こんにちは。
今回はフランスのモン・サン・ミシェルの吊り看板をご紹介したいと思います。
吊り看板の前に、モンサンミシェルのことを少しお話しますね。
ご存知のように、モンサンミシェルはフランス北西岸の海に浮かぶ岩盤の島の上に建てられた
修道院で、世界遺産に登録されています。
朝早くバスに乗って海の中道を走り、憧れの大天使ミカエルの修道院へと向かいました。
ここの大きな特徴は、引き潮になると陸続きの道が現れ、満ち潮の時には道が無くなってモン
サンミシェルは島になる。
満潮の勢いがとても速いので、昔は訪れた多くの巡礼者が予測できずに潮にのまれて亡くなりました。
「モンサンミシェルに行くなら遺書を書いて行け」とまで言われた難所。
それでも巡礼者は跡を絶ちませんでした。昔の絵を見ますと集団で巡礼して来るんですね。
ここはノルマンディー地方で海の彼方はイギリス海峡。何度もイギリスが攻めてきた海です。
Mont Saint Michel 訳せば聖ミカエルの山。
708年に、大天使ミカエルのお告げによって小さな教会が建てられたのが始まりでした。
いちばん高い尖塔の上には、悪を打ち負かす剣を高く振りかざした聖ミカエルの金の像が雄々しく
立っています。わたしのデジカメでは撮れませんでした。 ↓
永い歴史の一時には政治の策によって修道院がすたれ、島流しの監獄として使われたり戦闘の
要塞に使われたこともあったそうです。その変遷はすさまじい。
↑上は、サタン(悪)を退治する大天使ミカエルを描いた吊り看板です。歴史館。
島に渡ると、門前町のような通りがありました。↓
宿屋や土産物店、レストランの並ぶ細い坂道を上って修道院へ向かいました。
遠くからはるばるやってきて海を渡った巡礼者はここでほっとしたことでしょう。
下の吊り看板の絵も、宗教説話の一こまのようですが。↓
水鳥の仙女が鍬のようなものを持っています。
吊り看板にはお魚が二匹描かれていて、壁からも大きなお魚が首を突き出しています。
ファンタスティックな珍しい構図の看板だと思います。
↑上の吊り看板は、老舗の宿屋と書いてあります。レストランも兼ねているようです。
巡礼者が杖をついてはるばる歩いてきた絵ですね。
この看板を吊り下げているのは鳥のくちばしで、全体が鳥の首の形になっています。
ドイツの吊り看板にはこの鳥の首の形が圧倒的に多く見られます。吊り看板の定番です。
↑上もモンサンミシェルらしいファンタスティックな吊り看板です。土産物店です。
↓下の LUTINSという仏語は妖精たちという意味で、やはり土産物店でした。
↑ドイツの吊り看板とは違って、字を入れている吊り看板が圧倒的に多いようです。
日本の看板と同じで商業がひと目で判るデジタル的です。旅行者には親切です。
土地によって吊り看板もずいぶん違うようで、ここはやはり宗教色のある吊り看板が目につきました。
↓通りの最終点はパン屋さん。右手に修道院の険しい岩山が見えています。
これから修道院へさらに登ってゆきます。
登る途中に振り向けば、海・・・ 冬の海と修道院の間で突然、時間が止まったような気がしました。 次回も引き続き、モンサンミシェルの吊り看板その2をアップしたいと思います。
最後に、テノール歌手の秋川雅史さんがCMソングを歌って話題になったモンサンミシェルの動画
をご覧になって下さい。
たった30秒でモンサンミシェルの全体がわかります。雄大な秋川雅史さんの歌も素敵です
http://youtu.be/3P_xLvCNsqU
uuuupsさんのYouTube投稿より引用させて頂きました。深く感謝いたします。
MARIKO
では、2部をお楽しみに~