goo blog サービス終了のお知らせ 

クロス豚がゆく

やりたいことは増える一方、しかし自分の時間は減る一方。
そんな中での悪あがきと迷走の日々。

板橋 花の湯

2017-03-29 01:41:57 | Weblog

板橋区の銭湯・花の湯が3月30日に廃業されるので、早めに仕事を切り上げて訪問した。

花の湯は転勤で東京に来た夜に入った銭湯で、宿場町に映える唐破風造りのたたずまいと古くても磨きこまれ、つやつやと光る脱衣場の床、気持ちのいい接客が魅力だ。

3つの浴槽と24口のカランは軟水が供給され、サウナも完備、しかし水風呂はなく冷たいシャワーが2口。今日的ではないけと、不足もない設備。

平成になって出会ったにもかかわらず、花の湯の人と設備がかもし出す空間に、ぼくはなぜか『昭和64年』を感じている。

銭湯の日などで行われるラベンダー湯も、花の湯がお気に入りだったし、テレビ出演のため我が家に泊まった父と来たのも花の湯だった。

 

さておき、回数券とともに1番の下足札をカウンターの女将さんに預けると、「はい」と脱衣ロッカーの鍵を二つ、頼まなくても必ず渡してくれる。

いつもどおり清掃の行き届いた脱衣場で服を脱ぎ、浴室に入るといつもより少しだけ多くの人。

ぼくはカランのひとつで髪を洗い、体を流してあつ湯に。湯沸し口から湧き出す手足を刺すような熱い湯。いつもより少し熱いな…

バイブラ、ジェット湯はほどよく熱め、冷水シャワーを何度かはさみながらこれらを往復する。

締めはやっぱりあつ湯で200秒。わずか20分ほどの間に熱い湯はずいぶんとやわらかくなっていた。

『どうも、ありがとう』 脱衣ロッカーの鍵を女将さんに返すと、穏やかな笑顔で「どうぞ」といつもどおり2つ、キャラメルを下足札とともに手のひらにのせてくれた。

なぜいつも2つなのかと思いつつ、もらってきたキャラメルもたぶんこれが最後。僕の中の昭和がまたひとつ、普段と変わらないやりとりの中で静かに終わる。

「どうも、ありがとう。どうか、お元気で」

 


シルバーウイングのユーザー車検

2013-06-11 00:51:32 | Weblog

シルバーウイングの車検が5月末で切れるので、バイク屋に車検更新を頼まないと…と思っているうちに

車検満了日まで2週間になってしまった。

しかも、満了日直前の週末に、どうしてもバイクを使いたい用事(遊びだけど)まで入れてしまったので始末が悪い。

それでも一応、2年前に車検を頼んだバイク屋に、「1週間で車検を頼めないか」と問い合わせてみたのだが、

「1か月は待ってもらわないと」と言われてしまった。

 

そこで何とかバイクの利用予定に間に合わせようと、今回はじめてユーザー車検に挑戦したので紹介したい。

◎(12ヶ月・24ヶ月)法定点検と整備・自賠責の更新

 整備記録簿の準備。排ガス項目以外のほとんどの項目は、ユーザーでも点検が可能。

 点検結果(要整備箇所は整備)を記帳していく。

 ヘッドライトの光軸調整は、検査機器がない場合手間がかかるので、テスター屋に依頼。

 シルバーウイングの場合、ハイビーム側の光軸を調整してもらい、ロービーム側は紙片等で目隠しして受検すればよい。

 自賠責の更新は、受検の前日に仕事上で付き合いのある代理店で依頼。

 

◎受検の予約・書類の準備

 インターネットで空きを確認し、受検日時を予約。

 登録したメールアドレス宛に予約受付番号のメールが届くので、プリントアウトして車検場に持っていくと便利。

 他に要る書類は、整備記録簿、軽自動車税の納税証明書、現在の自動車検査証、新旧の自賠責保険証書。

 

