こんにちは
いつまでたっても蒸し暑いですね。皆さん、お元気でしょうか。
今回は、ドイツ南西部の黒い森(シュヴァルツヴァルト)の中にあるゲンゲンバッハという町の二回目、最終回です。
ゲンゲンバッハ(GENGENBACH)って可愛い名前ですけど、ドイツ語のバッハは小川という意味で、ゲンゲンの意味は現地のドイツ人も正確には分からないようです。
さしずめ、作曲家のバッハは日本で言えば小川さんなんですね。親しみが湧いてきました。
この町も大戦の戦禍を受けなかったので、中世の町並がそのまま残っています。
ドイツでも、フランクフルトやドレスデンのような大都会は壊滅状態になるまで爆撃を受けましたけど、黒い森地方の田舎町などを爆撃しても何の戦果にもなりませんので。幸いなことでした。
↓下の写真は、一回目でご紹介したアドヴェントカレンダー(市庁舎)の前から、左手の赤いとんがり屋根のオーバー門塔へ向かうメインの通りです。
木組みの家に目が行くかたもいらっしゃると思いますけど、この町の木組みは下のように壁全体に細い木をたくさん組み込んでチェック柄のような細かい柄になっているのが特徴的でした。
木組みの家にもいろいろあり、他の町では、もっと幅の太い木や、太い木と細い木を組み合わせた重厚な感じの木組みが多いのですけど。
この町の木組みは珍しく、軽快でカジュアルな感じを受けました。
この町の、いえ、この町の中世の人々の好みだったのでしょう。
もちろん、今も住居や店舗として使われています。石の建物の強さですね。
ドイツには「木組みの家街道」という街道があるほど昔の美しい木組みの家が多く、観光の魅力の一つになっています。
第二次大戦でドイツが敗戦した時に、お隣りのフランスがドイツの木組みの家を沢山フランスに移築したというのは有名な話だそうです。
戦利品で美術品や宝石類を略奪したというのは双方に聞く話ですけど、木組みの家というのは。
持ってゆくのも大変でしょうに。持っていかれたほうもびっくりしたことでしょう。
↓この木組みの家もカジュアルっぽくて素敵でした。イエス生誕の馬小屋が飾られています。
↓ここは裏通りです。正面のミニ木組みの家も可愛いくって。
ここで吊り看板を見つけました。
↓アップしますと、ドイツ風の綺麗な吊り看板でした。この鷲はゲンゲンバッハの町の紋章です。
↓もう一つ見つけました。
↓裏道が続きますけど、下は民家が密集している「天使の小道」(エンゲルガッセ)という名の路地裏です。
向こう三軒両隣といった感じの下町風な可愛い路地でした。中世からの住宅地。
庶民の生活の場が観光スポットになっているのです。見学しましたけど、大っぴらに写真を撮るのは遠慮して。
↓天使の小道の民家です。この辺りは長屋になっています。
↓婦人服の仕立て屋さん?この路地は波打ってデコボコしていて水平の石畳ではないのです。
↓民家のあんな所にお人形が。面白い。クリスマスの飾りではないようです。
↓このお人形たちです。制服ですけど何の職業でしょうか。ポリス?ならば、セキュリティ満点。お二人はすっかりくつろいでご機嫌のようですね。
↓そんな天使の小道を抜けますと、古民家風のオープンカフェ&レストラン。
下の家のように、どこか一か所だけに木組みを取り入れている建物もたくさんありました。
↑市庁舎の裏手を回って戻ってきました。右端のピンクっぽい建物が市庁舎です。
街灯のランプが吊り看板のように掛かっているのがお分かりでしょうか。町中あちこちに掛かっていました。
↓ちょっと可愛かったので写真に撮りました。市庁舎の角。お魚は近くの川の鮭だそうです。
↓ランプも吊り具のデザインも皆、それぞれに違っていました。これはパンのプレッツエル。
↓ブーツです。
↓博物館(ピンクの建物)の前のクリスマス・マーケット。ホットワインを飲みながら住民らしい
人々が歓談していました。クリスマスは何処へ行っても、子供よりも大人の楽しみのようです。
↓下はクリスマス・マーケット。この屋台ではソーセージやパンなどを売っていました。
クリスマス市には、ワイン、スイーツ、お料理、ガラス細工、木工品、装飾品、何でもあります。
↓メリーゴーランドも設置され、まだアドベントの期間ですけど、もうとっくにクリスマスは始ま
っているのです。
以上で、ドイツ黒い森地方のゲンゲンバッハを終わります。