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Maladet de Sahara

~ 人とのつながり、出会いの広がり ~

モルドバから 新たな旅立ち・・・

最近の動向は… ~ あの騒動の後 ~

2009-04-29 17:51:13 | モルドバ・生活

最近は現地でもあまりあの暴動のニュースは報道されなくなっているとのこと。 この前の日曜日に選挙の調査結果が発表されるということだったそうだが、なんだかそれもうやむやになっている様子。 最近聞いたことといえば、イースターのために教会に訪れていた若者二人が警察を名乗る男から「暴徒に参加していたか?」ということを質問され、「やってない。 人違いじゃないか。」と返答したところ、「撮影されたビデオに映っている人間に似ている!」ということで連れて行かれ、暴行を受けたらしい。 現在も入院している若者のほとんどは精神的ショックを激しく受けているうえ、外傷もひどく、手術が必要な人が多いとのこと。

今週の月曜日まで現地ではイースターだったのだが、このまま今回のことが次第に忘れ去られていってしまいそうで怖い。 モルドバの明るい未来はまだまだ遠そうだ…


続報・昨日と今日の出来事 ~ ルーマニア大統領 & 国内情勢 ~

2009-04-16 05:06:09 | モルドバ・生活
昨日のニュースです。

ルーマニアのバセスク大統領が今回の騒動に対してついに口を開いた。 大統領はまず「ルーマニア国民はなぜ今モルドバで起こっていることに対して大統領が何も言及しないのかと思っていたに違いない。」と始め、「たとえヴォローニンがルーマニアの庭にがらくたを捨てようとも、そんなものは決してうまくいかない。」と続け、ルーマニアがこれからもモルドバとの密接な関係を維持していく意向を示した。


= 追記 =  4月16日(木)

ここからは今日のニュースからです。

ヴォローニンは当初投票者リストの調査、票の数えなおしの両方を承諾したはずだったが、ここに来て投票者リストの調査を拒否。 しかし、自由党(Partidul Liberal)、自由民主党(Partidul Liberal Democrat din Moldova)、連合モルドバ(Partidul Alianţă Moldova Noastră)が事前に取っておいた投票者リストのコピーがあったため、現在このリストの調査が始められている。 カフール(Cahul)地方のリストの調査から、信じられないことに、投票者の約10%がすでに亡くなった人の名前で投票されていたことが明らかになった。 また、キシナウでは法律では禁止されている二重ID(一人の人間が二つのIDを持つこと。 つまり、一人の人間が二人に成りすましていること。)で多くの票が投じられていたことがわかった。 また、投票に来た際、本人確認をするためにサインをするそうだが、そのサインも別の人間がサインしたと見られる偽造サインが多数発見されたらしい。

拘束されていた人、7名が解放された。 しかし、この7名は今回の騒動に関わったとして、国外に出ることは禁じられているとのこと。 この7名のうちの一人がPro TVのインタビューにおいて、「警察にどうして自分が有罪なのか尋ねたが、警察はきちんと理由を説明することなく、ただ『お前は有罪だ!』と言われるだけだった。」と答えている。  また、別の一人は集会に参加していなかったのに、警察に拘束されていたらしい。 もう一人はキシナウ市内の主要な移動手段であるマイクロバス(乗り合いタクシーのようなもの)を降りた途端、突然警察に拘束されたと話した。

モルドバ内務省(MAI)は今回の騒動で拘束した人物のリストをホームページ上に掲載した。 そこに掲載されているのは200人にも満たないが、今回の騒動の後、市役所に寄せられた行方不明者の連絡によると、その数は優に300人を越えるらしい。 また、拘束された子供を捜しにリストにある留置所に訪れても、「違う留置所に移され、今はここにいない。」と言われ、別の留置所に言っても同じことを言われ、結局拘束されている子供には会えなかった親もいるという話。

Pro TVのインタビューに答えた共産党関係者は、今回の事態に対して虚偽の放送をしたとしていくつかの放送局を告発すると話したとのこと。

まだまだ続くこのニュース・・・ ~ 世界とモルドバの関係は・・・ ~

2009-04-15 01:34:23 | モルドバ・生活
すみません、再び1日ほど遅れた今回の騒動に関するニュースです。

モルドバ大統領ヴォローニンは、在モルドバ・ルーマニア大使館の大使が今回の騒動に関わっていたとして国外通報を宣告したが、それに引き続いて、今度は暴徒の中にセルビア人も含まれていたとして、セルビア批判も始めたとのこと。 ただ、ルーマニア国旗を持って暴徒に参加していたのは政府関係者が送り込んだ人間だという疑いもあるため、このセルビアのことも真相は定かではない。