◎当日の手続き(所要時間の目安)

午前10時からの受検予約をしていたので、午前9時30分過ぎに現地入り。

後で分かったのだが、二輪の継続ユーザー車検の場合は、

B棟→D棟→A棟→検査レーン→A棟の順で敷地内の建物を回る。

1 B棟で申請書と印紙を購入する (~2分)

  「継続検査申請書」(専用3号)、「自動車重量税納付書(検査自動車)」、「自動車検査票1」のセットを3番窓口で購入する。20円。

 

 印紙はすぐ右隣2番窓口で購入。2013年5月時点で5500円。

 購入時に用紙一式を窓口出すと、「自動車重量税納付書(検査自動車)」、「自動車検査票1」に必要分の印紙を貼って

「自動車重量税納付書(検査自動車)」に納付金額を記入してくれる。

2 D棟で「自動車重量税納付書(検査自動車)」を記入、軽自動車税納付を確認してもらう(~5分)

 「自動車重量税納付書(検査自動車)」を記入する。記入用テーブルとのボールペンあり。

 記入する項目は、検査を受ける日付、ナンバープレート、納付金額(印紙カウンターで記入してくれなかった場合のみ)。

 他に、車検期間と自動車の用途、種別(「2年」、「自家用」、「二輪の小型自動車」)にそれぞれチェックを入れてから、

 窓口(番号失念)に、軽自動車税の納付書と現行車検証、「自動車重量税納付書(検査自動車)」を提出し、確認してもらう。

3 A棟のユーザー車検窓口で、受検予約確認と書類チェックしてもらう(~5分)

  窓口に対面する記入用カウンターに記入見本あり。「継続検査申請書」、「自動車検査票1」の必要事項を記入。

 「継続検査申請書」は、申請人欄(住所と名前)を記入し、押印。受検者欄は同上でOK。

 ナンバープレート、車台番号の下7桁、走行距離のほか、2欄に該当する数字を記入。

 「自動車検査票1」にはナンバープレート、原動機型式、車台番号、走行距離、申請者の住所、名前、電話番号を記入し、

 本人・代理人・代行の区分に丸を付ける。

 申請書類一式を、ユーザー車検窓口(入り口寄りの窓口)に提出し、予約番号を聞かれたタイミングで伝える。

 (予約時に届いた確認メールを印刷して書類と一緒に出すと楽)

 書類チェックと予約確認が済むと、並ぶレーンを言ってもらえるので、そのレーンにバイクを入れる。

(10時予約だったが、空いていれば10時前からでも検査が受けられる様子。

 今回は、書類準備が終わった午前9時49分から書類や入り口周辺を写真撮影。レーンに移動する直前の9時55分にバイクを撮影)

 

4 検査レーンで受検する(~10分)

 二輪は4番レーン(2013年5月時点)で受検するが、レーン中央ではなく、レーン両端の黄色の線上を進んでいくので

 同じ検査項目を2台同時に受検できる模様。検査レーンは全長20mほど。

 待機場所から検査官の指示通り数メートルずつバイクを進めて検査を受けていく仕組み。

 「ご注意」という看板に「許可なく写真撮影等を禁止する」とあるので、写真撮影は自粛する。

 最初は、車台番号と原動機型式を見てもらい、次にライトのHLやウインカーの切り替え、

 前後別のブレーキレバー操作でのブレーキランプ、ホーン等のチェック。検査官の指示通り灯火を点滅させる。

 それから、バイクを前に進めて前後ブレーキのチェック。チェックは前輪・後輪を片側ずつ行うが、

 検査官が指示する側の車輪をローラー上に載せて、前方の検査ランプの「はなす」「かける」の通り

 ブレーキレバーを操作して検査を受ける。回転するローラー上でブレーキをかけるとバイクがどのように動かされるのか

 気になっていたが、体験してみるとブレーキ操作時に数センチバイクが前に押しやられるだけ。

 そして、またバイクを前に進め、排ガス点検を受検。エンジンをかけた状態でセンタースタンドを立て、排気管に検査器具を挿入する。

 右レーンの場合は、レーンの右側に足型が書かれているが、検査官によるとその部分が検査器具のスイッチになっているとのこと。

 立ち位置の前に、検査値を表示する液晶パネルが腰高に置かれており、見えづらいがCO、HC濃度が確認できる。

 後で整備記録簿に記録するため、検査値をメモできるよう、筆記具を持参する方がよさそう。(今回はパネルで値の確認はしたものの、値をメモできなかった)

