ロミオとジュリエット スペイン国立ダンスカンパニー

2008-11-22 | ballet
(彩の国さいたま芸術劇場)
 

バレエ「ロミオとジュリエット」はマイヨー版以来になる。 ナチョ・ドゥアト氏の作品は音楽と振付が見事に融合していた。このストリーを観客は当然知っているという設定で作っていっているので、ムダがなく観ていて気持ちが良い。マイムなどなくても肉体の表現で一喜一憂がこちらに伝わる。ダンサーのレベルが高く知性的な振り付けだからだろう。今回のジュリエットはかなりの悪ガキぽかった。そして恋する女性になる変化、心の不安、動揺が痛いくらいに伝わってくる。ラストの演出もニクイ。ルードラ出身のナチョ氏モダンバレエのエッセンス、彼の個性、知性が舞台に溢れていた。