シルバーウイングの車検が5月末で切れるので、バイク屋に車検更新を頼まないと…と思っているうちに
車検満了日まで2週間になってしまった。
しかも、満了日直前の週末に、どうしてもバイクを使いたい用事(遊びだけど)まで入れてしまったので始末が悪い。
それでも一応、2年前に車検を頼んだバイク屋に、「1週間で車検を頼めないか」と問い合わせてみたのだが、
「1か月は待ってもらわないと」と言われてしまった。
そこで何とかバイクの利用予定に間に合わせようと、今回はじめてユーザー車検に挑戦したので紹介したい。

◎(12ヶ月・24ヶ月)法定点検と整備・自賠責の更新
整備記録簿の準備。排ガス項目以外のほとんどの項目は、ユーザーでも点検が可能。
点検結果(要整備箇所は整備)を記帳していく。
ヘッドライトの光軸調整は、検査機器がない場合手間がかかるので、テスター屋に依頼。
シルバーウイングの場合、ハイビーム側の光軸を調整してもらい、ロービーム側は紙片等で目隠しして受検すればよい。
自賠責の更新は、受検の前日に仕事上で付き合いのある代理店で依頼。
◎受検の予約・書類の準備
インターネットで空きを確認し、受検日時を予約。
登録したメールアドレス宛に予約受付番号のメールが届くので、プリントアウトして車検場に持っていくと便利。
他に要る書類は、整備記録簿、軽自動車税の納税証明書、現在の自動車検査証、新旧の自賠責保険証書。
◎当日の手続き(所要時間の目安)
午前10時からの受検予約をしていたので、午前9時30分過ぎに現地入り。

後で分かったのだが、二輪の継続ユーザー車検の場合は、
B棟→D棟→A棟→検査レーン→A棟の順で敷地内の建物を回る。

1 B棟で申請書と印紙を購入する (~2分)
「継続検査申請書」(専用3号)、「自動車重量税納付書(検査自動車)」、「自動車検査票1」のセットを3番窓口で購入する。20円。
印紙はすぐ右隣2番窓口で購入。2013年5月時点で5500円。
購入時に用紙一式を窓口出すと、「自動車重量税納付書(検査自動車)」、「自動車検査票1」に必要分の印紙を貼って
「自動車重量税納付書(検査自動車)」に納付金額を記入してくれる。

2 D棟で「自動車重量税納付書(検査自動車)」を記入、軽自動車税納付を確認してもらう(~5分)
「自動車重量税納付書(検査自動車)」を記入する。記入用テーブルとのボールペンあり。
記入する項目は、検査を受ける日付、ナンバープレート、納付金額(印紙カウンターで記入してくれなかった場合のみ)。
他に、車検期間と自動車の用途、種別(「2年」、「自家用」、「二輪の小型自動車」)にそれぞれチェックを入れてから、
窓口(番号失念)に、軽自動車税の納付書と現行車検証、「自動車重量税納付書(検査自動車)」を提出し、確認してもらう。

3 A棟のユーザー車検窓口で、受検予約確認と書類チェックしてもらう(~5分)
窓口に対面する記入用カウンターに記入見本あり。「継続検査申請書」、「自動車検査票1」の必要事項を記入。
「継続検査申請書」は、申請人欄(住所と名前)を記入し、押印。受検者欄は同上でOK。
ナンバープレート、車台番号の下7桁、走行距離のほか、2欄に該当する数字を記入。
「自動車検査票1」にはナンバープレート、原動機型式、車台番号、走行距離、申請者の住所、名前、電話番号を記入し、
本人・代理人・代行の区分に丸を付ける。
申請書類一式を、ユーザー車検窓口(入り口寄りの窓口)に提出し、予約番号を聞かれたタイミングで伝える。
(予約時に届いた確認メールを印刷して書類と一緒に出すと楽)
書類チェックと予約確認が済むと、並ぶレーンを言ってもらえるので、そのレーンにバイクを入れる。
(10時予約だったが、空いていれば10時前からでも検査が受けられる様子。
今回は、書類準備が終わった午前9時49分から書類や入り口周辺を写真撮影。レーンに移動する直前の9時55分にバイクを撮影)

4 検査レーンで受検する(~10分)
二輪は4番レーン(2013年5月時点)で受検するが、レーン中央ではなく、レーン両端の黄色の線上を進んでいくので
同じ検査項目を2台同時に受検できる模様。検査レーンは全長20mほど。
待機場所から検査官の指示通り数メートルずつバイクを進めて検査を受けていく仕組み。
「ご注意」という看板に「許可なく写真撮影等を禁止する」とあるので、写真撮影は自粛する。
最初は、車台番号と原動機型式を見てもらい、次にライトのHLやウインカーの切り替え、
前後別のブレーキレバー操作でのブレーキランプ、ホーン等のチェック。検査官の指示通り灯火を点滅させる。
それから、バイクを前に進めて前後ブレーキのチェック。チェックは前輪・後輪を片側ずつ行うが、
検査官が指示する側の車輪をローラー上に載せて、前方の検査ランプの「はなす」「かける」の通り
ブレーキレバーを操作して検査を受ける。回転するローラー上でブレーキをかけるとバイクがどのように動かされるのか
気になっていたが、体験してみるとブレーキ操作時に数センチバイクが前に押しやられるだけ。
そして、またバイクを前に進め、排ガス点検を受検。エンジンをかけた状態でセンタースタンドを立て、排気管に検査器具を挿入する。
右レーンの場合は、レーンの右側に足型が書かれているが、検査官によるとその部分が検査器具のスイッチになっているとのこと。
立ち位置の前に、検査値を表示する液晶パネルが腰高に置かれており、見えづらいがCO、HC濃度が確認できる。
後で整備記録簿に記録するため、検査値をメモできるよう、筆記具を持参する方がよさそう。(今回はパネルで値の確認はしたものの、値をメモできなかった)
そしてレーン出口手前で最後の検査項目の光軸検査を受ける。検査機器はレーンの右外側から出てきて左レーンまで行き、
レーンの埋まり具合とは関係なく左レーン→右レーンの順で必ず2レーン分の検査動作をする模様。
ぼくの時も左レーンは空いていたので右レーンに検査機器が来るまで1分ほど待った。
検査機器が自車の前に来て、○が表示されれば合格。
検査終了後に左レーンの外にある料金所のようなところに行って書類に検査印をもらい、検査レーンは終了。
5 A棟で新しい車検証を交付してもらう(~3分)
今回、検査レーン終了後にどの建物に行くのか分からず、恥ずかしながら数分ほど迷った。
実はA棟に行くのが正解。
申請書類一式を継続車検窓口(ユーザー車検窓口の右隣。ここでも迷った)に出して数分間待ち、
車検証とステッカーをもらって手続き終了。(写真は午前10時7分、車検証、ステッカー受領後に撮影)

検査レーンが空いていたこともあり、トータルの所要時間は約30分。正味の受検時間は10分もかからなかった。
◎ユーザー車検にかかった費用
自賠責込み19760円
・印紙・申請用紙等5520円
(内訳)印紙(重量税3800円 検査印紙1700円)、申請用紙(専用3号)20円
・テスター屋での光軸調整(缶コーヒーのサービスあり)600円
・自賠責保険 13640円
(参考)前回車検にかかった費用(2011年5月、バイク店(自社工場(指定工場))に依頼)
自賠責込み35360円
・印紙代 5500円
(内訳)印紙(重量税4400円 検査印紙1100円)
・検査費用 15750円(引き取り時にカップ自販機のドリンクサービスあり)
(内訳)車検代行費用9450円、検査機器使用料6300円
・自賠責保険 14110円