居酒屋飛松の後

沖縄で色々な出会いや出来事がありました
これからもずっと青い空、青い海
そして人々の笑顔が溢れます様に

四月に神戸に帰る

2009-02-14 15:05:58 | Weblog
再来月4月11日~4月13日に約4年ぶりに神戸に帰る

幼馴染の結婚式に出席するために久々なので既に興奮気味だ

それと伝説に近い友達達に会うのも楽しみだ

しかし一人の伝説の男にはもう会うことが出来ない

もう何十年という月日が流れているのに今も色褪せる事がない

幾つもの伝説に笑い泣いた日々、何度話を聞いても

お腹が痛くなる面白さ、テレビに出ている芸人など話にならない

彼とは生まれた時から親同士が知り合いで幼稚園、小学校、中学校と

同じで共に野球部でチームの中心的存在だった

なので生まれて15年はずっと一緒に過ごして来たという事になる

彼のお陰で随分と救われた人は多いはずだ

幾つものエピソードがあるが個人的に大好きな話を聞いてもらいたい

僕達の小学校は駅から校舎に陸橋が繋がっていて駅を通らないと

行けないという珍しい作りなのだ

その駅の売店での話だが確かビンの牛乳が70円か80円だったと思う

だから彼は100円玉をおばちゃんに渡し牛乳を飲みお釣りを貰うという

何もない普通の光景だ、しかし彼に掛かればたちまち面白い事になる

それはと言うと彼は100円玉を渡すと共に一気に牛乳を飲みほし

お釣りを貰うと共に空き瓶をおばちゃんに渡す

5秒程の出来事で颯爽と立ち去って行く

いつもながらおばちゃんは目を丸くしていたものだ

僕達は何度も何度も挑戦したが誰も出来なかった

なので彼のすご技を見るため100円を彼に渡しよくやってもらっていた

何度見ても圧巻である、今思えばなぜ彼は出来たのか不思議でしょうがない

この伝説は小学校6年間軽い街の噂になっていた

この出来事は今でも忘れられない程僕の脳裏に焼き付いている

彼は高校を卒業後社会人となり19歳という短い人生にピリオドを打った

当時突然の訃報に愕然とし何が何だか理解が出来なかった

彼はバイク事故で亡くなってしまった

彼の葬儀には彼との別れを惜しむたくさんの人々が訪れた

なのでいつも神戸に帰れば彼の御両親に会いに行くのだ

彼にはお兄さんがおり今は東京に住んでいる

彼のお兄さんは絵に書いたような方だ

頭がよくスポーツ万能、生徒会でのスピーチではいつも笑わされていた

そんなスーパーお兄さんなのだ

11月が命日なので毎年今でも僕達の同級生が彼の家を訪れている

なので誰が今何してるだとか誰に何人目の子供が生まれたとかの

話は彼の家に行けばすぐに分かる

今回もどんな情報があるか楽しみだ

いつまでも僕達の心の中にいる彼にはいつまでも僕達を見守ってほしい

死んでもなお輝き続けている彼の人生には凄ささえ感じている

同じ時間を彼と過ごせた僕は自慢出来る友と出会った事に感謝している