過去ブログからの転載。
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日本政府の外交が下手すぎる。稚拙すぎる。そう感じる。
では、日本政府の外交の何がどう駄目だと思うのか? 具体的に自分の意見を記しておく。
1.主導権の有無
例えば、韓国との外交(徴用工問題)を見てみると「日本企業に実害が出たら制裁する」という言い方をしているが、私の考えではこの段階で既にアウトである。
なぜアウトか? というと、この条件だと「制裁はいつ発動されるか?」という問題の決定権を、韓国に与えてしまう事になるからである。ーーつまり、韓国側は「自分のタイミングで制裁される時期を決めていい」という事になる。
こんなものなら、脅しでも何でもない。私だったら全然恐ろしくない。もし、私が韓国なら日本が一番制裁しにくい時期、そして韓国が制裁されても大丈夫な時期を選んで、日本企業の資産を売却するだろう。そして、実際に制裁されても、既に準備は万端なので、日本の攻撃などあまり効かない。
日本は何故自分から、外交の主導権をむざむざ相手に渡すという愚をおかすのか? 非常に理解に苦しむ。この辺りの駆け引きをみると、外交が下手なんだなと感じる。
ちなみに「では、どうすればいいか?」ーーというと、韓国が制裁されたら一番困るタイミングで、日本からYESかNOかの返答を迫り、NOと答えたら制裁を発動すればいい。あくまで「主導権は日本にある」という強気の姿勢で、交渉は進めなければならない。いや、政治的駆け引きとは、そういう事ではないのか?
2.スモールステップの計略
中国とか、ロシア相手の外交も下手である。
というのも、北方領土にせよ、尖閣諸島にせよ、中露の方法を見ていると、スモールステップの積み重ねで外交している。
つまり、まずは「漁船の領海侵犯」(中国)といった「小さい攻撃」(スモールステップ)を何度も繰り返し、相手(日本)が慣れてきたところで、「軍艦の侵入」(中国)という具合に、次のステップに進む。ーーこのように、スモールステップを繰り返しながら、じわじわと相手を侵略していく。やり過ぎた時は「3歩進んで2歩下がる」のように、少し相手(日本)に妥協するが、それでも前進はやめない。そういう兵法である。
では、こういう中露の外交に対して、日本政府はどうしているのか?
というと、「遺憾の意」の連発である。(馬鹿か……呆)
さて、こういう状況を打開していくにはどうするか? ーーそれは素人には分からない部分も多い。
ただ、私だったら、相手と同じ事をしてみるかもしれない。受け身に回らず、こちらから仕掛けてみるのである。
例えば、まずは「日本漁船による北方領土のトラブル」を繰り返し、「国会議員の北方領土上空視察」を何度も繰り返す。で、それが既成事実化してきたら、「国会議員の北方領土上陸」を行い、その後は「首相の北方領土上空視察」みたいに展開させていく。そうやって少しずつ相手(ロシア)の防衛ラインを切り崩していく。
相手が手を出して来ないギリギリのラインを見極めながら、スモールステップを繰り返し、それが既成事実化してきたら、次のステージに入っていく。そういう計略である。
ちなみに、今、日本が中露韓米から食らっているのは、この攻撃である。しかしーー何度も言わせて欲しいーーそんな外国の攻撃に対し、僕らの日本政府はいつもどのように対応しているか?
「遺憾の意」だ!!(馬鹿だ!)