魔女とお城とハロウィン(ドイツ)

2013-10-29 21:56:38 | 旅行 ・ 装飾吊り看板

 

  こんにちは

  

  10月31日はハロウィンの日ですね。

  街に魔女やカボチャやお化けが現われ出でて、なんとも面白い魔術的なお祭り。

  クリスマスほど派手ではあリませんが、民家の玄関先に卵を飾る復活祭や、カボ

  チャをくり抜いたジャックオーランタンを飾るハロウィンなど外国の宗教的なお祭

  りは、童話の世界にいるようで、親しみを感じます。

 

  ところで、ハロウィンの時期になりますと思い出すのが、ドイツ、カイザーブルク城

  の入り口にある魔女の家に掛かっていた、異様な吊り看板。

  今までで最高に強烈な看板でした。

  最初に見たとき、まさかとは思ったのですけど、変な女の人が座っているのかと・・。

  こんな吊り看板を見るのは初めてでしたので。

       

      

 

  ホウキに乗っている魔女のお人形だったのです。

         

      

 

  顔がうまく撮れていないのですけど、なぜか怖い男顔のお面をかぶっています。

 

       

 

  下の写真、通称魔女の家と呼ばれているのは、実はビヤホール。

  ビヤホールにどうして魔女の看板が?

  でも、なんとなくこの場所に似合っていると思いません?

  後ろに見えているのは、カイザーブルク城の一角、見張り用のジンヴェル塔です。

        

    

 

  で、思いました。看板の魔女はハロウィンの魔女がヒントになったのではないかと。

  ハロウィンの魔女って大体、古城から飛んでくる絵が多いんですよね。

  不気味なこうもり城なんかに住んでいるのか。

 

              
                                    Yahoo画像より

 

  ついでにそのカイザーブルク城を少しだけご案内しますね。2009年に行きました。

  ドイツ南部のバイエルン州の古都ニュルンベルクの小高い丘の上にある古城。

  ご覧のようにお城というより堅牢な要塞といった部分もあり。

  

  1050年、時のハインリッヒ3世が最初に築城し、長年の間に増改築をくり返して

  こんな、複雑で一風変わった広いお城になりました。

 

       

      

                     

       

       

 

  かっての厩舎(きゅうしゃ)がユースホステルになっていて、城内に宿泊できる

  お城です。

 

                    
                                   Yahoo画像より

 

  ハロウィンってどうして魔術的で気味悪い夜の景色が多いのか、以前から不思議に

  思っていましたので、この機会に調べてみました。

  すると、日本のお盆の日にちょっと似ているんですね。

 

  古代ケルト人の一年の終わりは10月31日と考えられていて、この夜だけは死者

  の霊が家族を訪ねてくることができる、と信じられていました。

  ところがその時に、有害な悪霊や魔女も一緒に出てくるそうなのです。  

  なので、人々は身を守るために仮面をかぶって、魔よけの焚き火をしていた。

 

  その風習が広がってゆき、ハロウィンには魔女やお化けに変装したり、カボチャを

  くり抜いて蝋燭を立てるジャック・オー・ランタンを作って魔よけに火を灯すようにな

  った、ということです。魔女やお化けの同類なら狙われないと考えたのですね。

  イギリスやアメリカ、カナダなどでは、仮装した子どもたちが「Trick or Treat

  (お菓子をくれなきゃイタズラするよ)」と言いながら各家庭を回ってお菓子をねだり、

  集めたお菓子を持ち寄ってハロウィン・パーティーをする習慣があるそうです。

  大人たちもお菓子を用意して楽しみに待っているのです。

 

  そういえば、あの看板の魔女も仮面をかぶっていました!

  ということは、あれは魔女そのものではなくて、魔よけのために仮面をかぶって魔

  女に変装した人間の姿だったのかもしれませんね。お店の魔よけなのかも。

   

  そうでした。お城の見学中に、見晴台のような所に案内されてニュルンベルクの街

  を見おろしていたとき、この場所は処刑場だったのですよ、と説明を受けました。

  キャ~ッ、心霊スポット!と周りの人たちと騒いだのでした。

  よく見える場所で、見せしめにしたのでしょうね。

  なるほど、九百年近くも続いたお城にはどれだけの裏切り、残虐な仕打ち、闘争、

  殺害、血と涙の怨念が見えない河となって流れていることか。

  魔よけのひとつも欲しくなるじゃない・・、などと、またまた空想癖が始まって。

 

  MARIKOさんも毎年10月になりますと、帽子をかぶったジャックオーランタンを

  玄関先に飾っているのですけど。

  訪れた人が気持が和んでもらえたらいいな、という軽いノリで。

  でも夜、火を入れないと意味がないんですね。それはちょっと、なんだかな・・

 

    

               
                                 Yahoo画像より

 

 

                             

 

                            

 

    

                              


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