こんにちは、お元気ですか!
この稿は、「モンサンミシェルの吊り看板・その1」の続きのその2です。
初めてお読みになるかたは、「その1」のほうもご覧になって頂くと解りやすいかと思います。
さて、朝早くバスに乗って海の中道を走り、辿り着いたモン・サン・ミシェル。
Mont Saint Michel(モン サン ミシェル)・・・聖ミカエルの山。
大天使ミカエルのお告げにより708年、岩山の上に小さなキリスト教会が建てられたのが始まり
だそうです。
長い階段を上がってやっと入り口に到着。
本来は修道院なのですが、イギリスとの百年戦争(14世紀~15世紀)の間に要塞として使用されて
いました。海を挟んでイギリスと対峙している場所ですので。
下はいかめしい入場口です。なんとここは要塞だった建物です。↓
↓ 下の写真は有名な回廊と庭園。三角屋根の建物は修道士の食堂です。
ふだんは、修道士たちはこの回廊でもっぱら本を読んだり瞑想の修行をしていました。
監獄のような建物の中を回りながら、ベネディクト派のストイックな生活が偲ばれました。
現在は修道院としては使われていなくて、数人の修道士が常駐しているだけです。
本業は世界遺産の観光地になりましたが、礼拝堂ではときどき聖祭などは行われているそうです。
↑ 後ろは冬の海。一歩外に出ると耳が切れるような厳しい寒さでした。
1300年の間にはモン・サン・ミシェルが監獄だった時代もありました。流刑の地ですね。
修道院を出て町へ降りてゆく途中にも信仰に出会います。まさに信仰の島。↓
↓ 通りの上を橋のように掛かっている建物は古民家。アンティチョークの家と呼ばれています。
↓下の吊り看板のデザインは帆船ですが、ホテルです。
吊り看板は、商業目的よりもアクセサリーとして印象的な看板を掛けているお店も多いようです。
↓ 修道院の参道とも言える坂道にはレストラン、土産物店、ホテルなどがひしめき合っていました。
下は羊のデザインですけど、これも毛糸屋さんではなく、ムートン・ブランという名のレストランです。
下は土産物店。
↓ 下は郵便局の看板。下に吊り下がっているのは角笛でしょうか?
↑ ホテル。曇り日だったので綺麗に撮れていないのですが、中世の騎士が馬に乗っています。
↓ 下は白十字架と書いてあり、薬局みたいですけどホテル兼バー兼レストランの名前でした。
↓ 下は有名なラ・メール・プラールというお店の吊り看板です。
オムレツを焼いている女性はアンネット・プラール夫人で、海を渡って来た巡礼者のために温かく
美味しいオムレツを焼いてもてなし続け、町の活性化にも尽力した人だそうです。
もちろんオムレツを出すレストラン。
↑上はそのお店のディスプレイ。左の雄鶏に貼ってあるのは包装紙、右の雌鳥のは楽譜。
もうお気付きかと思いますが 、モン・サン・ミシェルの吊り看板の特徴はなんと言っても
子供が喜ぶような絵が描かれていることです。
前回のその1のほうの吊り看板も宗教説話のさし絵のような絵が描かれてありました。
ほとんどのお店の吊り看板が絵入りというのは、やはり巡礼者が親しみ易いようにとの配慮から
だったのでしょうか。
あの尖塔のてっぺんには、悪を打ち負かす剣を高く振りかざした大天使ミカエルの金像が立って
います。
聖ミカエル像はヘリコプターで運び、上から吊り降ろして尖塔に取り付けたそうです。
修道院があり城塞があり大砲もあって監獄もあり、そして礼拝堂もあり、大天使ミカエルもいて。
1300年間に増改築をくり返し継ぎはぎだらけの、次元を超越したモン・サン・ミシェル。
わたしにはまるで「ハウルの動く城」のように思えました。
最後にテレビのCMです。たった30秒でモン・サン・ミシェルの全体像がわかりますので。
テノール歌手の秋川雅史さんのエールのように力強い歌声がモン・サン・ミシェルによく似合って
いると思います。
http://youtu.be/3P_xLvCNsqU
uuuupsさんのYouTube投稿より引用させて頂きました。深く感謝いたします。
MARIKO
では、また~