あれあれ、どうしちゃったのかなー、
アーティスティック・スイミング?
いや、この光景、どこかで見たことがあるような。
記憶をたどれば、たしか、
そうです、横溝正史の原作を映画にした『八つ墓村』…。
この写真、デーンと大きなサイズでアップしたのだけれど
いや、美的に見てちょっと…と思い、
サイズ、小さくしました。
じつは所沢にある角川武蔵野ミュージアムに行ってきた。
国立競技場を設計した隈研吾氏による角川武蔵野ミュージアムの建物。
いまは鴻池朋子作《武蔵野皮トンビ》が壁面に展示されている。
左下に映っている人たちと比べると、いかに大きいかがわかるというもの。
前々から気になっていたけれど、
お天気もよいので、本棚劇場などを見に行ってきた。
購入したのはスタンダード・チケット。
4、5階の本のスペースを閲覧できる。
最初にお目見えするのは「ブックストリート」。
いくつものテーマごとに、本が楽し気に並んでいる通りを歩くのだ。
気になる本は手に取って、あちらこちらに置いてあるイスに座って
読むことができる。
面白そうな本がやたらと目につく。
たとえばこんなふうに、思わず手に取ってみたくなる、愉快な展示。
手に取ってみたのはサン=テグジュペリと妻のコンスエロについて
まとめられた本。
2人の写真満載で、夫婦の関係性がわかる。
いい資料だ。
こういう本は、ネットでいろいろ調べても、なかなか見つけきれない。
『星の王子様』に出てくるバラはコンスエロさんなんだな、
とか思いながらページをめくってみた。
↑ 画家のゴーギャンの手稿だって。こんな本もあるんだ!
一冊の本を、座り込んでずーっと読むことも可能。
お腹が空いたり、のどが乾いたら、
ひとまず本は置いておいて外に出て、「角カフェ」や「角川食堂」で一休み、
なんて贅沢なこともできる。
一度ミュージアムを出ても、チケットを見せれば再入場できるから。
さて、9つのテーマの展示があるワクワクするストリートを抜けると
やってくるのは「本棚劇場」
大きく展示されているポスターは
アートディレクターの石井瑛子さんが40歳でアメリカにわたる前に
手がけた作品群だ。
「女性よ、テレビを消しなさい」
「文学少女は、もうマイナスのシンボルになってしまった」
「旅に出る一冊」
「すりきれるまで読みたい本だってあるんだ」
といったコピーとともに、時代と本の世界が浮かびあがるようなポスター。
これらを見ただけでも、宝物を見つけた気分。
そうこうしているうちに本棚をスクリーンにした
プロジェクト・マッピングが始まる。
本がテーマで、短いけれどなかなか面白い。
本棚劇場を見たあと、5階に移動してから、また階段を下りて
4階に移動するところに、「荒俣ワンダー大書界」が展示されている。
これがまた面白かった。
階段を下りながら閲覧します。あるいは上りながら。
荒俣氏の蔵書が展示されているのだけれど稀覯本、珍本がたくさん!!
ちょっとよそでは見られないと思う。
本は楽しい。
いままで、どれほどの本が世界中で出版されてきたことか!!
ほらこんな本も ↓
そして、こんな本も ↓
ホームページには、荒俣氏ご自身が「荒俣ワンダー大書界」について紹介する
とっても楽しい動画が…。
いやいや、楽しい!!
本好きにはワンダーランドかもしれません。