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サラ☆の物語な毎日とハル文庫

『ラヴェンダーの咲く庭で』LADIES IN LAVENDER

渋谷BUNKAMURAル・シネマで、映画『ラヴェンダーの咲く庭で』を見てきました。
主演はジュディ・デンチとマギースミスという二人のイギリスの名女優に、ダニエル・ブリュール。

イギリスのコーンウォール地方。
海岸線の美しい風景に囲まれた崖の上のお屋敷に住むのは、マギー・スミス扮するジャネットとジュディ・デンチが演じるアーシュラの年老いた姉妹。
お屋敷には姉妹が手入れする庭があって、そこにラヴェンダーが咲いています。
さて、嵐がきて、それがおさまった朝、屋敷の眼下にある、いつも散歩にいく浜辺に、一人の若い男が打ち上げられていました。
その男の名前は、ロビンソン・クルーソー
なんてわけはないっ!

この映画は、冒険とは関係のない、姉妹の心のゆれや喜び、そして痛みをシワシワと描いた作品なのです。
タニエル・ブリュールが演じるポーランド人の若者は、バイオリンを手にすると、まるで天才。
若くてハンサムなミュージシャンで、言葉も話さず、シャイでエキゾチックときては、女心をくすぐらないはずはない。
あなただったら、どうでしょうか?

もし、心がなんとなく満たされず、少しさびしかったら、その男に恋をするのではないですか?

なんたって、溺れて、足首も折れているので、姉妹は自分たちの屋敷に若者を落ち着かせ、何くれとなく面倒を見るのです。
もちろん親切心からなのですが、結婚したことのないアーシュラは、いつの間にか若者に特別な感情を抱き始める。
これ、当然かもしれません。

恋をし始めた時の甘美な感情は、年を取っていても同じみたいです。
だけど、なんだかんだ、若者はやがて、二人の老婦人の元を去っていきます。
それも当然の成り行きかも?

若者が去ったあと、ジュディ・デンチ扮する妹のアーシュラが、若者が寝起きしていた部屋の空っぽになったベッドにそっと膝を抱えるようにして横たわり、じっとしているシーン。
なんか、心がひたっとしました。

バイオリンの音色がいつまでも頭の中で聞こえている、そんな映画でした。

(写真は映画の一シーン
詳しいことが知りたい人は http://www.herald.co.jp/official/lavender/ )

コメント一覧

スノーウィ
百合祭
「8月の鯨」や最近の日本映画「百合祭」も相手がジイサンだったから、さもありなんって気もしたけどさ、この映画ではアー修羅(わお)が乙女に見えてきたもんねぇ。

一種の青春映画なのかも。

百合祭ではさらに男に見切りつけて同性愛に流れるところが進んでおりますな。

(年取ると性差がなくなるか?)

(つり好きのももんぐぁあさんね、なるほど!)



ももんぐぁあ
まーた、映画観て。いいことー。
これっちゃ、こないだ話題になった、謎のピアノマンが巧妙な宣伝ぢゃないのと勘ぐられた映画ですかいな。ピアノマンのその後は知らんけど。

イギリスの海岸線ちゅーのは、なんか美しそうでよいが、どんな魚がいるんじゃろーねー。

崖の上の家ってえのは、いけねえな、釣りが終わったら帰るのがてえへんだ。

なんか老人の恋愛もの(心の襞を描いた作品というべきか)といったら、けっこう佳作な映画が多いようですな、名前忘れたけど、いくつかあったような・・。

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