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菜根譚 人間の器の磨き方

2014-12-21 14:16:39 | 日記
処世訓、菜根譚では繰り返し人間の器について語られています。
人間力を高めるのに必要なものとは?
誰しもがさいなまれる不安や疑い。
自分の心とどう向き合えばいいのかを説きます。

人間力!
人間の器!
つまり家庭人としても、社会人としても成長していく。
人間としての器をどうやって磨いていくのかを説きます。



若し火力到らず、陶鋳純ならずんば、他日、世を渉り朝に立つに、終に個の令器と為り難し。
(前集 二一九)

若者を陶器に例えて、若い頃に焼き入れが充分でないと立派な器の人間にはなれない。
つまり子供時代にじっくりと時間をかけて、色々な経験を積んでおかないと社会人として役に立つ人材になれないと言っているのです。



磨礪は当に百煉の金の如くすべし。急就すれば邃養に非ず。
(前集 一八八)

何度も鍛錬する金属のようにすべき。
長い時間をかけてじっくり鋳込んで行く。
長い時間をどれだけ基礎に掛けたかが、後に問われることになる。
だから子供時代や若い頃に焦らず、じっくりと時間をかけて育てて行くことが大切なのです。



機の動くは、弓影も疑いて蛇蝎と為し、寝石も視て伏虎と為す。此の中すべて是れ殺気なり。念の息めるは、石虎も海おうと作すべく、蛙声も鼓吹に当つべし。触るる処ともに真機を見る。
(後集 四八)

心が動揺している時は、全てが殺気に満ちている。
心が安定していることが大切。
雑念を静めた状態が大事。
雑念を払いのけ、心を安定させるにはどうすればいいのか?



静中の念慮澄徹ならば、心の真体を見る。
間中の気象従容ならば、心の真機を識る。
淡中の意趣沖夷ならば、心の真味を得。
心を観じ道を証するは、此の三者に如くは無し。
(前集 八七)

心を静かにして澄み切っているならば、心の本当の姿を見ることが出来る。
時間がゆったりとしていると、心の本当の働きを知ることが出来る。
執着なく、あっさりとしていると、心の真の味わいを感じることが出来る。
つまり自分の心としっかり向き合う。




文は拙を以て進み、道は拙を以て成る。一の拙の字、無限の意味あり。
(後集 九十四)

過剰な装飾、技巧を排したものが大事。
つまり純朴なもの、素朴なものにこそ力がある。
飾らない素朴さ!
巧みの境地にいる間は本当の自分に出会えない。
自分の鎧を脱ぎ去って自分の心と対峙してみる。
そのことによって気付くことがある。
子供は拙そのものなり。



士君子は貧なれば、物を済う能わざる者なるも、人の痴迷する処に遭えば、一言を出して之を提醒し、人の救難する処に遭えば、一言を出して之を解救す。亦た是れ無量の功徳なり。
(前集 一四二)

立派な人は清貧にして、物やお金で救うことは出来ない。
けれども人が迷い苦しんでいるところに出会えば、適切な一言を出して迷いを解くことが出来る。
これが限りない功徳である。




菜根譚は儒教と仏教のエッセンスを取り入れながら、読むものにわかりやすく教えてくれます。
なんだか身近かで親しみやすく、すっと心の中に入ってきます。

生きるということは、とてもシンプルなことなのかもしれません。
頑張り過ぎず、じっくりと前を向いて生きて行きたいですね。



(*⌒▽⌒*)



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