眠りの森の美女 東京バレエ団

2009-01-10 | ballet
(東京文化会館) 2009年1月9日
振付:ウラジミール・マラーホフ

オーロラ姫 吉岡美佳
デレジ王子 後藤晴雄
カラボス  ウラジミール・マラーホフ

マラーホフ版「眠り」は数年前、オーロラ姫吉岡さん、デレジ王子がマラホフで観ている。今回はマラーホフのカラボス役を観る。前回とは衣装やカラボスの演出が異なっていた。マラーホフが登場すると、舞台が華やかになる。ほとんど踊らずマイムと表情だけだか、マラーホフの王子を観た時よりさらに存在感を感じさせられる。「本物」のスターダンサー。大道具はいたってシンプル。この舞台装置だと1階席から観た時は良かったが上から観ると詰らない。宝石(ルビー・サファイヤ・ダイヤモンド・エメラルド)の衣装は従来のチュチュとは違うが、洗練されている。カラボスの衣装もなかなかGOOD。全体の衣装が楽しめた。

★30年以上前、ボリショイバレエ団のプリセツカヤの瀕死を観ている。(18回のカーテンコールの末、アンコールでまた瀕死を踊った)当時は今回の席より、さらに上の階だが、あの当時よりは良い席にもかかわらず、今回の眠りは安価で観る事できる(エコノミーチケット:2,000円)インターネットの普及で簡単にチケットが(海外の公演も同様)手に入るありがたい時代だ。
イリナ・コルパコーワ、エレナ・リヤビンキナ、ノエラ・ポントワの1970年代のスターダンザーの時代からバレエの舞台を見続けているが(勿論、今ほどの頻度では無い。私の学生時代は公演はそれほど無いし、中学生では財力は皆無)「眠り」他作品も演出・出演者で新たになるので繰り返し、古典音楽を聴くように観てきた。時として、「しまった」と思う作品に出会った時もあるが、最近観る舞台の「はずれ」はない。