遠心式加湿器とミストシャワーとは

ミストシャワーと遠心式加湿器を販売。実際の使用例などを紹介します。

「騙す」に対する認識の違い

2010年06月01日 | 東南アジアビジネス 中国ビジネス
東南アジアで営業の仕事をしていると、相手の会社はそれぞれですが、担当者・責任者は殆ど華僑系というのが実情ではないかと思います。
インドネシア、マレーシアにしても、オーナーはイスラム系の地元の会社でも、実質的な責任者は華僑系の場合が多いです。

真面目な日本人が初めての相手とビジネスを行なう場合、相手も真面目と考え、「自分が騙すつもりがないのだから、相手も騙すつもりはないだろう」と考えるのではないでしょうか。
「ビジネスとして成立するか」と、相手の言い分を検証するでしょうか、最初から「騙される」危険性というものは、それほど抱いてないと思います。

ですから何か人を欺く行為があった時は、日本人は基本的に「騙したほうが悪い」という考え方をします。

しかし、華僑系の人は違います。
「騙された方が悪い」と考えます。
これは華僑系特に中国人の根底に、「相手を疑わず素直に受け入れるのは危険だ」という認識があるからです。
そして、相手の嘘を見抜けないのは、知識の足りなさ、ものを見る目のなさ、自分の力不足のせいだと考えます。

これには中国のこれまでの長い歴史に関係があるのではないでしょうか。
盛隆を誇っていた政権が機能しなくなると、別の勢力が政権を奪うという歴史が続いて来ました。
勿論昨今の東南アジアのどこかの国のように、一年足らずで自ら政権を放り出すという国では、このような発想は出ないと思います。

では、華僑系の人は「騙されない」ためにはどんな自衛策を取っているのでしょうか。
それは、「知らない人(信頼していない人)からものを買わない」という基本的は方法です。
自分が信頼できる人や信頼できるお店で、商品を買うことを心がけています。
どんなに他店より価格が安くても、、人気や評価が低い(信用出来ない)店や会社では基本的に買う人は少ないです。

会社の顔である営業担当者はまずそのことを心がけ、相手の会社からの信用を得る事が、営業の第一歩になります。

北京 虹橋市場
写真は偽物商品をメインに販売している北京の虹橋市場です。
これだけ大きなマーケットですので、中国政府も偽物販売は公認していると思われます。
中国人は買物する時に、偽ブランドをつかまされても、「自分が悪い、見る目がなかった」と考えます。
これが、偽商品が出回る一つの悪い要因だと思いますが、段々と偽商品が出回っても「騙されなければ問題ない」と思うようになってきたのでしょう。


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1 コメント

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Unknown (若林)
2010-06-03 00:03:58
はじめまして、
そんな認識がちがうのかとびっくりしました。日本はめぐまれているのですね。
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