吉松真幸のボランティア報告書

鹿児島在住、吉松真幸(仮)の東日本大震災ボランティアレポート ボランティアから帰っても、他の形の被災地支援を模索中。

今日のボランティア派遣先

2011-03-30 17:17:26 | 活動報告
ほぼ即製された、僕たちのグループが向かったのは、市街地にある保育園。

早く保育園が再開して、保護者の方々が子供を預けられるようになると、地域の復旧、復興のスピードが上げられる、ということだった。

その保育園のある一帯は、大人の背丈を超えるくらいの津波がやってきた。
道路には、まだ撤去できないがれきやごみ、車が積み重なり、道の両側をふさいでいた。
乗用車が3台重なったままになったところもあった。

作業内容は、保育園の庭に溜まったヘドロの除去作業。
シャベルでヘドロをすくって、土嚢袋に詰め、庭の片隅に積んでいく。
ヘドロの厚さは平均して10センチくらい。
表面だけは乾いているが、中は水分をタップリ含んでいて、しかも重油を含んでいて、重かった。

ヘドロの上には、大小さまざまな魚が死んで、腐っていた。
ヘドロの中には、どこかから流れてきた衣類や靴、雑貨のようなものも埋まっていた。
ヘドロ特有の臭いと重油の匂いが混ざって、鼻を突いた。

とにかく重労働。
初めはみんな話をしながら作業していたが、だんだんと誰も無口になっていった。
ばててしまってはいけないので、適宜休憩が挟まれた。
「それじゃ休憩しましょうか~」
というリーダーの声を、「天の声」と表現した方がいたが、まさにそうだった。


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