こんにちは
高校野球も終わり、オリンピックも終わり、暑さだけが残って少し寂しい晩夏です。
お盆の15日に都下の薬師池公園に、初体験の蓮の花を見にゆきました。
朝早く起きて、車で公園に着いたのは5時40分ごろ。
まだすっかり明るくはなっていませんでした。
でも、すでに20人くらいの人たちが先に到着していて、観賞したり写真を撮ったり。
午前10時ころになりますと、お花はもう、しぼみ始めるのだそうです。
お花の最盛期は7月中旬から8月上旬と聞いていたのですけど、忙しくしていて、
お花見どころではなく。 なんとか、遅咲きのお花に間に合いました。
ここの蓮は大賀(おおが)ハスという品種です。大賀博士が発見したという古代ハス。
蓮の花って、思ったより大きいのにびっくり。
花径は20センチくらいでしょうか。中には25センチくらいのお花も。もっとかな?
いやあ~、見に行って良かったです。
他のお花とはかなり雰囲気が違っていて、花芯からプラーナを発散させている感じ。
お花の周りだけが、しんと静まりかえって、侵し難い空気が漂っているようでした。
仏教の菩薩像や如来像などは、よく蓮の花の上に座したり立ったりしている姿が多
いのですけど、たしかにそれにふさわしく、神秘力を感じます。
特別の使命があって、この世に咲いていると言われれば、信じてしまいそう。
蓮の花は、開いて四日目に散るそうです。儚いですね。
お花の中心にある黄色い台は、花托(かたく)だそうです。
花托は雌しべで、その足元を囲むように円状に広がっているのが雄しべ。
仏教の「蓮のうてな」という言葉は「蓮の台」と書くそうですけど。
蓮の花の上に立っている仏像は、台のようなこの花托の上に立っていました。
そんな仏像を見たことがあります。
ところでハスって、全部食べられるのですってよ。
傍で、花よりダンゴを考えていた食な友人の講釈によりますと。
葉はハス茶。花托の中にできるハスの実は月餅の中に入っていたり、スイーツに
使います。根はご存知、レンコン。レンコン、大好きです。
葉の茎は干して保存食に。煮物にすると美味しいそうです。あくまでも友人談。
↓ 下の写真。お花が散りますと、黄色い花托が成長して緑色になり、中にどんぐり
のような形の白い蓮の実がたくさんできます。今は頭だけのぞかせて。
一見、花托は固そうですけど、ぜんぜん固くないのですって。
↑ 枯れてきますと次第に固く、茶色に。蜂の巣みたいに。
穴のあいた花托には、日本の着物の綺麗な古布を詰めて、手芸品になります。
飾ってあるのを見たことがありますけど、可愛らしかったです。
最盛期を過ぎていましたので、お花より緑色になった花托のほうが多い。
友人は欲しそうにしていました。もちろん蓮の実を、ですよ。
蓮の花はお花屋さんには置いていませんし、朝、蓮池にまで出かけて見るしかあり
ませんので、見たことの無い大人って結構多いようです。
ついに見たぞ、蓮の花。
帰るころには、薬師池公園はすっかり明るい夏の朝になっていました。