新内閣が発足して10日とたたないうちに鉢呂経済産業相の失言。「放射能つけちゃうぞ」って本当に言ったのだろうか。
放射能イジメをする子供のレベル。政治家が人格者でないことは分かった。せめて政治をしてほしい。その失言のせいで
「任命責任がどうの」と野党が騒ぎ出す。本当に話し合わなければならないことが、また置き去りにされる。
鉢呂さんは責められるべきだけれど、マスコミも火を付けて面白がっているとしか思えない。本当に追及すべきは何なのか
忘れている。
もし放射能に色が付いていたら、空気や海やスーパーマーケットで売られている食品はどんな色をしているのだろう。
友人から「十五夜、見た?」とメールが来て慌てて外に飛び出した。近視&乱視なので、月がボンヤリ2つ重なり合って見える。
眼鏡を取りに戻る。冴え冴えとした良い月だった。このところ空も雲も美しい。頭の中から<放射能>の三文字を消しさえすれば、
夏の終わりは美しい。
土曜日、過ぎゆく夏を感じてきた。奥多摩の緑、渓谷の川音、そして戸外で味わう冷えた日本酒…。
大学時代の先輩や友人は、いつも素敵な旅を企画してくれる。今回は奥多摩の澤乃井酒蔵を訪ねる一日。
乗り換えのために青梅駅に降りるとクラシックな待合室があった。窓枠やベンチの細工がレトロ。懐かしい映画<駅馬車>
<ロミオとジュリエット>の看板が飾ってある。

「駅馬車のテーマはどんな曲だっけ」 ちょっと口ずさんでみる。たぶん違うな、これは<荒野の七人>だ。
「布施明って、どうしてオリビア・ハッセーと結婚できたんだろうね?」…などと私たちの年代ならではの話題も飛び出す。
青梅は古い映画の看板がたくさん並んでいる古くてアートな町なのだそうだ。今度ゆっくり行かなくちゃ。
沢井駅で降りる。緑の山々に囲まれた小さな駅だ。ここはまだ東京都なんだろうか。空が抜けるように青い。
駅を出るとすぐに澤乃井園がある。日本酒を造っている酒蔵はもちろん、渓谷を臨む庭や、レストラン・売店もあって、
気持ちの良い時間が過ごせる。
S先輩が11時からの酒蔵見学を申し込んでおいてくれた。社員さんの案内で蔵の中に入ると、空気がひんやりとして麹の
匂いがする。大きな貯蔵甕が並んでいる。

東京都の蔵元は10ほどしかなくて殆どは西東京に集まっている。全国で一番酒蔵が多いのは新潟県。次いで長野、兵庫…
長野県が意外に健闘している(そっか、真澄があるよね)…など豆知識を頭に詰め込みながら、早く飲みたいな…と思う。
日本酒の命はお米と水。輝くように美しく透明な仕込み水は洞窟の奥にあった。入口には、しめ縄が張られている。
お酒は自然と神と人間が共同で作るものなのだ。
最後は、この時期だけ飲むことのできる<ひやおろし>を大きめのおちょこで試飲する。ひと夏を過ごした酒は味わい深い。
レストランが混んでいたので、庭の丸テーブルで食事。先ほどの<ひやおろし>ともう一本、6人で瞬く間に飲み干した。

夏の最後のあがきのように暑い日だったから、冷酒が格別美味しかった。
それから、試飲コーナーで大吟醸酒や古酒を飲む。大吟醸酒はおちょこ一杯500円もする。すでに酔っていたせいか、もう1つ
感動が無かった。やはり高いお酒は最初に飲まないといけない。古酒は普通の日本酒とは違う枯れた味わい。
昼間のお酒は効く。いつもは怖い吊り橋を何なく渡り(酔った勢い)、酒蔵から玉堂美術館を目指して渓流沿いを歩く。
川に面した由緒ありそうな旅館は河鹿園という。

