2008.05.21 本の紹介
2年前に旭屋書店の書評を見て同社のネットで買った本を
読み直している。
昨年まで旭屋書店では書評をメーリング配信をしていて私も
その読者の一人。時折その書評を見てネットで購入していたが、
旭屋書店がその配信をやめてしまったので最近は本を買うことが
少なくなっている。残念。でたまたま読む本がなくなり古い本を
引っ張り出した。
今読んでいるのは『組織行動の「まずい!」学』(樋口晴彦著、
祥伝社新書 2006.7.5第1版発行)。
企業や組織(NASAなど)の事故を分析している。
この分析から見えてくるのは、組織に潜む問題点だ。
確かに重大事故の引き金を引いたのは、現場にいた特定の
個人なのだが、多くの場合その背後には組織の安全や
人事管理に大きな欠点がある。
ここで取り上げられている事故は、
チェルノブイル原発爆発事故、JR福知山線脱線事故、
JCOウラン臨海事故、スペースシャトル・チャレンジャー号と
コロンビア号の事故、インド・ボパール化学工場爆発事故等々。
どの例もしてはならないことをさせてしまったか、するべきことを
させない状況を作り出している。しかも事故の発生が予見され
るのに、未熟な人材を業務につかせて制御不能に陥って、重大な
結果を招いている。もし熟練者が当たっていれば、軽微な事故で
終わっていた可能性があるという。
もちろん、ベテランだからこそ安易に操作し、あるいは
手順を省略するなどによって招いた事故も多い。
いずれにしても事故を防ぐには、そうした事例の研究と
事故防止の訓練や教育の実施、さらには検査や点検体制を
確立し実施することであり、決して犯人探しだけで終わらせる
ようなことがあってはならないという。
一読する価値はある。
2年前に旭屋書店の書評を見て同社のネットで買った本を
読み直している。
昨年まで旭屋書店では書評をメーリング配信をしていて私も
その読者の一人。時折その書評を見てネットで購入していたが、
旭屋書店がその配信をやめてしまったので最近は本を買うことが
少なくなっている。残念。でたまたま読む本がなくなり古い本を
引っ張り出した。
今読んでいるのは『組織行動の「まずい!」学』(樋口晴彦著、
祥伝社新書 2006.7.5第1版発行)。
企業や組織(NASAなど)の事故を分析している。
この分析から見えてくるのは、組織に潜む問題点だ。
確かに重大事故の引き金を引いたのは、現場にいた特定の
個人なのだが、多くの場合その背後には組織の安全や
人事管理に大きな欠点がある。
ここで取り上げられている事故は、
チェルノブイル原発爆発事故、JR福知山線脱線事故、
JCOウラン臨海事故、スペースシャトル・チャレンジャー号と
コロンビア号の事故、インド・ボパール化学工場爆発事故等々。
どの例もしてはならないことをさせてしまったか、するべきことを
させない状況を作り出している。しかも事故の発生が予見され
るのに、未熟な人材を業務につかせて制御不能に陥って、重大な
結果を招いている。もし熟練者が当たっていれば、軽微な事故で
終わっていた可能性があるという。
もちろん、ベテランだからこそ安易に操作し、あるいは
手順を省略するなどによって招いた事故も多い。
いずれにしても事故を防ぐには、そうした事例の研究と
事故防止の訓練や教育の実施、さらには検査や点検体制を
確立し実施することであり、決して犯人探しだけで終わらせる
ようなことがあってはならないという。
一読する価値はある。