暑い日が続くので「涼しいところでうまいものでも食べて、
いい温泉に入ろう!」ということで相棒と話がまとまった。
幸い、秋田県栗駒山にある露天風呂からの眺めのいい温泉旅館が
予約できたので、金曜日に休みを取って2泊の予定で出かけることにした。
心配された天気は快晴、トンネル状になっている大宮駅の新幹線ホームは
朝9時台にもかかわらず、すでにビニールハウスの中のように暑かった。
車内はお盆真っ只中だけあって満席、ぼくは車両の一番後ろの座席だったが、
座席と車両の壁の隙間に大きなトランクが入れられており、その持ち主らしい
中国人と思しき2人連れが、車両の自動ドア付近に立って大声でしゃべり合って
いるものだから、落ち着かなかった。
幸い新幹線は2時間弱、仙台までである。
今回の大まかな予定は、1日目は電車とバスで仙台周辺を周って1泊、
翌朝レンタカーを借りて栗駒山に移動してもう1泊するというものだ。
「仙台で、どこに行こうか」
前日の夜相棒に相談すると、奴はにんまりとして
『かきが食べたい』と言った。
前回の旅行で見つけたのだが、仙台では夏でもかき料理が食べられる。
そのときは旅の最終日、しかも夕方だったために時間がなく、
2人で生かき5個(うち3個は相棒の胃の中へ)しか食べられなかったので、
今回は昼食に間に合うように行って、一人2000円のコースが食べたいと
いうのだ。
『かきを食べた後は、温泉に行って夜は牛タン食べて…ねぇ温泉、
行きたいとこある?』
かき料理の後、行ける温泉も探しておくようにということらしい。
そんなこんなで出発前夜は2時近くまで下調べをする羽目になった
―のだが、その甲斐あって行程だけはほぼ完璧である。

電車待ちと仙石線乗車を経て、昼食に理想的な時刻に
東塩釜駅へ到着することができた。

駅を出て、夏の日差しが照りつけるアスファルト道をふたりで
暑い暑いと言いながら10分少々、

かき料理の店に着いた。
お冷が出るか出ないかのうちに、せっかちな相棒は

『千賀の浦コース、2つ。ワインは生がきにチェンジ』とオーダー。
10分ほどで、生がき3ピースが出てきてコーススタート。

最初は生がき3ピース。

レモンのほか、好みで選べるソースは3種。

かきのガーリック焼き。写真は1個だが、実際は2つ出てきた。
程よく熱の通ったかきの身からにじみ出るスープがウマかった。

カキフライとかきとまぐろの合い挽きハンバーグ。
前の2品がお酒のつまみ向きだが、こちらはご飯のおかずになる料理。
一心不乱に食べたこともあって30分強でコース料理を完食。
駅に戻って再び仙石線に乗り、あおば通で市バス150円区間の
乗り換え料金が込みになった400円の切符を買い、
仙台市営地下鉄に乗り換えて片方の終点泉中央へ向かった。
泉中央からはバスに乗るが、30分以上の待ち時間がある。
幸い、泉中央駅にはショッピングモールが併設されていたので、
ウインドウショッピング兼試食コーナー巡りをして時間をつぶした。
目指す温泉へは、「根白石デイサービスセンター入口」という停留所で
降りるらしい。バス料金は停留所ごとに料金が上がる仕組みで、
買った切符に含まれる150円区間はすぐに通り過ぎてしまった。

あとどれくらいで降りるかもよくわからないのに、料金は結構なペースで
加算されていく。
一体いくらになるだろう…
とやや不安になりながら車中の吊り広告を見ていると、地下鉄と市バスが
1日乗り放題になる「夏休み遊ぼうチケット」というものが1000円で
売られていることが分かった。しかもバス車内でも買えるらしい。
すでに400円払っているが、帰りのバスと電車、その後の仙台駅から
ホテルまでの移動などを考えると、間違いなく今後1000円以上使うと
思われたので、早速購入。