国連関係者が今回の騒動でけがをした人々が入院しているモルドバの病院を訪れたところ、9m x 4mの病室に26人もの患者が押し込まれていることを確認した。 このけが人のことに関しても、政府は今回の騒動によってけがをしたことを完全否定しているという。

また、17歳の男性がこの日手術を受けたそうだが、この男性を最後に目撃した女性の証言によると、この男性がタクシーに乗り込もうとしたところを警察に引きずり出され、警察に暴行を受けたらしい。 この女性も男性ほどではないが、同じく警察に暴行を受けたという証言をした。

大統領官邸にEUの旗を掲げた男性がインタビューを受け、ビデオにも映っているように、警察と旗を掲げることについて話し合い、「EUの旗を掲げれば、学生たちも投石をやめるだろう」と提言し、警察がこれを承諾、そして、この男性は大統領官邸に旗を掲げたとのこと。 また、もう一人の別の男性も警察の承諾を受け、国会議事堂にEUの旗を掲げたとのこと。 この二人の男性も政府関係者が送り込んだ人間だという疑いが強い。


さらに続報 ~ 帰らぬ人・・・ ~

2009-04-14 01:45:07 | モルドバ・生活
少し更新が遅れましたが、4月12日のニュースからです。

未だに警察に拘束された人々の行方は定かではないとのことだが、今回の騒動の下、ブユカーニ(キシナウ市の地区の名前)で拘束されていた22歳男性が亡くなった。 死因はガス中毒と警察側は発表したが、死後の解剖は拒否したと見られる。 ただ、息子の遺体を引き取った両親はおそらくこめかみの辺りを強打されたのが死因ではないかと見ているとのこと。 その男性には1歳ほどの赤ん坊もおり、その状況をまったくつかめていない赤ん坊の姿が余計に心痛かったと学生は話していた・・・

この日の午後も1万人もの人が暴力を使うことなく選挙のやり直しを求めて集まったらしい。

続・モルドバで起こっていること・・・ ~ 不正な選挙と暴動 ~

2009-04-11 05:35:09 | モルドバ・生活
= 不正な選挙 =

http://sankei.jp.msn.com/world/europe/090409/erp0904090941002-n1.htm

上記、記事によると、「共産党は第一党の座を維持したが獲得議席は60議席で、単独で大統領を選出できる61議席には届かなかった。」とあるが、選挙の不正についていろいろと聞いたところ、こんなことが実際にあったという話を聞いた。

投票は本籍地で行うよう法律で定められているようなのだが、首都キシナウで働いていた人々が自分の出身地に戻り、投票に行くと、すでに何者かによって自分の分が投票されていた。

投票のとき、リストのようなもので本人確認をするようなのだが、ある女性は結婚していないのに、そのリストには自分の旦那として見ず知らずの人の名前があり、結婚していないことを伝えても、このリストに間違いがあるはずがないと言われた。 当然一人の人間が二人分投票することは法律上不可能なはずなのだが、実際はいるはずのない人間がこのように存在しているということは、そういうことが行われていると言えるだろう。

また、ここからはニュースで聞いたらしいのだが、共産党が投獄されている人々にお金を払って、自分たちに投票させたり、何とすでに亡くなっている人々の票が共産党に投じられていたりしたらしい。


= 暴動 =

このニュースはPro TVという共産党よりではない放送局によって報道されたそうだが、ルーマニアの旗を掲げて煽動したのは実際は共産党側が送りこんだ人間だったらしく、それを証明できるビデオさえあるらしい。 また、投石に関しても、警察官が階段などのコンクリート部分を意図的に破壊し、投石を煽動するような行動を取っていたことがビデオによって明らかになったらしい。 ただ、このことを話してくれた学生は「だからといって、それに釣られて、暴力的な行動に出るべきではなかった。 多くの人が怒りに我を忘れ、さらには、他の人もやっているから自分も、という集団心理に駆られたのではないか。」と言っていた。

