仏・リクヴィルの村と装飾吊り看板(1)

2018-04-17 22:05:55 | 旅行 ・ 装飾吊り看板

 

  こんにちは

  更新がたいへん遅れまして、申し訳ありません。m(_ _)m

 

  今年に入ってからフランス東部のアルザス地方のお話をしてきましたけど、今回はその最後に

  「フランスの最も美しい村」の一つに認定され、「葡萄畑の真珠」などとも称されるリクヴィル

  という可愛い村にご案内します。

 

  夕暮れになってしまうと目的の吊り看板の写真が綺麗に撮れなくなりますので、明るいうちに着い

  て欲しいと時刻を心配しながらアルザスワイン街道をバスで走りました。

  ヴォージュ山脈のゆるやかな裾野に収穫の終わった裸の葡萄畑が延々と続いています。

  距離が東京から静岡ほどあるこの街道の沿線は、専らアルザスワインの名産地になっており、

  ワインを造っている町や村の集落が点在していました。

 

  ↓リクヴィルの村が見えてきました。この村もワイン産地です。

  そして人口1200人ほどのこの小さな村に、年間200万人の観光客が訪れるというのです。

  1200人の村に一日5500人!  

          

     

  ↓下の写真は村に入った辺りです。これが村のメインストリートのドゴール将軍通り。

  村の中はいたって狭くてシンプルで、写真の正面奥から入ってきてこの通りを手前へ真っ直ぐ歩き

  ますと15分くらいで、もう村はずれに出ます。あとは、通りの両サイドに何本か脇道があるくらい。 

          

 

  クリスマスシーズンでしたので、村中に華やかなクリスマスの飾り付けがしてありました。

  ↓狭いエリアですけど、ご覧のように装飾の吊り看板はたくさん掛かっていました。           

          

  ↓上の吊り看板の拡大。果物籠に看板が下がっていて。この像はワイン造りの作業中かな?

  文字の「Distillateur」を辞書で引きますと、蒸留酒と出ました。ワインは発酵酒なので違います。

  蒸留酒を調べますと、ブランデー、ウィスキー・・ブランデーは果実酒を蒸留したお酒だそうです。

  この人はブランデーを造っているのですね。ようやく果物籠と看板の意味が分かりました。笑

          

  ↓上の吊り看板の後ろに見えていたもう一つの吊り看板をアップにしました。

  「Au Cep de Vigne」は葡萄の株という意味。ワインショップかワインレストランでしょう。

  見えない所にもお花を彫ったりレースの蝶々を貼ったり、アルザスの人は建物お洒落な人たちです。

          

 

  とりあえず、このメインのドゴール将軍通りを突き当りまで行って、村はずれに出てみましょう。

  ↓下の写真の正面に見えるドルデの塔がこの通りの終点です。

  カラフルな色壁の木組みの家はフランスではコロンバージュと言って、アルザスとブルターニュに

  特に多く見られる伝統的な家屋だそうです。色壁は観光用ではないのです。

  左側にまた装飾の吊り看板を見つけましたので、下に、アップしたものを載せます。

          

  ↓装飾の吊り看板の遊び心を感じて頂けると嬉しいです。

  猟銃で鹿を狙っている人、金色の優勝カップなどなど。

          

 

  ↓下は、突き当りのドルデの塔です。13世紀後半に造られた高さ25mの見張りの塔。

  真ん中が可愛い木組みになっており、人気のある塔だそうです。現在は博物館になっています。

  ハートとモミの木は、クリスマスだけの飾り。         

          

 

  リクヴィルは幸いにして第二次大戦の空爆を受けませんでしたので、中世の家並が完全な形で

  残っており、中世そのままということで、「フランスで最も美しい村」の厳しい審査をパスして登録

  されたということです。美しくなくなったら資格をはく奪されることもあるそうです。

 

                     

  ↑上のドルデの塔の下をくぐると、すぐにまたもう一つ厳重に村の出入り門のアーチがあり、それを

  くぐると村はずれに出て、とたんに寂しくなりました。↓                    

          

  ↑上の写真の正面には裸の葡萄畑が見えていますけど、収穫前はこの村は下の写真のように、葡萄畑

  の豊かな色彩に囲まれたそれは美しい自然の景観の中にあるそうです。       

        
                                        (ワイン辞典より)     
                                   

  ↓ドルデの塔を出た所にもクリスマスの可愛い飾り。相当に古い石の建造物。13世紀より前かも。

          

 

  ↓またドルデの塔をくぐってドゴール将軍通りに戻ります。

  下は、ドルデの塔の前にある広場の一角。この村一番の人気スポットでもあります。

  お菓子のような木組みの家々。右側の赤と緑色の木組みの家をアップにします。↓ 

          

 

  ↓真ん中に絵がはめ込んであり、ツートンカラーのこのコロンバージュは、リクヴィルの名物の家。

  レストランでした。 絵以外の飾り付けはクリスマスシーズンだけのものです。

          

  ↓上の絵の拡大。戦争に勝って、兵士が意気揚々とリクヴィルに戻ってきたところのようです。

  右側にドルデの塔が描かれています。このラッパの人がドゴール将軍かもしれませんね。 

           

 

  ↓ドゴール将軍通りに掛かっていたワインレストランの吊り看板。コロンバージュも素敵。

  鳥の口ばしの先に葡萄とワイン樽がくわえられており、鳥の首の上には人間が立っています。

  窓のハートの上にはプレッツエルというパンも。夜はライトアップするんですね。

          

 

  リクヴィルでは吊り看板の写真がたくさん撮れましたので、是非お見せしたく、次回も続けます。

 

                             

 

 

                             

 

 


最新の画像もっと見る