バスの乗り越し料金分から、このチケットが使えた。
停留所を降りて数分歩くと、目的の温泉である。

一見普通の民家のような外観。明日の湯温泉という。
12畳間ほどの浴室に4畳間ほどの浴槽が1つ、先客は4人ほど。
やや黄色がかった透明な湯は適度に熱く、肌にツルツルとなじむような触感。
静かに湯に浸かっていると、体中が細やかな気泡に包まれた。
バスは1時間に1本である。帰路、暑い盛りに1時間近いバス待ちが
あったが、旅初日としてはなかなかの内容になったのではないかと
思っている。
いい温泉に入ろう!」ということで相棒と話がまとまった。
幸い、秋田県栗駒山にある露天風呂からの眺めのいい温泉旅館が
予約できたので、金曜日に休みを取って2泊の予定で出かけることにした。
心配された天気は快晴、トンネル状になっている大宮駅の新幹線ホームは
朝9時台にもかかわらず、すでにビニールハウスの中のように暑かった。
車内はお盆真っ只中だけあって満席、ぼくは車両の一番後ろの座席だったが、
座席と車両の壁の隙間に大きなトランクが入れられており、その持ち主らしい
中国人と思しき2人連れが、車両の自動ドア付近に立って大声でしゃべり合って
いるものだから、落ち着かなかった。
幸い新幹線は2時間弱、仙台までである。
今回の大まかな予定は、1日目は電車とバスで仙台周辺を周って1泊、
翌朝レンタカーを借りて栗駒山に移動してもう1泊するというものだ。
「仙台で、どこに行こうか」
前日の夜相棒に相談すると、奴はにんまりとして
『かきが食べたい』と言った。
前回の旅行で見つけたのだが、仙台では夏でもかき料理が食べられる。
そのときは旅の最終日、しかも夕方だったために時間がなく、
2人で生かき5個(うち3個は相棒の胃の中へ)しか食べられなかったので、
今回は昼食に間に合うように行って、一人2000円のコースが食べたいと
いうのだ。
『かきを食べた後は、温泉に行って夜は牛タン食べて…ねぇ温泉、
行きたいとこある?』
かき料理の後、行ける温泉も探しておくようにということらしい。
そんなこんなで出発前夜は2時近くまで下調べをする羽目になった
―のだが、その甲斐あって行程だけはほぼ完璧である。

電車待ちと仙石線乗車を経て、昼食に理想的な時刻に
東塩釜駅へ到着することができた。

駅を出て、夏の日差しが照りつけるアスファルト道をふたりで
暑い暑いと言いながら10分少々、

かき料理の店に着いた。
お冷が出るか出ないかのうちに、せっかちな相棒は

『千賀の浦コース、2つ。ワインは生がきにチェンジ』とオーダー。
10分ほどで、生がき3ピースが出てきてコーススタート。

最初は生がき3ピース。

レモンのほか、好みで選べるソースは3種。

かきのガーリック焼き。写真は1個だが、実際は2つ出てきた。
程よく熱の通ったかきの身からにじみ出るスープがウマかった。

カキフライとかきとまぐろの合い挽きハンバーグ。
前の2品がお酒のつまみ向きだが、こちらはご飯のおかずになる料理。
一心不乱に食べたこともあって30分強でコース料理を完食。
駅に戻って再び仙石線に乗り、あおば通で市バス150円区間の
乗り換え料金が込みになった400円の切符を買い、
仙台市営地下鉄に乗り換えて片方の終点泉中央へ向かった。
泉中央からはバスに乗るが、30分以上の待ち時間がある。
幸い、泉中央駅にはショッピングモールが併設されていたので、
ウインドウショッピング兼試食コーナー巡りをして時間をつぶした。
目指す温泉へは、「根白石デイサービスセンター入口」という停留所で
降りるらしい。バス料金は停留所ごとに料金が上がる仕組みで、
買った切符に含まれる150円区間はすぐに通り過ぎてしまった。

あとどれくらいで降りるかもよくわからないのに、料金は結構なペースで
加算されていく。
一体いくらになるだろう…
とやや不安になりながら車中の吊り広告を見ていると、地下鉄と市バスが
1日乗り放題になる「夏休み遊ぼうチケット」というものが1000円で
売られていることが分かった。しかもバス車内でも買えるらしい。
すでに400円払っているが、帰りのバスと電車、その後の仙台駅から
ホテルまでの移動などを考えると、間違いなく今後1000円以上使うと
思われたので、早速購入。

バスの乗り越し料金分から、このチケットが使えた。
停留所を降りて数分歩くと、目的の温泉である。

一見普通の民家のような外観。明日の湯温泉という。
12畳間ほどの浴室に4畳間ほどの浴槽が1つ、先客は4人ほど。
やや黄色がかった透明な湯は適度に熱く、肌にツルツルとなじむような触感。
静かに湯に浸かっていると、体中が細やかな気泡に包まれた。
バスは1時間に1本である。帰路、暑い盛りに1時間近いバス待ちが
あったが、旅初日としてはなかなかの内容になったのではないかと
思っている。