海難事故２題

海難事故に関するニュースが続いた。
　ひとつめは、１０月２４日から消息を絶っていた漁船が、２８日午後、
八丈島付近で転覆した状態で発見され、中から３人が無事救出された。
船長はその前日救命ボートの中でなくなっているのがみつかっているが、
残り４名は以前行方不明だ。台風の中で転覆し、荒波に投げ出された
ようなので、ご家族や関係者には辛いことと思うが、亡くなっていると
考えられる。それから考えても、３名が助かったのは正に奇跡。
この救出劇は、日本中に明るい希望を沸き起こしたように思う。

　もうひとつは、関門海峡でのコンテナ船と護衛艦の衝突事故。この
衝突で、自衛官３名が火傷などの怪我をした。コンテナ船に負傷者は
なかった模様。船の損傷の割にけが人が少なくてよかったと思う。
　ここは、航路が極端に狭く、９ノット（約17km/h）という
急流のような潮流がおきる、難所中の難所と言われている所。
当然誰もが細心の注意を払って航行する。
　事故の主な原因は、コンテナ船の急な左旋回にあるようだが、その
誘因として海上保安庁の海上交通センターの対応があるようだ。
　事故原因はともかく、私が驚いたのは、護衛艦といえば戦闘状態を
想定して建造され、ちょっとした砲弾なら大きな損傷を受けないものと
思っていたがかなりの速度でぶつかったとはいえ、あれほど破壊され
火災が起きるのは信じられない。あれで国の護衛が出来るのだろうか？

若手の台頭

最近、若手の台頭がすごい。ゴルフの石川遼君や宮里藍さんの活躍は
つとに有名だが、昨日は囲碁界で新星が登場した。弱冠２０歳で
張栩名人から名人位を奪取した井山裕太君。名人位の最年少記録を
書き換えただけでなく、囲碁の７大タイトルの最年少記録も更新した。

サッカーの森本選手も、先のトーゴ戦で日本代表として初ゴール。
そして今日は、男子体操で２０歳の内村航平君がロンドンでの
世界選手権で個人総合で金メダルをとった。２位に大差を付けての
優勝で、これも従来の最年少記録を塗り替えた。

それ以外にも浅田真央さんや楽天球団の田中将大選手など、本当に
大勢が世界で活躍している。
こうした世界で活躍している姿を見るのは、実にうれしい。
世の中、くら～い雰囲気だが、彼らの活躍はパッと周りを明るく
してくれる。どうか長く活躍して私たちを多いに楽しませてくれる
ことを期待します。

西大西洋は大荒れ

西太平洋が、いま巨大災害につぎつぎと見舞われている。
９月２６日にフィリピン　ルソン島南部を通過した台風１６号は
さらに西進しベトナム、カンボジアに上陸し、各地に大きな被害を
残している。特にフィリピンでは、マニラ市が直撃を受け、水害で
今朝（１０月１日）の時点ですでに240人以上が死亡、東南アジア
全域では350人を超える死者が出ており、なお行方不明者が多数
いるらしい。
　その上、昨日（日本時間３０日未明）、南太平洋の楽園、サモアの
南の海でM8.0というとんでもない地震が発生し、周辺の群島では
大きな津波で100人を超える死者が出た。多くの行方不明がいる
ようなので死者はさらに増えるものと思われる。

　そしてその夜、今度はインドネシア　スマトラ島でM7.6の
これまた巨大な地震が発生し、多くの建物が倒壊して、多数の
犠牲者が出ている模様だが、現地の情報が把握できず、場合に
よっては数千人規模の犠牲者が出るとの予測もある。
　少し前なら、天変地異は天罰と目され、為政者が交代させられた
という。西大西洋に悪魔がいるのだろうか。
　亡くなられた方や被害に遭われた方々に、心からご冥福とお見舞いを
申し上げる。

　ところがその上に、台風１７、１８号が時を隔てず発生し、
勢力を強めながら日本に近づきつつある。
　１０月はご当地、播州は「まつり月」で熱気ムンムンだが、災害の
熱気はご免こうむりたい。日本の為政者が善政を施し、天罰が下らない
ことを願うばかり。