 そしてレーン出口手前で最後の検査項目の光軸検査を受ける。検査機器はレーンの右外側から出てきて左レーンまで行き、

 レーンの埋まり具合とは関係なく左レーン→右レーンの順で必ず2レーン分の検査動作をする模様。

 ぼくの時も左レーンは空いていたので右レーンに検査機器が来るまで1分ほど待った。

 検査機器が自車の前に来て、○が表示されれば合格。

 検査終了後に左レーンの外にある料金所のようなところに行って書類に検査印をもらい、検査レーンは終了。

 

5 A棟で新しい車検証を交付してもらう(~3分)

 今回、検査レーン終了後にどの建物に行くのか分からず、恥ずかしながら数分ほど迷った。

 実はA棟に行くのが正解。

 申請書類一式を継続車検窓口(ユーザー車検窓口の右隣。ここでも迷った)に出して数分間待ち、

 車検証とステッカーをもらって手続き終了。(写真は午前10時7分、車検証、ステッカー受領後に撮影)

 検査レーンが空いていたこともあり、トータルの所要時間は約30分。正味の受検時間は10分もかからなかった。

 

◎ユーザー車検にかかった費用

 自賠責込み19760円

 ・印紙・申請用紙等5520円

  (内訳)印紙(重量税3800円 検査印紙1700円)、申請用紙(専用3号)20円

 ・テスター屋での光軸調整(缶コーヒーのサービスあり)600円

 ・自賠責保険 13640円

  

(参考)前回車検にかかった費用(2011年5月、バイク店(自社工場(指定工場))に依頼)

  自賠責込み35360円

 ・印紙代 5500円

  (内訳)印紙(重量税4400円 検査印紙1100円)

 ・検査費用 15750円(引き取り時にカップ自販機のドリンクサービスあり)

 (内訳)車検代行費用9450円、検査機器使用料6300円

 ・自賠責保険 14110円


ルイガノTR-2のパーツ交換

2013-03-31 18:25:02 | 自転車

まもなく8年目を迎える相棒の愛車(ルイガノTR-2)のパーツをアップグレードすることにした。

週末にたまに乗る程度ということもあり、通勤の足となっている我がクロスライダーとは異なり、

ブレーキパッド以外はパーツを交換していない。

最低でも、タイヤとワイヤー類は交換する方が良いだろう。

 

さらに4月3日、相棒は誕生日を迎える。

本人が望むかどうかわからないが、自転車を相棒向けにアレンジすることをプレゼントにしてはどうだろうか。

 

後ろに付いたときに見ていると、相棒が平地走行で常用しているギアは2~3速、

これでは坂道を登るための軽い方のギアが1枚しか残っていない。

購入時に取り付けられていたギア(ペダルクランク42T 後輪12-28T)比が相棒に合っておらず

ペダルが重過ぎるようだ。

脚力に合わせてペダルクランクを小さいものに変えて全体のギア比を軽くするとともに、軽い方のギアをもう1枚追加してはどうか。

幸い、我がクロスライダーに付いていたAlivioの8速コンポとカセットスプロケット(11-32T)が余っている。

このパーツ交換で、ペダルが重い問題は多少改善されることになる。

平地での常用ギアも4~5速辺りになり、軽い方のギアが3枚残ることになり、坂道も多少走りやすくなるだろう。

 

