声欄とえくれあと眼鏡とへそのごまと…

大人と社会について、自らの考え思いで腐していきます。社会への抵抗ではなく挑戦。

反面教師

2009-01-29 06:07:06 | 読んで欲しい度☆☆☆
子供の頃、父親から休日の伸びた髭で頬をスリスリされた。
子供心にそれがとても嫌だった。
何より髭がチクチクした。
しかし髭が伸びる年頃になった今、もし子供が出来たら私も同じ事をしてしまうだろう。
なぜだろう。
おそらく私の頭の中で“愛しい子供に対する愛情表現”=“頬をスリスリ”になっているのである。
それ以外の父親からの具体的な愛情表現を知らない。
実際、幼心に嫌がりながらも父親からの愛情は感じ取る事は出来たら。
つまりそれは私にとって“母親が頭を撫でてくれる”のと同じ役目だったのだ。


こう考えて、すっかり社会問題になってしまったDV(ドメスティック・バイオレンス=家庭内暴力)の要因がわかった様な気がした。
事実過去にDVを受けた経験のある人が自分の子供にしてしまうケースが大半なのだ。
彼らにはそれ以外の具体的な愛情表現がわからないのだろう。
しかしここで、自分が受けた傷の大きさを思い起こさなければならない。
子供の頃には、嫌だったという記憶だ。
負の連鎖を、自分の傷を反面教師として、断ち切らなければならない。


もちろんこれはDVに限った事ではない。