私じつは、先の記事、江口先生の記事をよく読む前に書いてしまったので、今改めてちゃんとよむと、私が書いていることと江口先生の書いていらっしゃることにずいぶん違いがありました。(だから人の話をちゃんと聞かないで動くから・・・・・)
江口先生は、単なるクロッキーの次の段階のことを書かれていらっしゃいますね。
私が「クロッキーをしたあと、漫画絵に適用させるように考えて」みたいなことを書いたと思いますが、江口先生は「頭の中で自分の絵に翻訳しながら描く」というようなことを書いてらっしゃいます。
最初から、自分の漫画絵の絵柄でクロッキーをするということですね。
たしかにそれができたら、二段階に分けず、一段階で一気に練習できるので良いと思います。難しいとは思いますが・・・。
私は前に書いたような理由で、自分の絵柄をここで晒したくないので、自分絵柄では描いたものは載せないですが、それにしてもクロッキー楽しい。
江口先生のおすすめボールペンも買ってみたのですが、私の筆圧が弱すぎてあいませんでした。私はPIGMA0.3(たしか150円くらい今は増税でどうなってるかしらん)が一番あいます。
ただ、練習としては、やっぱりマジックの方が上達するかもしれない。細いペンの方が上手に見えるんですよ。言い換えればごまかせてしまうので。江口先生の書いていらっしゃる「自分の絵柄に翻訳しながら」はマジックは無理ですが、純粋に人体を描く練習をする場合はマジックの方がいいかも。
↓だいたい2~5分くらいで描きます。漫画を描いたことがある方ならわかると思いますが、最初に漫画を描いて感じるのは、意外と「普通に歩いたりたったりしているだけの何気ないポーズがかなり難しい」ということ。なので、そういうものを中心に。
ところで、モデルになるいい写真などがなかなかなくて、仕方なく自分をセルフタイマーで撮って描いたりもしたのですが、それをやってみて、あらためて感じたこととしては、モデルが悪いと描く気がしない。
これも、江口先生が書いていらっしゃったことですが、やっぱり「描きたいと思えるようなもの」を描くのが大事ですね。
何が悲しくて自分の太い足や不細工な顔を5分も凝視しなければならないのか。ドMか相当のナルシストでない限りただの苦行です。
あと、私は以前からポーズマニアックスをつかっての練習が苦手で、あっというまにやめてしまったのですが、その理由もあらためてわかりました。
やっぱり私は人間を描くのが好きです。あの3D人形さんたちはべっぴんだしイケメンですが、人間がいいです。人間描きたい。なので、クロッキーなどを練習するなら、人間を描くことになると思います。
みなさんも、基本は「自分が描きたいもの」を中心に練習するといいと思います。練習だって楽しくないと続かないし。
とはいえ、漫画家になるなら苦手なものも描かないわけにはいかないのですが・・・。
苦手なものを描くコツは、背景のところにも書いたとおり「描こうとするものを好きになる」ことだと思いますので、これは逆説的な話になるかもしれませんが、「描いているうちに愛着わいて好きになる、好きになるからたくさん描く」というようなループが生まれると良いと思います。
絵を描く人というのは、世の中のいろいろなものが美しくみえているようで、美男美女も描いてはいますが、それよりは何気ない街角だとか、働くおっちゃんおばちゃんとか、鮭いっぴきとか、そういういわゆる「絵になる風景」以外のものも、たくさん絵にしています。
なので、そういう万物を美しいと思えるような目を持つことも、絵を描く人には必要なものなのかもしれませんね。
これはデッサンをいやというほどやっていたら、自然に身につくかも・・・。受験などでアホほどデッサンしていると、しばらく世の中のすべてがデッサンに見えますからね・・・・。すべての色彩と陰影を、鉛筆ならどう表すか、というのを常に目から直接脳内変換している状態に・・・・。それがいい状態なのかはわからないですけど・・・。