ホームズ最高傑作は新手法を開拓した問題作だった!不気味な荒野、伝説の魔犬…細かく読み解くと違う結末・犯人が隠されている?さまざまな分野の“文学探偵”が徹底分析!
必読の作家・作品の魅力に迫る文学エンターテインメント。
今回は、ホームズ・シリーズ最高傑作と言われる「バスカヴィル家の犬」。
濃霧立ちこめる荒野、名家一族に伝わる“伝説の魔犬”…細かく読み解くと、結末の犯人以外に別の殺人者が見つかる?
奇妙な登場人物や魔犬はホームズの分身?実は文学史上最大の“未解決事件”だった?
さまざまなジャンルの“文学探偵”たちが徹底分析、世紀の古典ミステリーに遠慮会釈なく切り込む!
【出演】綾辻行人,有栖川有栖,島田雅彦,鈴木杏,橋本麻里
再放送をされていたのを偶然見つけて、録画して観てみました
ミステリー作家の綾辻行人や有栖川有栖の顔を見れただけでも儲けものって感じです
元々コナンドイルは歴史小説を書きたかったらしく、ホームズに人気が出た事が不本意で
悩んだあげく「最後の事件」で宿敵モリアーティ教授と滝壺に落ちて死んだことにします
しかし読者からの猛烈な抗議に合い、8年後に「最後の事件」よりも前に起きた事件としてホームズものを執筆しました
それがこの『バスカヴィル家の犬』です
この本は多分私も読んだと思うけど、結局犬が人間を襲ったの?どうやって操ったのか?など謎が多くて
犯人も本当にその人かどうか怪しいとワトソンは訴えるのだけれど
最後はホームズもワトソンにまあそんなことよりもオペラを楽しもうなんて言って誤摩化してしまう
登場人物にモーティマーと宿敵モリアーティ教授と名前の良く似た人物がいるので
黒幕はモリアーティ教授ではないかと綾辻氏と有栖川氏が番組で主張してしてた
この話が「最後の事件」よりも前と考えればなくもないのかなあ?
正直ホームズっていきなり犯人が出て来る感じで、ミステリーとしてはイマイチなんだよね
だから冒険活劇だったり、ホームズとワトソンの関係性、なりよりもホームズそのものの魅力があっての面白さだと思う
この作品はホームズとワトソンが出ずっぱりなのが読者にとって何よりも良かったらしい
(最初は先にワトソンを視察に行かせたと見せかけて、ホームズもこっそり現地入りしてた)
結局コナンドイルはホームズを生還させて本格的に復帰するんだけど、これがホームズの神格化につながった
という島田氏の例えは面白かった。死んで生還したのはキリストだけですよ、とね
死んだと見せかけて生きてたって話は案外多いと思うんだけど、これが最初だったのかな?
コナンドイルは最後にホームズには感謝してると述べています
自分が本当にやりたい事と世間が求めているものとのギャップがあって、それでも作品は自分の分身みたいなものだからね
色々な葛藤はあっても満足した人生を送ったようなので良かった思いました
ところでこの深読み読書会、すごく気に入りました
横溝正史の「犬神家の一族」もかなり良かったようなので動画で観てみました
機会があればまた感想を書きたいと思います
必読の作家・作品の魅力に迫る文学エンターテインメント。
今回は、ホームズ・シリーズ最高傑作と言われる「バスカヴィル家の犬」。
濃霧立ちこめる荒野、名家一族に伝わる“伝説の魔犬”…細かく読み解くと、結末の犯人以外に別の殺人者が見つかる?
奇妙な登場人物や魔犬はホームズの分身?実は文学史上最大の“未解決事件”だった?
さまざまなジャンルの“文学探偵”たちが徹底分析、世紀の古典ミステリーに遠慮会釈なく切り込む!
【出演】綾辻行人,有栖川有栖,島田雅彦,鈴木杏,橋本麻里
再放送をされていたのを偶然見つけて、録画して観てみました
ミステリー作家の綾辻行人や有栖川有栖の顔を見れただけでも儲けものって感じです
元々コナンドイルは歴史小説を書きたかったらしく、ホームズに人気が出た事が不本意で
悩んだあげく「最後の事件」で宿敵モリアーティ教授と滝壺に落ちて死んだことにします
しかし読者からの猛烈な抗議に合い、8年後に「最後の事件」よりも前に起きた事件としてホームズものを執筆しました
それがこの『バスカヴィル家の犬』です
この本は多分私も読んだと思うけど、結局犬が人間を襲ったの?どうやって操ったのか?など謎が多くて
犯人も本当にその人かどうか怪しいとワトソンは訴えるのだけれど
最後はホームズもワトソンにまあそんなことよりもオペラを楽しもうなんて言って誤摩化してしまう
登場人物にモーティマーと宿敵モリアーティ教授と名前の良く似た人物がいるので
黒幕はモリアーティ教授ではないかと綾辻氏と有栖川氏が番組で主張してしてた
この話が「最後の事件」よりも前と考えればなくもないのかなあ?
正直ホームズっていきなり犯人が出て来る感じで、ミステリーとしてはイマイチなんだよね
だから冒険活劇だったり、ホームズとワトソンの関係性、なりよりもホームズそのものの魅力があっての面白さだと思う
この作品はホームズとワトソンが出ずっぱりなのが読者にとって何よりも良かったらしい
(最初は先にワトソンを視察に行かせたと見せかけて、ホームズもこっそり現地入りしてた)
結局コナンドイルはホームズを生還させて本格的に復帰するんだけど、これがホームズの神格化につながった
という島田氏の例えは面白かった。死んで生還したのはキリストだけですよ、とね
死んだと見せかけて生きてたって話は案外多いと思うんだけど、これが最初だったのかな?
コナンドイルは最後にホームズには感謝してると述べています
自分が本当にやりたい事と世間が求めているものとのギャップがあって、それでも作品は自分の分身みたいなものだからね
色々な葛藤はあっても満足した人生を送ったようなので良かった思いました
ところでこの深読み読書会、すごく気に入りました
横溝正史の「犬神家の一族」もかなり良かったようなので動画で観てみました
機会があればまた感想を書きたいと思います