男と女

男女間のすれ違い、違い、特徴についての科学的考察

女の七不思議?(なぜそうなのか)

2022-07-23 22:29:28 | 男と女

(男と女)

[女の七不思議](なぜそうなのか)

男の私たちから見たら女性の思考方法、行動には理解できないことが多すぎる。
(女性から見たらこの逆のことが言えるだろうが。)
これまで幾度となく同僚、或いは友人たちとこの件について話したことがあるが、結論は女は同じ人間というよりは宇宙人と思った方が良いということであった。

これについて岩月健司氏はその著書「なぜ、男は「女はバカ」と思ってしまうのか」で、次のように述べている。

*「本書はもっぱら女性の思考方法について解説しています。なぜなら、女性心理というのは男性にとって非常に分かりにくいものであると同時に、女性自身にとっても不可解なことが多いからです。男性にとって女性が神秘的に映るのは、男性が女性を理解することのほうが、その逆より難しいからです。男性が女性を理解している量は、女性が男性を理解している量よりも圧倒的に少ないのです。だから、男性にとって女性は「謎の生き物」なのです。」

ある女性から次のように言われたことがあった。
「あなたの言うことは正しい。けれど私はそう思わない。だからあなたは間違っている。」
屁理屈としか言いようがない発言だが、彼女からしたらいたって真面目なつもりらしい。
何故このような発想になるのか。

よく「男は理性で、女は感情で物事を判断する」と言われているが、これに当てはめると「理屈ではあなたの言う通りだろうが、私の感じではそれは違う」ということだろうか。そして「そんな私の感じたものを理解しないあなたは間違っている」ということになるのだろう。
俗に「男は頭で物事を考えるが、女は子宮で物事を考える」というが妙な説得力がある。子宮で考えた事など男に分かるはずがない。(注)

ということで、ここでは私がこれまで女性に対して疑問に思ってきたこと、また女性の特徴についての説明で、私が「なるほど」と思ったものをいくつか列挙してみた。

(注)
期せずして、岩月氏は著書の中でこのことについて次のように述べている。
「女性は自分の感情に自信を持っていますので、男性が論理的に思考して出した結論も認めますが、それだけが正解でないと思うこともしばしばです。実際理路整然とした分かりやすい結論が必ずしも「正解」とは限りません。女性の感情を基にした直観的思考により導き出された結論の方が正解であることも多いのです。」


では以下、この「女性に関する疑問」について、姫野友美氏の著書「女はなぜ突然怒り出すのか?」を中心に考えてみる。
(姫野氏は心療内科医だが、医師だけに、この本では「脳の仕組み」や「ホルモンの影響」などを踏まえた分析がなされている。)

〇[なぜ女はすぐ感情的になるのか](脳の構造について)(姫野氏の著書より)

「間脳に「前交連」という左右の脳を繋ぐ連絡回路があるが、これは言ってみれば「感情の連絡通路」。主に「好き・嫌い、快・不快、怒り・恐怖」などの感情部分を情報として交換しているところだ。
この前交連が、女の方が男より太いのである。
通路が太いと、感情に関する多くの情報をいっぺんに流すことができる
。そのために女は一般的に感情表現が豊かで、情緒的にも細やかな対応をとることができる。
しかし、厄介なのは、より多くの感情情報を扱える分、あまりにたくさんの情報を流しすぎて処理能力が追いつかなくなる場合があることだ。また、たとえ情報量が少なくても一部の情報を増幅させて大波にしてしまう傾向があるのだ。いきなり感情の大波をぶつけられた男としては、呆気に取られてしまうのも当然である。
だから「女はちょっとしたことですぐ感情的になる」ということになるのだ。」

〇[なぜ女はおしゃべりで話が長いのか](脳の構造について)(姫野氏の著書より)

「よく女の脳は言語能力が発達しているといわれる。
これは、男がおもに左脳だけで言葉を操るのに対し、女は左脳と右脳の両方を使って言葉を操っているからだ。男の脳と女の脳で構造上最も大きく違っている点は、「脳梁」という左右の脳をつなぐ連絡橋の太さだ。女の脳はこの連絡橋が男より太くできているために左右の脳の連絡が良く、言語情報をはじめとしたより多くの情報を次から次へと流せるようになっている。つまり、脳が次から次へとポンポンと言葉を発することができるようになっているのだ。」

〇[女はしゃべること自体が快感](ホルモンの影響)(姫野氏の著書より)

「男から見ると、女はよくあそこまでしゃべり続けて飽きないものだと不思議に思うだろう。そして、よく聞いてみると、たいていの場合たいした内容の話をしているわけでもない。大体「噂話」とか「情報交換」のたぐいだ。
どうして、そんなたわいもないことを延々と話していられるのだろう。
それは、女の脳にとっては、話すこと自体が「快感」だからである。
これには、ドーパミンというホルモンが関係している。別名、「快感ホルモン」と呼ばれる物質で、女はしゃべることによって、このドーパミンを活性化させているのだ。このドーパミンはしゃべるほどに活性化し快感がアップするのだ。これは、パチンコで勝っている時に、なかなかやめられないと同じ状況だと言っていいかもしれない。」

