goo blog サービス終了のお知らせ 

クロス豚がゆく

やりたいことは増える一方、しかし自分の時間は減る一方。
そんな中での悪あがきと迷走の日々。

雲見温泉露天風呂

2009-03-25 23:24:29 | 温泉
温泉から眺めれば、海の向こうには富士山―

温泉好きにはたまらない風景が、南伊豆では無料温泉でも
見られると聞いたので放っておく手はない。
アナウンスされているシーズン外ではあったが、南伊豆旅行の帰路に
立ち寄ってみた。

目印は、国道136号線の道端に建てられた看板。
前には車2台ほどが停められるが、先客はなさそうだ。


整備が行き届いた土の小道がアクセス路だ。5分ほど海に向かって下っていく。


先に広がる真っ青な海と空、目指す楽園は近い。


取り残された廃墟ではない。一応脱衣場だ。
男女別だが、女性には依然ハードルが高い。


オフシーズンには初来訪、果たして湯はあるだろうか…
脱衣場を抜けるとオンシーズンと変わらない湯景があった。


シーズン中でも長湯向きの湯温だ。
抜けてそうで実は抜け目がない相棒は、湧き出し口近くに陣取る。


果たして湯温は…




「あったかーい」
家庭で沸かす湯と同じぐらいの温かさの湯が注がれているためか
ぬるめながら入浴できないほどではない。
オフシーズンながら、湯は止められることなく注がれていた。
細やかな泡が足を包み込み、なんとも心地よい。


残念ながら、この日は富士山は見えなかったが、初春の暖かな日差し、聞こえるのはポンプの機械音と波の音だけ。週末にそれが独占できるこのシチュエーションはかなり貴重ではなかろうか。


ブログ開設から3年半、ますます自由になる時間は減ってしまったけれど、
今年こそ初心に帰り週一投稿をと誓う、無責任なクロス豚であった。

クレジットカードが縁で、南伊豆へ

2009-03-14 10:14:07 | 温泉
住宅ローンの契約条件で作らされたクレジットカードの利用ポイントが、今月末で期限切れになると分かった。
このカード、ポイント還元の利用方法が複雑で、これまでポイントを使ったことはなかった。買い物でも余りカードは使わないので、どうせ大したことはないと思いながらも念のため確かめてみると、結構侮れないポイントが貯まっているではないか。

そのまま無効にされるのが悔しい。

その一心で分かりづらいポイント還元ページを精読し、レンタカー利用代金として使えること、請求書類のPDFなどをようやく探り当てた。

…でも、行き先が決まっていない。

今年の冬は雪が少なくゲレンデ情報が芳しくないので、数少ない趣味であるスキーにもまだ1回も行けていない。出来ればここはスキーに行きたいところだが、相棒に相談すると、スキーのスも出す余地もなく「温泉施設でマッサージでエステがデトックス(…と言ったと思う)」と畳み掛けられ、南伊豆に行くことになった。

伊豆といえば、数年前にフュージョンでの一般道利用で5時間ほどだった記憶がある。高速道を使えば少し寄り道をしても午後3時には着けるだろうと思い、土曜日の朝10時に板橋を出発したのだが、高速道路ののり口を間違えたのがいけなかった。高速道路は選択の余地なく方角が違う中央道方面へと延び、やむを得ず降りたところで環八の渋滞に巻き込まれ、用賀ICまでで2時間を浪費。さらに、南伊豆が水仙と早咲き桜のシーズンであることを軽く見すぎていたようだ。東名厚木まではそこそこ普通に流れたが、小田原市内で渋滞、伊豆半島では観光バスの長蛇の列に巻き込まれるなど終始ペースは上がらず、結局宿への到着は午後5時になってしまった。


本当に遠かったが宿の施設は新しく、部屋も広かった。


屋上には足湯があった。湯は熱く眺めも良いが、浴槽が鏡面状の大理石でかなり滑りやすいので、要注意かと。


渋滞で昼食のタイミングを失ったこともあり、とにかく腹が減っていた。
早めの夕食にしようと、一番早い時間帯で食堂へ。


相棒と二人、バイキングのありがたさを実感。


夕食の時間差攻撃は、温泉利用で大きなメリットがあったようだ。
午後7時、内湯も露天もぼく一人。


女湯もほぼ貸切状態だったそうだ。会話もそこそこに、相棒は念願の「何とかエステ」へ。


見送るぼくも、念願の




部屋に戻って窓際でひとり灯台放送を聴く。

クレジットカードのポイントの利用がきっかけとなった発作的な旅立ちではあったが、なんとなくいい方向にまとまってくれそうで、まずはめでたい。

前野原温泉さやの湯処

2006-03-22 01:18:41 | 温泉
憂鬱なはずの月曜日、しかし今回はうれしいことに
飛び石連休である。
休み前の夜から遊びが始まると、目一杯リフレッシュが出来る、
ということで、仕事を片付けさっさと退勤を決めて温泉に行くことにした。
ねらいは板橋区で新しく出来た「前野原温泉さやの湯処」である。

