↑ 『不思議な国のアリス』ルイス・キャロル作・河合詳一郎訳/角川文庫より
こんにちは!
ハル文庫の高橋です。
さて、猫は笑うのでしょうか?
ハル文庫のあるお屋敷に飼われている猫は、
のんびりした強面(こわもて)の顔をしていて、
笑いません。
ただ、猫は絶対笑うと主張する子どもがいて、
「どこで見たの?」と聞いたら
「ほら、ここに出てるよ」といって『不思議の国のアリス』をもってきました。
なるほどー。
「そうねぇ。チェシャー猫は世界的に有名な猫よね」と答えました。
だから、それは本の中の話よ、とは言いませんでしたよ。
そんなこと、自分でそのうち納得するし、言葉に出して言わないことのほうが
楽しかったリしますから。
チェシャー猫は耳から耳まで裂けるほどの大きなお口でにったり笑っていました。
(『不思議な国のアリス』ルイス・キャロル作・河合詳一郎訳/角川文庫より引用)
アリスは公爵夫人の家でチェシャー猫に会ったのだから
公爵夫人の飼い猫でしょうか。
にしても、どこにでも姿を現すし、自立しているように見えます。
笑う猫。
それに話もするんです。
アリスが「ここからどちらのほうへ行ったらよろしいでしょう?」とたずねると
「それは君がどこに行きたいかによるね」と哲学的に答えたりします。
なるほどー。
それにしても、一般的には、猫はいつも真面目な表情をしています。
きっとこっちが見ていない時には、ニヤッとしているような気がしないでもない。
とくにイタズラしたあととか。
とにかく、普段は冗談など知らない風情で、寝てばっかり。
深夜など、部屋の壁にチェシャー猫が出現してくれたらうれしいかも。
あるいはハル文庫の猫ちゃんが、ニヤッと笑ってくれたら、飛び上がって興奮しますね。
今日は、猫は笑うのか? というか、笑ってくれたらいいのになー
という話でした。
では、今日も素敵な1日を!!