夏の小旅行(真夏の備後第九コンサート)

2013-07-14 22:44:42 | 音楽(音楽動画・コンサート・オペラ) 

 

 

  こんにちは しばらくご無沙汰していました。

 

  今年は厳しい暑さが続いていますけど、みなさん、お元気でしょうか。

  このMARIKOさんは、暑い暑いとこぼしながら参議院選のお手伝いに駆り出され、

  やる気のないボランティア。(候補者が疑問なのです  )

  また、広島県福山市まで「真夏の備後 ベートーヴェン第九」コンサートに出かけた

  り、まあまあ元気にやっています。

  今日は、そのコンサートへ行った時のお話をしたいと思います。

 

  音楽の友人と一緒に、帰りに倉敷観光も予定しての小旅行です。  

  新横浜から新幹線「のぞみ」に乗り、直通で3時間20分。     

  ご存知のように福山市は、瀬戸内海に面した人口47万人強の都市でした。

 

        

                           福山駅前の大通り

                              

  夏にベートーヴェンの第九なんて珍しいね、と驚く人もいらして。

  たしかに、第九は日本ではなぜか年末に年納めのセレモニーとして演奏される習

  わしになっていますが、ヨーロッパなど他の国ではそんな習慣はありませんので、

  夏の第九が特に型破りということではないと思います。

 

  下のプログラムの表紙にもありますように、スペシャルゲストは「千の風になって」

  を歌われたテノール歌手の秋川雅史さんと、劇画「ベルサイユのばら」の作者池

  田理代子さん(ソプラノ)。

  池田理代子さんはベルばらヒット後、45歳で声楽家を志し、47歳で東京音大の

  声楽科に入学。初志貫徹しソプラノ歌手になられたのでした。綺麗なお声でした。

 

   

 

  Ⅰ部の第九は、第四楽章「歓喜の歌」の独唱と合唱とピアノによる演奏でした。

  独唱のソリストは、ソプラノ池田理代子さん、アルト藤井文子さん、テノール秋川

  雅史さん、バリトン澤脇達晴さん。

  指揮者は谷光信さん。第一ピアノ江口玲さん、第二ピアノ姜愛里さん。

  合唱は最近増えてきた市民参加型で、大人や子供さんたちで結成された大合唱

  団。 ドイツ語で一生懸命練習なさったことが伺えます。

 

  子供さんたちまでが参加する、このような市民型の演奏は、有名な合唱団やオー

  ケストラによる演奏とは本来の趣旨が違っていますので、感想は述べられないと

  いうのが正直なところです。

  出演者も聴衆もそれぞれが大いに演奏を楽しめばいいのだと思います。

  このコンサートは毎年開かれており、リピーターも多くて、2000人以上入る大ホ

  ールはほぼ満席。

 

  Ⅱ部はビゼー作曲オペラ「カルメン」よりハイライト。

  出演者は、藤井泰子さん(カルメン)、秋川雅史さん(ドン・ホセ)、池田理代子さん

  (ミカエラ)、村田孝高さん(エスカミーリョ)。

  オペラの中から「ハバネラ」など7曲が選ばれていて、ちょっとした演技もつけて7

  曲通すことで、「カルメン」のストーリーとクライマックスが消化できるように分かり

  やすく構成されていました。

   

  カルメンの藤井泰子さんの艶っぽく迫力のある歌声はインパクトがありました。

  ドン・ホセの許婚者ミカエラ役の池田理代子さんは、主役のカルメンを食うくらいの

  お色気と魅力で目立っており、そのために華やかなカルメンとの対照(コントラスト)

  が表現できていなくて残念でした。

  結果、このオペラ・ハイライト全体がタガのゆるんだ平板なものに感じられ。

  大きな点では、そのことがいちばん気になりました。

  ミカエラは内容からみますと、献身的で貞淑だけれど面白くない退屈な女性。

  一人の男に定住できないカルメンも然りですけど、逆にミカエラのような女性も男

  にとっては悲劇の始まりかもしれなくて、奥の深い歌劇だと思います。

  Ⅱ部は、全般的にまだ未完成のステージという印象を強く受けました。

 

  さてⅢ部は、声楽家のみなさんによる「マイ・ウェイ」などポピュラーソングの独唱

  10曲と最後は江口玲さんの素晴らしいピアノ演奏でブラームスのハンガリアン舞

  曲第1番と第6番。

 

  というわけで、拍手喝采のうちに真夏の備後のコンサートが終了。

  近隣の座席にいらした市民のかたたちに、来年も是非お出かけくださいね、とお声

  をかけていただき、遊びに来る所がまたひとつ増えたような嬉しさが。

  

 

  ところが翌日、なんという酷暑・・

  倉敷に立ち寄って観光する気合いも入らず、暑さにめげて、急遽予定を変更し

  真っ直ぐ「のぞみ」に乗って帰ることに。

  35度もあったのです。

  本当ならば、ここに倉敷美観地区の写真が並ぶハズでしたのに・・

 

  でも、福山駅で、ちょっと珍しいお城を見ましたので、アップしますね。

  日本一駅近かのお城、福山城です。(調べました)

  左の長い建物が福山駅。 なんと徒歩1、2分。 物件よりも近いお城。

  お城の内堀を埋めて鉄道を通したそうなんです。

  つまり、福山駅はお城の敷地内に造られたのでした。

 

                                      

    1622年、家康のいとこの水野勝成が築城(10万石)。右端が天守閣です。 

               

            ↓上りの新幹線のホームからもお城が見えました。

          

 

  帰ってからついでに駅近かのお城のランキングを調べますと、次に近いのが長野

  県の小諸城跡で駅から徒歩5分、香川県の高松城跡も徒歩5分ということですけ

  ど、城跡はお城といえるのかどうか・・近さはやはり、福山城が断トツ一番でした。

  何でも日本一というのは素晴らしい。

 

  というわけで、MARIKOさんの小旅行は半分だけで終わったのでした。

 

 

                            

  

  

  

  

 

  

  

  


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