このようにして、交換するパーツが決まっていった。

3月はじめに主なパーツを手配し、週末や夜間の主に相棒の居ない時間を活用して作業を進める。

 

最初に届いたのが8速化のためのホイールセットだったので、1回目の作業ではホイールを交換。

ホイールは、専門店の通販で、MavicのXC717をDeoreXTのハブで組んでもらったもの。

これだけで元々の自転車の購入費の4分の〇…(勿体ないとバカにされるので、言わない。)

(写真は本日撮影(全作業終了後))

元々のホイールからタイヤを外すとき、タイヤビートから固くなったゴム片がぱらぱら落ちる。

タイヤの溝は残っているが、本人の好みで選ばせて、最後の段階で交換することに。

そして、リアディレイラーは元々はTourneyが付いていたが、クロスライダーに付いていた

8速対応Alivio(RD-MC20)が余っていたのでこれを移植し、ブレーキとディレイラーのワイヤーも交換。

 

ただし、相棒に気付かれないよう、後輪のカセットスプロケットは元々の7速(12-28T)のまま、

変速シフターも元々のリボシフトのままにした。

 

そして、平日夜間にハンドルグリップを合皮タイプに前後のブレーキパッドを新品に交換しつつ、

相棒にネット通販でタイヤを選ばせた。

 

こうして、いよいよ作業の総仕上げ。

この土曜の朝、相棒の選んだタイヤとともに注文したペダルクラクのギアTiogaの36Tチェーンリングが到着したことを受けて作業開始。

ペダルクランクのチェーンリングを元々付いていた42Tから36Tに交換、これで全てのギアが従来比約15%軽くなるはず。

チェーンリングが小さくなったことで、11Tにシフトを入れるとチェーンがチェーンリングのカバー(今回知ったが「バッシュガード」というらしい)に

干渉するようになったため、カバー側にワッシャー(内径10mm、厚さ1.6mm)を入れて、チェーンリングとのすき間を拡げて対応。

かなり激しくシフトを変えてもチェーン落ちしないので、これで様子を見て、問題があればチェーンリングのサイズに合ったものを購入すればいい。

 

後輪にクロスライダーに付いていた8速カセットスプロケット(11-32T)を移植し、

リボシフトをクロスライダーに付いていたAlivioのシフター(ST-MC20)に交換。

 

そして今朝、相棒が選んだタイヤ(IRC METRO 26×1.50 スカイブルー)を

ホイールに取り付けて作業完了。

 

 

ブレーキレバーが左右で違うのは、ご愛嬌。

あり物も使いつつ、体力のない相棒に多少は合わせられたのではないか。

 

幸い雨は降っていない。

試走を兼ねて、昼食に、庚申塚の相棒お気に入りの餃子店へ

果たしてヤツは「違いのわかる女」だろうか…


いたばし花火大会に行ってきた

2012-08-05 21:24:24 | Weblog

8月4日は第53回いたばし花火大会

今回は、相棒が近所の区の施設で有料観覧席のチケットを買ってきたので、初めての有料観覧席。

相棒の発案で自転車で会場に行くことにしたのだが、最近めっきり乗らなくなった相棒の自転車はタイヤがぺしゃんこ。

タイヤへの空気入れだけで大汗をかき、Tシャツを着替える始末。

出発前から機嫌がかなり悪そうなので、とばっちりを食わないよう、相棒とやや広めの間合いをとってペダルを漕ぎ、

本蓮沼の駅近くのパチンコ店がペットボトル飲料とうちわ無料で配っていたので、それをもらって相棒に献上するなどして

こまめにポイントを稼ぎつつ、約40分かけて会場近くの臨時駐輪場に到着。

人の流れに乗せられてたどり着いた会場では、指定席探しに少しだけ戸惑ったものの、運営スタッフに席を教えてもらい、

ダンボール製の座布団とパンフレットを受け取って、開始40分前には着席。

夕闇迫る会場は、少しだけ風も吹いており快適な気温。

せっかくの有料席なので、観覧に集中しようとカメラは持たずに来たが、開始直前にやっぱりブログ用画像を撮りたくなって

携帯電話の内蔵カメラ(撮影画像のオリジナルサイズは1152×864pixel=100万画素相当)でまず西の空を1枚。

花火は、この方角とは反対の東の空(席から見て右前方)で上がるらしい。

 

