男の子だったらきっとモテモテよね」
うん、俺もそう思う。


照れ律。



「どう反応すりゃいいんだ!」
と、思わずムギにどつきツッコミさく裂!!
はからずも、ムギはねんがんのどつきツッコミを手に入れたのでした。




その日の夜、律はムギが今回の行動に至った経緯を澪に説明します。



ゲーセン、駄菓子屋、といろいろと遊びに行ったことも報告。
澪、だんだんと無言になっていきます。
「あれ、澪さん怒ってらっしゃる・・・?」




「いや、誘ったじゃん・・・」と律も呆れ顔。
これ、澪は「私もムギと遊びたかった!」という体で話してますが、多分怒ってるポイントは違うでしょうね。
今まで律と二人で行動してたのは幼馴染である澪であり、律との二人きりでの行動は、
いわば澪の特権的だったのだから、そりゃあ、別の人と二人きりで遊んだことを本当に楽しそうに話されるのは
心中おだやかじゃないでしょうねぇ。
律、理不尽なキレ方されたのに、キレ返さず呆れて終わるなんて、マジで彼氏力が尋常じゃないんですけど・・・。





一方、ムギは律と二人の思い出として撮った写真を微笑みながら見つめます。
写真のムギの額には、初めてどつきツッコミを受けた証であるバンソウコウが
誇らしげに貼られているのでした。



と、以上が【けいおん!!】14話の内容です。
なんつーか、ひとことで言っちゃうと「ムギかわいい!」で済んじゃうんですが、
今回の話はけいおん!!のメンバー間の人間関係の微妙さを上手く表現してるのが面白かったです。
メンバーそれぞれ意外な一面が見れました。
律の彼氏力や澪の嫉妬深さ、あと唯の執拗さも・・・。

何気ない日常的なエピソードですが、詰まっていたエッセンスはとても濃厚だったと思います。
2010年、思い出の一話として永久保存しておきたいですな!

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