漫画家を目指す人へ

漫画家を目指す人へ参考になれば。

専門学校の利点も一応

2011-06-24 09:35:01 | ■漫画専門学校について

なお、一応専門学校の利点についても記載しておきます。

1.堂々と漫画だけに専念できる時間を二年間手に入れられる。

個人的には一番大きい利点です。社会的には「専門学校生」なのですから、働いてなくてもいいし、学校でも家でも堂々と漫画を描いて漫画のことだけ考えていられる。人生でそういう期間はそうありません。でも多少の世間の冷たい目に我慢できるなら、学費分で二年間ニートを決め込んで、アシスタントと持ち込みしまくる方が、漫画家デビューは絶対早いです。

2.地方住みの場合は上京のきっかけになる。

別に地方住みでも漫画家にはなれますが、できれば編集部に近いほうが持ち込みや打ち合わせに便利だし、アシスタントの口もたくさんあります。でも、持込もできない、アシスタントもできないレベルの人には意味はありません。また、親が生活費を出してくれない場合も、バイトで漫画どころでなくなるので、利点にはなりません。

3.編集者以外にネームチェックしてくれる人を確保できる。

これも、講師が「アタリ」なら大きな利点です。編集者は担当がつくまでは完成原稿でしか原稿を見てくれません。問題は「アタリ」講師に出会えるかどうかです。確率は非常に低いと思ってください。別に講師の方々が無能って話じゃなく、自分との相性や、雑誌との相性もあるので。事前にオープンキャンパスなどで実際に原稿やネームを指導してもらい、講師の力量を確かめておくのもいいです。これも自力で原稿が描けない人には意味のない利点ですけど。

4.友人ができる。

「同じ夢を持つ仲間」という意味では・・・専門にはあまりいませんよ。だって漫画描いたこともない子が多いし。漫画の能力別に、普通のオタク友達ならできるかもしれません。

志望者仲間なら、ネットなどで自分と同じくらいのレベルの人を探した方がいいですよ。雑誌に投稿して受賞レベルの人は、ツイッターやブログなどやってることもあります。漫画家志望ってレベル違うと話あわないし。

5.学校によっては専門卒の学歴が手に入る。

この記事に書いたように、基本使えない学歴です。でも、何の専門かまで書かなくていいような場では、「高卒」よりは多少見栄えがします。また、「専門卒以上」で応募をかけている会社に一応応募はできます。それは利点といえば利点です。できれば、履歴書に書く学歴には「デザイン」とかの名称で書けるところがいいですね。漫画とかコミックとか書いてあると、結局学歴としては非常に使いにくいので。

6.入学が楽

難しい受験勉強、デッサンの訓練、漫画の能力、何一ついりません。必要なのはただ一つ、お金だけ!!どんなお馬鹿さんでも、どんな下手っぴさんでも入れます。ただそういう学校の授業が、どういうレベルなのかは考えておいた方がいいです。

7.漫画の基礎くらいは教えてもらえる

何もわからなかった人でも、2年かけて四コマ漫画の一本くらいは描けるようになるかもしれませんね・・・。Gペンで絵が少し描けるようになるかもしれないし・・・。消しゴムのかけかたとか、枠線の引き方も覚えられるかもしれませんね。

 

思いつくのはこれくらいかな。

 

これらの利点のために、最終学歴と300万犠牲にしてもいいと思えるなら・・・・。強くはとめません。
ただ、その場合は自分で働いて学費出してくださいね。多分自分で払うとなると、半年くらいで退学したくなると思います。そんなもん親に払わせないでください。気の毒すぎます。

現実的な専門学校の使い方としては、本来の進路と並行し、ダブルスクールという形で専門学校のカリキュラムを部分的にとるという形で試してみるというものもあります。
どうしても専門学校に行ってみたい、独学に限界を感じる…という場合ですね。
この方法ですと最終学歴を犠牲にすることもなく、金銭的な犠牲もまだ少なくてすみます。

ただ、漫画家デビューって、本当に「かろうじて土俵にはあがった」レベルのことです。
この程度のことが独学でできない人間は、例え何か奇跡がおこって土俵にあがれたとしても、その後土俵で勝ち抜いていけるとは到底思えません。


なので、独学でデビューすらできないという時点で、漫画家をあきらめた方が、本人にとっていい人生になるとは思うのですが、まあやるだけやってみたい場合は、この方法でどうぞ。

 


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