そして午後7時の開会のアナウンスと、板橋区長のやや長い挨拶が済んで、いよいよ花火スタート。

最初は、思ったより遠いなと思ったものの、すぐに大きな玉が上がり始め、なかなかの迫力に。

夢中で花火に見入ってしまい、見上げる首が痛くなったことで、ずいぶん時間が経っていることに気づいた。

濃紺を深める夕闇の中、視野いっぱいの大きさで咲く光の華、

腹の底に響く「ドン」、

会場にわきあがる老若男女の歓声。

 

「定価2000円もする有料観覧席(相棒は1800円で購入)など、なんてもったいない」などと

思っていたが、来てみると意外に楽しい。

そんなこんなでぼくは呆然、相棒は満面の笑顔である。

 

それにしても、花火の撮影は難しい。今回の撮影画像は60枚以上にもなったが、

後で確認すると、携帯電話内蔵カメラのざらついた画質やおかしな色味には目を瞑ったとしても、

構図やタイミングの面でも人に見てもらえるレベルの画像はなく、撮り手であるぼくの腕の悪さが

際立つ結果となってしまった。

 

なお、大会を締めくくる「ナイアガラの滝」花火は、今回の席からは樹木の陰になり、端っこが少し見えただけだった。

会場の配席表を見る限りだが、A席を買うと約3分の1の確率で今回と同様の条件になる席が割当てられそう。

「ナイアガラの滝」花火を確実に見たければ、定価2500円のS席を買う方が良い。

 

花火観覧の締めくくりは未訪の銭湯探訪で。

会場近くの功泉湯は、定休日明け(木曜日)に男女の浴室が入れ替わるとのこと。

この日の男湯のペンキ絵は富士山の絵柄で、中島絵師2011年の作品。

いずれの浴槽も大きく、湯は熱すぎずぬるすぎず、水風呂も冷たすぎない適温。

サウナ横のボディシャワーは、通常のシャワータイプと噴霧タイプの2種類設置。

偶然なのかこだわりなのか、どの浴槽にも、浴槽の縁に頭を乗せると富士山の絵柄が

ちょうど眺められる場所が必ずあるのも良かった。

ちなみにペンキ絵に対面する側には大型テレビが備えられており、

おかげでオリンピックでの男子サッカー(エジプト戦)の結果やボルトの準決勝での走りを

ダイジェスト番組で観ることができた。

これまで立ち寄る機会がなかなかなかったが、新旧折衷の具合がとても良い銭湯だと感じた。


USBモバイル電源でPerseusを動作させてみた

2012-07-08 21:19:25 | Weblog

 秋葉原で投売りされていたサンヨー製USBモバイル電源KBC-L2Bが気になったのは、

できれば安価に、5V1Aを出力できるコンパクトな電源を入手したいと思っていたからだ。

 

 なぜ、5V1Aなのか。

まず、ぼくが使っているノキアの携帯電話だが、これは5V1Aの出力がないと

市販のUSBコードを使っても充電できない。

 そして、数年前に買った「Perseus」というパソコンと繋いで使うラジオも

電源差込口には5V1Aと印字されている。

 「それが、何?」と思う方には、この先はまったく読むに値しない内容になる。

しかし、ごく少数の「Perseus」を使う人には、少しだけ興味を持ってもらえるかも…

(そう言いながらも、一応「それが、何?」の人の側に立って、話を続けたい。)

 

 その時点まで、Perseusを屋外で使用する場合、重たいバイク用バッテリーを使う(※1)

以外の方法を、ぼくは持ち合わせていなかった。

 

