佐藤琢磨がやってくれました!
またまた完走してくれただけでなく、あんなバトルを見せてくれるなんて...
エンジン交換でグリッド降格となった車が4台あったため、琢磨くんのスタート
は17番グリッドでした。そこから素晴らしいスタートを切り、確か14番手ぐらい
まで上がったと思います。
序盤は、後ろから来るミッドランド・アルバースの猛追をしのぎ、抑える周回が
続きます。最終的にアルバースに抜かれてしまったのは17周目。
中盤では、トロロッソのリウッツィが相手。何周も抑えたままの走行が続き、
圧巻だったのはトロロッソにインを刺されて一時抜かれたものの、次のコーナー
でブレーキングを遅らせてインを刺し返すという素晴らしいバトルを見せてくれ
ました。最終的には次のコーナーでリウッツィに交わされてしまいましたが、
SA05でこんな素晴らしいシーンを見せてくれるとは世界中の誰も(亜久里さんで
すら)思っていなかったでしょう。
このバトルは、国際映像にもバッチリ映ってました。国際映像としてあれだけの
時間が採用されたということは、世界中が注目するシーンであったからに違い
ないでしょう。
私、放送終了後、2回も見返しちゃいましたよ。ウルウルものです。
リウッツィに交わされた後は、ミッドランド・モンテイロとのバトルがありまし
た。これは残念ながら国際映像にほとんど出てこなかったのでいつどんな形で
抜かれたのかわかりませんでしたが、ここでもきっと素晴らしいファイトをして
くれたのは間違いないでしょう。
フジテレビ地上波は、この琢磨のファイト溢れるドライビングを「大和魂!」と
連呼してました。
これを大和魂と呼ぶにふさわしいかどうかは私には分かりませんが、ただ少なく
とも、ミッドランドやトロロッソのドライバー/チームに対して一定のジャブを
与えたことは間違いないと思います。
その琢磨くんですが、今回はバーレーンに比べたらピットワークはスムーズだった
ので地上波を見てた時点では”今回はトラブルフリーだなぁ”と勝手に思っていた
のですが、実はそうではありませんでした!
一つ目に、またも無線が不調になってしまったことです。
土曜日までに入念に無線の調整を行ってきたスーパーアグリでしたが、残念な事
にレース本番では無線はほとんど使えない状態に陥ってしまったそうです。
次戦に向けて、これはしっかりと再度立て直して欲しいと切に思います。
もう一つは、ドリンクです。あの灼熱のマレーシアでのバトルでありながら、ス
タートから15周でドリンクが使用不能になった模様。
そんな状態でライバルたちとのあのバトルを演じてくれた琢磨くんに、改めて、
”ありがとう!お疲れ様!”と言いたいです。
一方の井出くん。こちらは残念ながらバーレーンGP同様、完走はなりませんでし
た。理由の方はよくわかりませんがマシントラブルのようで、こちらも原因を
しっかりと追求して、次戦に備えて欲しいと願うばかりです。
次戦は、第三戦・オーストラリアGP。
二週間後の3/31~4/2です。
SA06の開発の進み具合が思わしくないと伝えられるスーパーアグリですが、今回
の琢磨のファイティングスピリットをスーパーアグリのスタッフも皆感じ取って
くれたと思いますし、皆のモチベーションがもう一段高まったのは間違いないと
いうところでしょう。
SA05の改良とSA06の開発、モンタニーの助けも借りつつがんばって欲しいもので
す。
そして次戦こそ、井出くんと琢磨くん、2人揃っての完走を楽しみにしています!
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