つれづれなるままに

その時々の思いを書き綴る。

今日は驚きと歓喜が二つ

2014-01-30 10:27:01 | Weblog

 昨夜、うれしいニュースが続いて入ってきた。
 ひとつは何といっても新しい万能細胞作製の新手法を
開発したというニュース。
 マウスのリンパ細胞を弱酸性液に浸しただけで万能化した。
名付けて「STAP細胞」。
 発表したのは神戸の理化学研究所の小保方晴子ユニット
リーダー。まだ30歳の若い研究者。テレビで見た顔は童顔で
こんなすごい発明者とはとても思えないような女性。
 経歴もユニークだが、内容はもっとユニーク。何せ科学雑誌が
ありえないと掲載を断る程の画期的なこと、というより生物の
常識では考えられないこと。異分野の研究者だったからこそ
できた成果という評価。
 生後1週間のマウスというやや特殊な細胞なのでただちに
ヒトに応用できるかはこれからの課題らしい。彼女自身の
発言の中にもヒトへの応用にはまだまだ課題が多いと言って
いるように壁は高いのだろうが、ただこんな簡単な方法で
万能細胞ができるとわかれば世界中の研究者が一斉に
多様な切り口で研究を行い1年後には何が起きているか
わからないだろう。これからの厳しさは今まで以上だと思うが
負けずにいい成果を大いに期待したい。

 もうひとつは、謎の三角縁神獣鏡をレーザースキャナーで
取り込みそのデーターを3Dプリンターで出力してそっくりな
レプリカを作り、磨いたところ魔鏡になったという話題。
 魔鏡を製作する鋳物師が存在するのは知っていたので
今更何を、と思ったが国宝や重文の品を削ったり磨いたりは
できないので3Dプリンターで金属の組成まで一致したレプ
リカを作成して、加工する事で新たな発見が期待できるとの
こと。
 また卑弥呼は、この魔鏡の力を借りて人心を掌握した、
というか惑わせたのではないかという話もある。日輪を

見せたとすれば当時の人々は畏怖したことは想像できる。


 何にしても新しい技術が、今までの評価をがらりと変える
力を見せつつあることは、嬉しいかぎり。
今日は一日楽しく過ごせそう。


これ以外にも・・・

2014-01-29 10:10:09 | Weblog

 先週、23日か24日の新聞各紙に氷点下196度の超低温でも

死なないヒルが見つかったという記事が載った。

 

 カメに寄生する痰水の「ヌマエラビル」というヒルだそうだ。

 

 なんでも研究者が冷凍保存していたカメを解凍したらこのヒルが

動いたとのこと。全くの偶然。そこからが研究者魂、どのくらいの

低温に耐えられるか液体窒素で試したところ零下196度の状態で

24時間経過しても復活する事がわかったという。

 

 今までもクマムシなど過酷な条件で生息する生物は見つかって

いるが、それらは過酷な条件下に耐えるため体を特殊な状態に

時間をかけて変化させて生存しているのに対して、今回のヒルの

ように通常の状態でこうした極低温下でも生きるという。極めて

珍しいらしい。

 そりゃあそうだろう。空気すら凍って固まってしまう中で生命、

つまりは新陳代謝を維持していくのか、代謝しない状態は通常

死と定義されるもの、そこから簡単に復活するというのは聖書の

世界、と思っていたが現実に起きたとなるとこれからおもしろい

ことが起きるような気がするなあ。

 

 


あれから19年

2014-01-17 16:34:26 | Weblog

 少なくとも月に1度は投稿するつもりだったが12月は

ゼロだったのを今気がついた。もう1月も半ばを越え17日。

 19年前の早朝、ミシミシと揺れたかと思うとドーンと

大きな揺れ、当時はマンションの2階だったが強い衝撃を

受けたのを昨日のように思い出す。

 

 あれ以降、ボランティアが常に災害の後駆けつけるように

なり1995年はボランティア元年と言われる。それ以外も

仮設住宅の入居は地域集団を基準に行なわれるなど、あの

震災の教訓が生かされている部分はたくさんある。

 が、それぞれのセクション(省庁)でなく、総合的に

大きな災害時にどういう対応をとるべきか、十分な

検証はできていないように感じる。

 

 消失した地域の再建に再開発や区画整理の手法が取り

入れられたが、うまく行っている地域は多くない。

 復興住宅の高齢化が進み今また孤独死が増加して

いると聞く。罹災者への対応はどうだったか、など

多くの点で検証が必要と感じる。

 

 阪神淡路や東日本の大震災でわかったことは、一極

集中の弊害、被災地からは情報が発信できないという

情報伝達の脆弱、非常用や緊急用といった非日常でなく

日常機器こそ緊急対応できるといったこと。

 しかし19年経て、東京集中は目を覆うばかりだし

相変わらず非常訓練はおざなりで緊張感はなく、特別の

道具が使われている。ただ情報は、インターネットの普及

と無線通信の発達で情報が分散され、被災地のごく近い

所から発信可能になり、リアルで状況を確認できる

ようになったことは素晴らしい。

 後は如何に東京集中を是正するかだろう。

 もし首都圏で大災害が起きれば、物理的、人的、

費用的に世界でも救助、復旧の支援はできない。