〇「女の相反する言葉と態度」(姫野氏の著書より)

「女心には相反する気持ちが不思議なほど違和感なく同居している。「好きだけど嫌い」「(セックスを)許したいけど許さない」・・まるで「ジキルとハイド」のようだが、ひとりの女の中にはそんな正反対の心が矛盾なく住んでいる。
女がミニスカートをはきながら「見られまい」と隠すのは「見せたい」という意識と「隠したい」という意識が心の中に何の違和感もなく同居しているからで、肌を露出しながら見られまいとするアンビバレント(ひとつの心に相反する感情や価値が両立して存在すること)な行動が「オスを惹きつける力」になっていることは疑いない。誘っているのか、拒んでいるのか、判然としないからこそ、女はいっそう妖しく見えるものなのだろう。」

〇「女はなぜ結婚すると強くなるのか」(社会学、文化人類学的観点より考察)

これは常々思ってきた疑問だが、よく考えてみると(日本の)女性が強くなってきたのは、そして結婚後強い立場に立つようになってきたのは最近のことと言える。
「戦後強くなったのは女性とストッキング」とよく言われるが、それまでは「男尊女卑」の社会と言われてきたものが何故このように変わってきたのだろうか。

女性が強くなった理由としてまず言えるのは、戦後アメリカの統治下で男女平等が唱えられ、それによって女性の立場が向上したことが挙げられる。
そしてもう一つ大きな要素として、生活家電の発展普及により一般女性にも時間的余裕が出来、社会的進出が可能になったことがある。
これにより、女性も自立できるようになり、これ迄のように男性に頼る必要が無くなってきたということ。このことは、言い換えれば男にとってはこれ迄のように威張る余地が無くなってきたと言える。

社会的な権利としての男女平等は当然のことであり異論はないが、近年行き過ぎではないかと思える事も少なくない。
若い人たちの「アッシー」「メッシー」から既婚者の「粗大ゴミ」「亭主元気で留守が良い」など、男にとってはいい加減にしろと言いたくなることも多い。

このように女性が強くなりすぎると(男性が弱くなりすぎると)、いろいろと不都合な面も生じてくる。

基本的に男にとって面子は何よりも大切なもので、この面子を潰されると怒って乱暴になったり、逆に意気消沈して萎えたりする。
例えば「給料が安い」「甲斐性がない」などで、ある場面での「もう終わったの」「あなたってダメね」などはその最たるものと言える。
(この考察にも近年男性の精子は減少しているということに触れたが、このようなことも(例えばストレスの影響とか)その一因ではないかと思えてくる。)

*このようなことについて、石原結實氏は著書「おとこ教室、おんな教室」で次のように述べている。(要約)

・マイルドな男性が増えてきている。これは別の言い方をすれば雄(男)としての迫力に欠けていると言うことです。

・女の選り好みに適う男の条件は以前は三高(高学歴、高収入、高身長)であったが、最近では三Cがクローズアップされてきています。(cooperation(協力)、 comfort(快適)、 consult(相談))
家事や育児に協力的で、一緒に過ごすのに側にいて快適であり、何か事があれば相談できる相手が、女の選り好みに適う男である、というわけです。
これは女が男に求める条件は、自分にとって都合が良ければいいということになります。

・確かに結婚しない男が増えています。これに対応して、結婚しない女も当然増えています。独身でいる男性にはある共通の雰囲気があるようです。それはどことなく優しい、マイルドな味わいなのです。

・遺伝子を残し、生命をつないでいく営みでは、男は性交渉以外にはほとんど役割がないわけですから、女は精子さえもらえれば、(社会が豊かになり女性に経済力がついてくると)あとはそれほど男の存在は必要でなくなる、ということになります。

・生命が細胞分裂で増殖していた段階から、性が分化し、雌雄交配による生殖に進展していく過程で、雌は雄を改造してつくられたという事実です。
雄の雌化とは、実は生命をつなでいく原点に返ろうとしている動きである、と見ることが出来るのではないでしょうか。
人間の進化は極点まで進んでしまって、もう先のない行き止まりにきている。そこで原点返りが起こっている。そういうことさえ感じさせます。


ということで、最初の疑問「女はなぜ結婚すると強くなるのか」に戻ると、これは日本に於いては戦後のことで、女性は元々男性との対等意識(性分化の過程を考えると、むしろ自分たちの方が偉いと思っている)はあるものの、結婚前からそのような態度でいると男から敬遠されるので、敢えて可愛らしく、しおらしくしていると考えるとしっくりくる。
そして、結婚すれば(結婚を機に女性の本能が目覚め)もう男に遠慮したり、媚びたりする必要も無く、子供が生まれて成長すれば、男はもう無用の長物となり、熟年離婚にもつながっていく。

(参考文献)
「おとこ教室、おんな教室」(三笠書房、知的いきかた文庫)
 イシハラクリニック院長 血液内科 石原結實著

(石原氏は医師だが、この本では言葉(ラテン語や漢字)には女性を語源として作られたものが多いとして言語学的にいろいろ例示したり、社会学的な解説も多く書かれている。また著者は私と同年齢の戦後の団塊の世代と言うこともあり、内容面で共感することも多く、読み物としては面白かった。)

 

 


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