夜8時半、外食で夕食を済ませ、フュージョンを駆る。
案内が出ていないので、少し迷ったが、およそ10分で到着。
乗用車90台程度収容の駐車場は無料、都内では珍しいサービス
かもしれない。
入浴料は平日3時間以内で800円。
靴のロッカーキーを受付に見せることで、そのまま館内での飲食や
マッサージなどの利用確認に使える仕組みになっており、
それらの料金は入館料とともに、帰るときに自動精算機で精算する仕組み。
これは初めて経験するシステム。
浴室は内湯と露天に分かれていて、内湯はスーパー銭湯のような
ジェットバスや座り湯がある。露天には、ひとり用のつぼ湯や
加温循環の浴槽と源泉加温かけ流しの温泉浴槽、薬草蒸気サウナなどが
あった。

ぼくはもちろん温泉を試す。
夜9時前なら、都内はこんなものかもしれないけど、浴室の入り具合は
露天エリアで20人ぐらい、やや混雑を感じる程度。
2つある温泉浴槽は、ほとんどつながっており、いずれも5,6人も入れば
窮屈に感じそうな広さ。2つあわせてちょうど「染井温泉さくら」の
温泉浴槽と同じぐらいの広さではないだろうか。

40度程度に調整されたお湯は、熱くもなくぬるくもない適温の湯。
強い金気のにおいがし、顔に湯をかけると目がしばしばするような
塩気の強い湯で、よく温まった。
同じ塩の湯でも、「染井温泉さくら」の湯はどことなく梅干しのような
においがするので、気分で使い分けると楽しいかもしれない。

浴室外のエリアは、セルフサービスの食事処(禁煙喫煙それぞれの部屋あり)
マッサージルームがあることは、「染井温泉さくら」と同様、
しかし16畳ほどの広さの畳敷きのごろ寝ルームがあり、無料で利用できる
点は明らかに「染井温泉さくら」よりポイントが高い。
1260円で無料休憩室もないが、近場で比較的空いている「染井温泉さくら」か、
少し遠くてやや混雑しているが800円(平日)で、ごろ寝ルームもある
「前野原温泉さやの湯処」か選択に迷うところだが、選択肢は多い方が楽しい。

ちなみに「前野原温泉さやの湯処」、向かい側はイズミヤで夜10時45分まで
買い物も出来るので、晩酌から土曜のブランチにかけての買出しが出来る。
金曜夜の週末遊び始めには、なかなかよいのではないかと思った。

熱くてうまい栃木

2006-01-10 23:05:53 | 温泉
久しぶりに遠出をした。テーマは温泉と餃子。
温泉はぼくのため、餃子は相棒のためという、非常にわかりやすい
折衷案から生まれたこのコースは、日帰りで栃木の温泉地と宇都宮をまわるドライブだ。

今回の温泉は、初めて訪れる喜連川温泉。
相棒がmio168RSを持ってきたので、そのGPSがどの程度使えるか
車載のGPSと併用してみることにした。

昼前、愛車の70プラドで車庫をスタート。mioのGPSを立ち上げようとしたが
なかなか起動してくれないので、そのままスタートした。
王子北インターから首都高を経て、東北道の最初のパーキングエリアで昼食。
まだ正午前の空いているレストランで、ヒレカツが乗せられた中華丼を食べる。
ヒレカツは揚げたてで、ボリュームもなかなか。
食後、mioのリセットボタンを押して再起動をかけると、ようやくGPSが起動した。
早速行き先をセット、車載ナビと比較を始めた。
東北道はトンネルもない高速道路なので、その間は違うルート案内はないはずだった。
しかし早速mioはやってくれた。なぜかすべてのパーキングエリアに寄ろうとしたのだ。
さらに、高速走行中に出口横を通過するときの案内も特徴的だった。
「まもなく分岐、右方向です」本線を走り続けなさいということをこういうらしい。
なんか紛らわしい…などといっているうちに、最初の目的地・早乙女温泉に到着した。

車を降りてすぐ硫黄の香りが漂ってきた。
なんか期待できそう…何でも源泉かけ流しの男女別、半露天の浴槽があるそうだ。
休日入浴料900円を払い、相棒と別れて浴室に入る。
相当湯が濃いのだろう、軽油を思わせる強烈なにおいが漂っていた。
黄緑色を帯びた透明な湯が満たされた10畳ほどの石組みの浴槽に、かなりの湯量で
源泉が注がれている。
早速入浴、湯温は熱い方だが湯当たりは柔らかく感じる。他の人の位置をうかがいつつ、
湯尻からじわじわと湯口ににじり寄り、その横に腰を落ち着ける。
外からの風が、源泉の強烈なにおいを運んでくる。
風通しのいい浴室でないと、こりゃ入っていられないな…
幸い風上側が空いたので移動し、30分ほど楽しむ。