昨日追記したジャーナリストの兄弟は姿を現したらしいが、兄のほうは警察に拘束され、暴力を受け、弟のほうは警察が自宅に不法侵入し、いろいろなものを物色していったとのこと。 女性ジャーナリストは依然として行方不明。 また、パリ出身の学生も英語で現地ジャーナリストに通訳をしていたところ、警察から暴行を受け、顔も体もあざだらけだったらしい。 モルドバのジャーナリストの中にはアメリカに政治的亡命を求めている人も見られるらしい。

暴動後、病院に入院している学生たちの部屋のドアのところにはそれぞれ警察官が立っていて、退院でき次第、拘束しそうな雰囲気らしい。 また、今回の暴動後、おそらく拘束され、未だに息子と連絡が取れず、泣き叫ぶ親の姿も放送されていたとのこと。

ただ、ここ数日は静かな日々が続いているらしい。 広場に集まっている人々の数もごく少なく、 人々はみな手に花を持ち、暴力に頼ることなく、選挙のやりなおしを求めている。 ただ、政府はこの暴動の鎮圧のためには銃器の使用も辞さないという発表をしたらしい。 この縛られた平静さから普段の平静さを1日でも早く取り戻すことが切に願われる。

今モルドバで起こっていること・・・ ~ 現地の学生の声とともに ~

2009-04-09 04:32:21 | モルドバ・生活
モルドバの議会選で共産党が大差で勝利した。 この集計には明らかに不正があったとして、大統領官邸や国会議事堂周辺に何万人もの人々が抗議のため集結した。 asahi.comの記事はこちら・・・

http://www.asahi.com/international/update/0407/TKY200904070330.html

うちで取っている中日新聞にもこれに関する記事が掲載されていた。

これは現地の学生が撮影した写真・・・





国の庁舎の前の様子





国会議事堂の様子



大統領官邸の様子


先ほどまでこの写真を撮った学生と話していたが、多くの人が国会議事堂や大統領官邸に向かって投石をし、大統領官邸の中にあった家具や書類、本などを投げ捨て、大統領官邸の前でそれらに火をつけていたのを見たそうだ。 最初はそこまで警察がいなかったらしいが、途中から抗議をする人々と警官とのぶつかり合いがだんだん激しくなっていったらしい。 そのときはカメラを持っておらず、上の写真は次の日の写真だそうだ。

モルドバのテレビではニュース番組が打ち切られ、「技術的な問題のため、放送できない」という字幕とともにBGMが流され、 PRO TVという共産党系ではないテレビ局のHPも一時アクセス不能になっていたとのこと。 また、国境を一時的に封鎖しており、人の行き来が現在は不可能という話。 共産党系のニュースでは暴徒と化した若者たちがモルドバの国旗ではなく、ルーマニアの国旗を持っていたということを取り上げ、これはルーマニアが裏で絡んでいるというような放送もしていたらしい。

ちなみに、真ん中に紋章がないのがルーマニアの国旗で、紋章があるのがモルドバの国旗。


ルーマニア国旗


モルドバ国旗


これは毎日新聞のニュース・・・

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090408-00000054-mai-int

この記事によると、死者も出ている模様。

別の学生からも「私たちは大丈夫だから」というメールが届いた。 その中にあったニューヨーク・タイムズのリンク・・・

http://www.nytimes.com/2009/04/08/world/europe/08moldova.html?_r=3

http://www.nytimes.com/2009/04/09/world/europe/09moldova.html?_r=1&ref=global-home

モルドバ第二の都市バルツィに住む あとぽんさん の話によると、バルツィでも昨晩市庁舎のあたりが騒がしかったが、大きな騒ぎにはならなかったとのこと。

旧ソ連から独立後ずっと共産党支配が続いているモルドバ・・・ 国の経済は一向によくならず、労働人口は国外に流出していっている現状。 自分の学生たちも「この国の政治は腐っている」とよく話していたが、それが明るみに出た今回。 暴徒と化したことは肯定できることではないが、これが現在の政治体制を変え、国が変わっていくきっかけになっていくことを切に願うばかりである。


追記(4月9日 14:30)