日本画の大家、川合玉堂の絵は上品な日本酒みたいだ。美術館の石庭が立派だった。

夏はもうウンザリ…と思う。けれど、この緑の美しさも太陽が作る陰影も、くっきりとした雲も、夏にしか作れない。
だから往く夏を惜しんだ。素敵な企画をありがとう。
放射能イジメをする子供のレベル。政治家が人格者でないことは分かった。せめて政治をしてほしい。その失言のせいで
「任命責任がどうの」と野党が騒ぎ出す。本当に話し合わなければならないことが、また置き去りにされる。
鉢呂さんは責められるべきだけれど、マスコミも火を付けて面白がっているとしか思えない。本当に追及すべきは何なのか
忘れている。
もし放射能に色が付いていたら、空気や海やスーパーマーケットで売られている食品はどんな色をしているのだろう。
友人から「十五夜、見た?」とメールが来て慌てて外に飛び出した。近視&乱視なので、月がボンヤリ2つ重なり合って見える。
眼鏡を取りに戻る。冴え冴えとした良い月だった。このところ空も雲も美しい。頭の中から<放射能>の三文字を消しさえすれば、
夏の終わりは美しい。
土曜日、過ぎゆく夏を感じてきた。奥多摩の緑、渓谷の川音、そして戸外で味わう冷えた日本酒…。
大学時代の先輩や友人は、いつも素敵な旅を企画してくれる。今回は奥多摩の澤乃井酒蔵を訪ねる一日。
乗り換えのために青梅駅に降りるとクラシックな待合室があった。窓枠やベンチの細工がレトロ。懐かしい映画<駅馬車>
<ロミオとジュリエット>の看板が飾ってある。

「駅馬車のテーマはどんな曲だっけ」 ちょっと口ずさんでみる。たぶん違うな、これは<荒野の七人>だ。
「布施明って、どうしてオリビア・ハッセーと結婚できたんだろうね?」…などと私たちの年代ならではの話題も飛び出す。
青梅は古い映画の看板がたくさん並んでいる古くてアートな町なのだそうだ。今度ゆっくり行かなくちゃ。
沢井駅で降りる。緑の山々に囲まれた小さな駅だ。ここはまだ東京都なんだろうか。空が抜けるように青い。
駅を出るとすぐに澤乃井園がある。日本酒を造っている酒蔵はもちろん、渓谷を臨む庭や、レストラン・売店もあって、
気持ちの良い時間が過ごせる。
S先輩が11時からの酒蔵見学を申し込んでおいてくれた。社員さんの案内で蔵の中に入ると、空気がひんやりとして麹の
匂いがする。大きな貯蔵甕が並んでいる。

東京都の蔵元は10ほどしかなくて殆どは西東京に集まっている。全国で一番酒蔵が多いのは新潟県。次いで長野、兵庫…
長野県が意外に健闘している(そっか、真澄があるよね)…など豆知識を頭に詰め込みながら、早く飲みたいな…と思う。
日本酒の命はお米と水。輝くように美しく透明な仕込み水は洞窟の奥にあった。入口には、しめ縄が張られている。
お酒は自然と神と人間が共同で作るものなのだ。
最後は、この時期だけ飲むことのできる<ひやおろし>を大きめのおちょこで試飲する。ひと夏を過ごした酒は味わい深い。
レストランが混んでいたので、庭の丸テーブルで食事。先ほどの<ひやおろし>ともう一本、6人で瞬く間に飲み干した。

夏の最後のあがきのように暑い日だったから、冷酒が格別美味しかった。
それから、試飲コーナーで大吟醸酒や古酒を飲む。大吟醸酒はおちょこ一杯500円もする。すでに酔っていたせいか、もう1つ
感動が無かった。やはり高いお酒は最初に飲まないといけない。古酒は普通の日本酒とは違う枯れた味わい。
昼間のお酒は効く。いつもは怖い吊り橋を何なく渡り(酔った勢い)、酒蔵から玉堂美術館を目指して渓流沿いを歩く。
川に面した由緒ありそうな旅館は河鹿園という。

日本画の大家、川合玉堂の絵は上品な日本酒みたいだ。美術館の石庭が立派だった。

夏はもうウンザリ…と思う。けれど、この緑の美しさも太陽が作る陰影も、くっきりとした雲も、夏にしか作れない。
だから往く夏を惜しんだ。素敵な企画をありがとう。