来春鈴鹿F1「パシフィックGP」開催へ
鈴鹿サーキットのF1開催が来年4月に「パシフィックGP」として再スタートを切る可能性が27日、強まった。87年から毎年秋に日本GPを続けてきたホンダ系の同サーキットは今年で契約が切れるため、F1を統括するFIA(国際自動車連盟)に来年以降の継続を申請した。しかし来年10月、トヨタ傘下の富士スピードウェイ(SW)の日本GP開催が内定し、FIA側は春の鈴鹿開催を検討。ホンダの大島裕志役員は「秋に日本GPで続けたいと申請したが、富士SWが10月で契約したならば仕方ない。秋の2連戦はあり得ない。春でもいい」と話した。
来年のレース開催地は6月までに絞り込まれ、年内に正式決定する。F1は原則的に1国1開催だが、日本では94、95年秋に鈴鹿の日本GPと岡山・TIサーキット英田(あいだ)でパシフィックGPの2連戦が行われた。桜の咲く季節の鈴鹿開催となればオーストラリア、マレーシアGPなどに続くアジアサーキットに組み込まれ、富士SWに対して春と秋、東西のすみ分けができる。また20周年となる今年のレース(10月8日決勝)から約半年で鈴鹿にF1が戻ってくることになり、ファンにとって来春が待ち遠しい日程になりそうだ。
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