温泉2軒目は第2温泉浴場、市営の露天風呂である。
入浴料300円は安い。
「すまんけど待合室がないから、お互い上がる時間を決めといたほうが良いよ」
受付のおじさんの心遣いもなかなかのもの。
広い露天風呂は、入浴料が安いためか地元の人でかなり混んでいた。
早乙女温泉と泉質は違うようだが湯のにおいは同じ系統、しかしあれほど強くない。
源泉は石伝いに3段に落とし込んで冷ましているが、湯温が相当高いのだろう。
浴槽周りの植え込みは凍っているほどの気温なのに、湯は熱めだった。
しかし残念なことに、入浴者が多すぎるのか手入れがよくないのか、湯にかなりの量の
体毛が漂っていたのはいただけなかった。

温泉をはしごしたところで小腹が空いたので午後4時ごろ、道の駅・喜連川で
もりそば大盛り(840円)を注文。
店内をみると掲示があり、それによれば地元産のそば粉で作っているとのこと。
あまり期待をしていなかったが、食べてみるとそばの香りもしっかりしており
量も多かっったので、満足。mioの案内を頼りに宇都宮を目指した。

宇都宮までは渋滞もなく、車載GPSとルートも案内の質もまったく同じで、
インプレッションを書くほどのことは起こらなかった。
6時前に宇都宮に到着。
「みんみん」の行列を見て、すぐ近くの「ぎょうざの正嗣」に行った。
こちらはすぐに入店でき、焼き餃子4人前を注文。
正嗣の小ぶりの餃子は相棒のお気に入りだ。ただし相棒に言わせると本店(宮島店)は
焼きムラがあるとか。ちなみに今日は文句なしの焼き加減で合格。
カリッときつね色に焼きあがった羽根つき餃子は、唐辛子たっぷりで酢を多めにした酢醤油で食す。
個人的には、ここでビールが欲しい!!
駐車場に戻る途中に「みんみん」がある。見ると行列がなくなっていた。
寄らない手はない。
焼き餃子3人前とご飯1膳を二人で分けて食べる。
正嗣の餃子より、一回り大きい餃子。こちらはご飯向けかな…

利用した駐車場は「みんみん」と提携していたので、結局無料になった。
帰りの東北道も順調に流れ、渋滞に巻き込まれずに済んだ。
お金を掛けず、混雑にも巻き込まれないウイークエンド。
それは東京近郊では、よほどの幸運がなければ得がたいものだ。
いつも満足度の高い温泉と食べ歩きをさせてくれる栃木、この町が首都圏にあることに感謝!

東京染井温泉Sakura

2005-12-19 00:22:57 | 温泉
行きつけの温泉がある。今年オープンした東京染井温泉Sakuraだ。
入浴料は1260円、高めだが自転車でも15分ほどで行けるので、
行き帰りの交通費や費やす時間を考えると、結局は割安なのだ。。
しかも夜11時まで開いているので、行こうと思えば平日にも行ける、
実に手ごろな温泉なのだ。

内湯は木の浴槽と石造りの寝湯、露天風呂は2つあるがともに石造り、
その広い方に塩分の濃い湯が満たされている。それぞれの浴槽は41度ぐらい。
熱すぎずぬるすぎずといったところ。かなり広い(7、8段ぐらい)階段状になったサウナもあり、
その横には水風呂(20度ぐらい)もあるので温冷交互に入ると長風呂もできる。
そのまま湯上りに食事処で大ジョッキのビールを楽しむ―なんて、休日の黄金コースに持ち込めることも気に入っている。
自分の中ではかなりポイントの高い施設だったので休日でもあまり混まないのが
不思議だった。
しかし今日、さすがに寒すぎる気候になってきたこともあり、もうすぐ廃車にする予定の愛車70プラドで行ってきた。
隣に「Sakuraの利用者も夜は利用できます」と書いた駐車場があるのを見ていたので迷わず利用した。
そして入浴2時間、さすがに大ジョッキはやめておいたが、いつもながら満足度は高かった。
しかしチェックアウト時の精算のとき、駐車場料金が実は無料ではないことが判明。しかも割引も何もなく1000円
これは高すぎる。家の前からタクシーを使って往復しても、そんなに変わらないだろう。
ちなみに利用料金が1万円以上になれば無料になるそうだが、そんなに使う人はまあ居ないんじゃないかなぁ。
とにかく定員乗せてでもない限り、車で行くのはばかばかしい。(それが混まない本当の理由かも…)
入浴後の楽しみもあることだし、Sakuraはやっぱり自転車で行くのがよさそうだ。