 遠方のラジオ局の放送を受信する場合、「1にロケーション」、「2にアンテナ」、

「3、4がなくて5が受信機」と言われるほど、場所が結果を左右する。

 仮に、このKBC-L2BがPerseusに使えるなら、雑音の少ない海辺や山の上など

受信の条件の良い場所に、PerseusやPCを持ち出すことができるかもしれない…

 

 思いついたことは、すぐに試してみたくなる性分である。

早速2500円のKBC-L2Bと70円の電源用の2.5mmオスプラグを購入した。

 

 帰宅後、「整理は悪いが物持ちは良い」自分の引き出しを探ると、案の定出てきた

10年ほど前に100円ショップで買ったMOVA用のUSB充電ケーブル。

 それのMOVA側の端子を切って、代わりに電源用オスジャックを半田付けして

PerseusとUSBモバイル電源を繋ぐ電源コードは完成。

 モバイルブースターの充電完了を待たないといけないので、当日作業はここまで。

 

翌日、帰宅後、充電されたKBC-L2BをUSBケーブルに繋ぎ、

テスターで極性と出力電圧を確認してからPerseusに。

 PCでは正常認識。いけるかも…

期待を胸に、Perseusの制御ソフトを立ち上げると、期待どおり動作。

 我ながら、使える思い付きだったかも。

どれくらいの時間使えるのか試そうと、1669kHzの船舶気象通報にセットしてから

冷蔵庫にビールを取りに行き、戻ってくると受信音が消えて

Perseusの制御ソフトが固まっている。

 一旦強制終了させ、再度起動させても2分ほどすると、Perseus制御ソフトが

また固まってしまう。

 どうやらKBC-L2Bは、継続的には5V1Aを出力できないようだ。

5V1.5A以上のUSBモバイル電源でも試してみたいが、

思いつきを満たすためだけのために、現行製品を買うのも気が引ける。

 iPodとノキアの充電でKBC-L2Bを使いながら、様子を見よう…

 

 それから1か月ほど経った。

 たまたま先週に新宿へ行く機会があったので、ヨドバシのアウトレットをのぞいてみると、

パナソニック製のUSBモバイル電源QE-PL201(最大1.5A出力)が

3280円で出ているではないか。

 調べてみるとパナソニックがUSBモバイル電源のラインナップを一新して、

1.5A出力の製品が旧製品になり、在庫処分が始まっているという。

 この機会は逃せない!すかさず飛びついてしまうのが、また、ぼくの悪い癖…

期限切れ直前のポイント1200円分と2080円を支払ってQE-PL201を入手。

 帰宅後すぐに充電したものの、そのまま週末まで放置することになってしまった。

 

 そしてようやく今日、ベランダでの家庭菜園いじりのついでに動作を検証すべく、

QE-PL201をPerseusに繋いでみる。

 PC認識OK、Perseus制御ソフトも立ち上がり正常動作。

 在京民放や東京マーチスにダイヤルを合わせたPerseusをBGM代わりに

ベランダの家庭菜園いじりをしながら動作確認。

KBC-L2Bのように数分で制御ソフトが固まることもなく、

QE-PL201では、電池切れになるまでの5時間10分、Perseusは正常動作(※2)。

 思いのほか長時間動作してくれたが、パナソニックがスペック表で公表している出力時間は

5V500mAで約5時間。それを踏まえると、QE-PL-201で確実にPerseusを動作させうる

時間は、3時間程度と見ておくべきかも知れない。

  

(※1 有名なBCLマニアの方が、汎用性の高い電源アダプタの回路図を公開しており、

 その回路図のままにぼくも作らせてもらい、AC電源として使っています。

 バイク用バッテリーを使うなら、その方の電源アダプタが最良の方法と思います。)

(※2 受信のみの確認で、帯域記録の動作確認は行っていないこと、

 また、長期的な検証をした上での投稿ではないこと、念のため申し添えます。)