吉松真幸のボランティア報告書

鹿児島在住、吉松真幸(仮)の東日本大震災ボランティアレポート ボランティアから帰っても、他の形の被災地支援を模索中。

今日は住宅地

2011-04-04 17:40:05 | 活動報告
今朝のマッチングは、昨日と比べても、目立ってボランティアの数は少なかった。
テント村にはむしろ、より多くのテントが張られているのに。

昨日までと同じように、
「足のない方、バスに乗ってください」
と、ボラセンのスタッフに案内されて、バスへ。
人数は昨日よりもさらに減り、マイクロバス1台ぶん。

昨日までと同じ、繁華街に行くのかと思ったら、別の地区に行くという。

行った先は、日本製紙の煙突が割と近くに見える住宅地。

家屋の破壊された様子からすると、津波は押し寄せたというより、ひたひたと上がってきたのだろうか。
木造家屋でもほぼ原型をとどめていたが、道に積みあがったがれきや、つぶれた車の量が桁外れに多かった。

依頼者宅に向かおうとしても、がれきで行方を阻まれたりした。
途中にペットショップがあったが、店先には空っぽのケージが積んであるだけだった。
パトカーが止まり、警察官が立ち会ってがれきを撤去しているところがあった。

一軒めに向かった先は、お屋敷だった。
塀の周りには、がれきがうず高く積み上がり、砦のようだった。

そこは、留守。
電話をしても、つながらず。

本部に連絡し、別の班と合流。
そこで庭の泥出し、畳や家財道具の搬出、運搬。

時折、小雪の舞う、真冬のような天気の中、活動を続けた。
午後早い時間に終了した時には、油混じりの泥で汚れた庭はきれいになり、僕の心も清々しい気分となった。

次の依頼者宅へ。

老夫婦ふたり暮らしのお宅で、ボランティアなりなんなり、誰かの手伝いがなければ、絶対に不可能と思われた。
これから高齢化がますます進めば、災害の度に、同じようなケースが増えるだろうと思い、心が痛み、また、不安になった。


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