ふろの日ドライブ

2005-11-27 13:38:41 | 温泉
11月26日は「いいふろ」とも読める。
せっかくならを楽しみたい。
何かやっているかも…と、ネットで検索してみると
新潟では温泉旅館の組合が無料入浴をやるとか。
非常に魅力的なイベントだが、昼まで惰眠をむさぼってしまった
ので、さすがに足を伸ばすこともできない。
そこで相棒と相談して、成田に新しくできたという温泉施設に行くことにした。

入館料はひとり800円(土日祝料金)
せっかくだからと個室つきの貸切風呂(別途2800円・1時間)を頼んでみた。
館内3階にある居酒屋の個室という扱いで、
空調、床暖房つきの4畳半ほどの部屋にオーダー用の電話、
テーブル、テレビなどが備えられている。
氷入りのミネラルウォーターがデキャンタでサービスされる。

貸切風呂は窓の外、マンションのベランダのようなところにある。
開放感はかなりある。葦簾越しに収穫が終わった田畑、200メートルほど向こうにはJRが見える。
シャワーつきの今風のカランがひとつ、いすや洗面器、湯浴み桶は木製。
ハンドタオルとやや高級そうなシャンプーリンス、ボディーソープが備えられている。
1畳ほどの広さ浴槽を満しているのは、地下1500メートルからくみ上げる化石海水だ。
豊島園の「庭の湯」や東京ドームの「ラクーア」の温泉水も、確かそうだったかな…
肌につるつるとなじんでいく感触の湯だ。
その源泉を吐水口から常時継ぎ足しながら、浴槽は循環ろ過・加熱する方式とのこと。
温度設定のパネルもあるので、ややぬるめの湯温にして楽しんだ。

本来なら3時間ほどで、飲み食い入浴そしてゴロリと楽しみたいところだが、
飲み食い代金とは別に1時間あたり2800円では、さすがに気がそがれる。
せめて5000円ぐらいのコース料理で部屋代込みぐらいにしてほしいものだ。

きっかり1時間で貸切風呂を出た後、入館料だけで入れる男女別の温泉も試してみた。
3階に分かれた浴室にさまざまな趣向を凝らした井戸水の浴槽と温泉浴槽、サウナ、
水風呂、それに「ラディアントバス」だったか、ポカポカと暖かくなる
タイル張りの寝いすのようなものが配置されている。
最近には珍しく、刺青・タトゥーOKをはっきりと出しているためか、
これまた個々の趣向を凝らした紋々を背負った人々も目立つ。
浴後は、ロビーのごろ寝いすで休息。
テーブルつきの寝いすもあり、そこで飲むこともできるので、
費用対効果なら、圧倒的に一般浴槽の方に軍配が上がるだろう。

せっかく成田まで来たのだからとさらに足を伸ばして、茨城にある品揃えの良い酒屋に立ち寄った。
閉店5分前に到着。人気の芋焼酎「富乃宝山」、「晴耕雨讀」もここでは普通に並んでいる。
「富乃宝山」一升瓶を入手した。
帰路は3時間…しかし楽しみはますます広がる。
家に着いたら飛騨こんろを出して、シシャモか何かを焼こう。
レンタルで借りた映画もまだ何枚か残っている。
土曜日の夜はまだまだ続く…

黒湯との出会い

2005-10-29 03:00:19 | 温泉
相棒が買ってきた1冊の本、
その名も「東京で温泉!気分」。
今では購読雑誌のひとつとなった
月刊誌「散歩の達人」の別冊である。

赤ん坊のころ、有馬温泉で溺れかけ、
バイクを「温泉1号」、車を「温泉2号」と呼ぶほど
筋金入りの温泉好きである。
早速むさぼり読み、ぼくは「黒湯」の存在を知った。

それから2年、浅草の黒湯銭湯「蛇骨湯」は
数少ない「わが心のオアシス」となった。
黒ホッピーのような色合いの黒湯は、
下町の銭湯には珍しくやわらかい肌触りだ。
黒湯の源泉を、そのまま使った水風呂があるのもいい。
温泉、冷泉の交互入浴で長く快適に楽しめる。
カランの水湯も黒湯である。

ほんの1時間前まで自分を縛りつけていた、
わずらわしい人間関係が
ぼろぼろとはがれ、黒湯に溶けていく。
「済んだことはどうでもいい、要は明日だ」

帰宅は、言問通りを通って
根津、東大前、巣鴨を通るルート。
静寂と暮らしの暖かさが戻った、夜の下町をたどる。

家に着いたら、ホッピーの晩酌で、今日を仕上げるとしよう…