こんにちは
今日はリクヴィル村の二回目です。
リクヴィルで、アルザスの挿絵画家アンシがデザインした吊り看板を撮ることができました。
今までは作者の分からない吊り看板ばかり撮ってきましたので、今回初めて看板の作者を知る
ことができたのが一番嬉しい収穫でした。
もっとも、正確には旅行から帰ってきてから、アンシのデザインと知ったのですけど。
↓下の写真は、その「アンシおじさん」(ニックネーム)のデザインによるものです。
ワイン農家の農夫たちが葡萄を収穫して、足取りも軽く家路についている光景。
先頭の少年はプレッツエル(パン)を持ち、看板の先端にカタツムリが這っていてユーモラス。
↑足元には草、農夫たちの服装の柄や帽子、靴の踵まで細かく丁寧に描かれています。
それにしても、こんなに細かいところまで通行人からは見えないでしょうね。勿体ない。
見えているのは、写真を見ている私たちだけ? 作者が報われませんね・・
↓上の看板はこんな高い二階に掛かっていたのです。
もっとも、アンシの吊り看板ということで方々に写真が紹介されたりはしているようですけど。
アンシは、アルザス地方の風景や民族衣装の少女などを描いた挿絵画家。
このリクヴィルが終ったら、アンシの吊り看板や絵などをまとめてご紹介したいと思っています。
さて、村で唯一の商店街ドゴール将軍通りを写真を撮りながら歩きました。
クリスマスシーズンでしたので、あちこちに生誕祭のお祝いが飾られていました。
↓古井戸の上にキリスト生誕の場面。聖書の中でも最も有名な「東方三博士の礼拝」です。
三博士が赤子のイエスの礼拝に、はるばるベツレヘムの馬小屋に訪れてきました。
ヨーロッパのクリスマスでは、あちこちにこの場面が飾られています。
↓下はクリスマス一色の食料品店。ワインやソーセージやパンなどいろいろ売っていました。
リクヴィルは「フランスで最も美しい村」に認定されているだけあって、映画の小綺麗なロケセット
の村を歩いているようでした。
緑色の壁に吊り看板が掛かっています。左側のお店にも掛かっていますけど、これはアンシの看板
ですので、いずれアンシを取り上げる時に載せたいと思います。
↓上の吊り看板をアップに。これは刃物屋さんの看板です。
看板を吊り下げている本体部分はとてもドイツ風な作り。昔はこの村もドイツの領地でした。
↓下の写真も将軍通りに掛かっていた吊り看板。パステルカラーのフランス風。
ライオンがプレッツエルのパンを持っていますので、ベーカリーの吊り看板でしょう。
↓将軍通りから高い塔の福音教会のある脇道へ。正面に、収穫の終わった葡萄畑が見えます。
前回もお話ししましたように、この村は葡萄畑に囲まれており、アルザスワインの産地です。
↓脇道に入るや、吊り看板を見つけました。
↓上の看板のアップです。Atelier=(辞書には)アトリエ。そう言えば、看板の家は油絵みたいな。
↓将軍通りに戻って歩いていますと魔法使いの家がありました。魔法使い大好き 土産物店です。
↓魔法使いはお婆さんが相場と思っていたのですけど、これは男性のようです。
男性がホウキを持っていても、別にいいんですけどね。主夫の時代ですから。
↓お店の入り口にも立っていました。どう見てもお爺さんの魔法使い。ちょっと嬉しそう過ぎません?
↓15分も歩けば将軍通りは終点で、これから先は村はずれ。
下は、前回お話しした村一番の人気スポット、ドルデの塔の前の小広場です。
左のお菓子の家みたいな建物は、「ケーテ・ウォルファルト」というクリスマス用品のチェーン店。
↓このお店はドイツの観光地ローテンブルクにもありました。
一年中クリスマス用品を売っている有名な専門店。観光客がお土産に沢山買ってゆきます。
壁の「FEERIE DE NOEL」は「クリスマスのおとぎの国」。吊り看板が掛かっていました。
↓ケーテ・ウォルファルトの吊り看板。
兵隊さんのくるみ割り人形はチェーン店共通のマスコットキャラクターです。
さて、あと一回でリクヴィルは終わるかと思うのですけど。
狭い村なのに、足を止めて見たくなるようなものが沢山あって。さすがに「葡萄畑の真珠」と
呼ばれる村です。人口はわずか1200人のコンパクトな村なのに内容は濃い。
この村にはドゴール将軍通りしかありませんので、何度も行ったり来たりしてブログするよう
な感じです。笑
では、また~