つれづれなるままに

その時々の思いを書き綴る。

鳥獣人物戯画

2011-02-16 11:15:46 | Weblog
 今朝の新聞、国宝の「鳥獣人物戯画(私が中学生の頃は「鳥獣戯画」と
言っていたが)」に大ニュース。
 京都国立博物館の発表によると、10枚の表裏に描かれた絵の裏、表を
はがして20枚にしてそれを絵巻物にしたことがわかったとのこと。大発見。
 1枚の和紙の裏表に墨絵を描くのは、裏に滲んでしまうから私の感覚では
信じられない行為。作者はそれほど大事な作品とは考えておらず、まさに
戯画、「ざれごと」いわば落書きに近い感覚で描いたのだろうか。
 高価な紙に描いたということは、それなりの地位の人物なんだろうな。

 それより何より、この薄い和紙(和紙は数回に分けて漉くので層になっ
ていて、はがすことが出来ることを今回知った)をキレイにはがす技術を
持っていることに驚き。
 職人技はすごい!古い技術は役に立たないどころか、最新技術としっかり
融合できる。これらの技術をしっかり伝承していかないと最先端も
危ういのではないかと感じる。
 (写真は産経ニュースのホームページから借用)