今日の中日新聞朝刊によると、モルドバ大統領は今回のことにルーマニアが関与していると非難し、ルーマニア大使を国外に追放することを決定したらしい・・・ 上の国旗からもわかるように、モルドバというのは元々はルーマニアの一地方であり、ルーマニア系の人々が作った国である。 今までルーマニア人がモルドバに入るのにビザは必要なかったが、今回のことから、ビザを義務化するということまで書かれている。 モルドバとルーマニアの距離がまた離れていってしまいそうだ・・・ 今世紀に入っても、ここに東と西の深い溝が見えるような気がしてならない。


さらに追記(4月10日 15:00)

今日も「○○時に○△に集合」というような携帯のショートメッセージがまわっているらしい。 ただ、昨日はいつも以上に街が静かだったということ。 現在は私服警官も動員して、政府は沈静化をはかっている模様。 昨日聞いた話では、ロシアで報道関係の仕事をしていたモルドバ人女性ジャーナリストが今回の騒動を報道中、行方不明、今回のことに関係するモルドバ人男性ジャーナリスト、その弟も行方不明という話。 また、今回の騒動で逮捕された人々がどこに拘束されているのかなども定かではないとのこと。 このことを話してくれた学生も自分がたとえ関わっていなくても、外を歩くのが怖いという話をしていた。

また、別の方から今回の騒動を「やりすぎ」と見ているモルドバ人もいるという話も聞いた。 共産党側がこのような暴力騒動になるよう煽動したという噂もあるが、解決法としてこれ以外の形もあったのではとも考えられる。 この方の話では、今回の騒動が必ずしもすべてのモルドバ人の意見を代弁しているわけではないとのこと。

情報源が限られているため、これらの情報がすべてではないと思われるが、これからも情報が入り次第、わかる範囲内で伝えていきたい。


冬休みの思い出 第6弾 ~ 懐かしい再会 ~

2009-04-01 23:08:21 | モルドバ・生活
お久しぶりです! 更新がなかなかできなくて、すみませんでした。 2月の終わりから3月初めにかけて、ヨーロッパ旅行に行き、3月の半ばは1週間研修があったりして、なかなかブログを更新する時間が取れませんでした・・・ もう春だというのに冬休みのネタという、またまた時差のある話題になってしまいますが、みなさまの春のようにあたたかい心で読んでやってください。

2009年1月9日(金)

12月26日に会ったときに、もう一度去年のクラスで集まろうという話をしていて、そのまま年を明け、前々日ぐらいからユリアさんと連絡を取り、5時にリシュカーノフカのPan Comの前で会うことになった。 メールで連絡しているときは誰が来るか、はっきり教えてくれなかったのだが、行ってみたらびっくり! 何と1年目に教えていた学生たちが!!! 1年目も一緒にBBQをしに行ったりしたティボさんとゼスさんだ♪  ティボさんはいとこのサンダさんが財団で勉強していたので、何度か話は聞いていたが、会うのは本当に久しぶりで、本当にうれしかった。 1年目のこのクラスはちょっと集中力はなかったが、みんなで和気藹々と授業をやっていた・・・ そのときのムードメーカーがこのティボさんだった。 学校を変わって財団に通うのが大変だということで、2年目は勉強しなかったということだったが、こうしてまた来てくれた。 ゼスさんはティボさんと仲良しでいつも一番前の席でがんばっていた学生。 先生と学生という関係が終わっても、こうやってつながっている人と人との関係・・・ 雪の残る待ち合わせ場所で心が温かくなった。

みんなでご飯を食べたのは、このブログにも何度も登場しているLa Placinte。 学生と会って、ご飯を食べると、たいていAndy's PizzaかこのLa Placinteになる。 この日もたくさんのお客さんで賑わっていたが、しばらくすると、みんなで座れるテーブルが空き、着席。 お茶しか注文しない学生もいたが、りんご、チーズ等のプラチンタを何人かで注文。

この日来てくれたのは、うちでも独学で日本語を勉強しているアレクセイさん、プラチンタが好きだからという理由でこのニックネームになったプラチンタさん、上にも書いた1年目の学生だったティボさん&ゼスさん、いつもまじめでわからないときはみんな聞く優等生ユリアさん、動物が全然いない冬の夜の動物園にも一緒に行ったダンさん、パンクロックのコンサートやサハルナにも一緒に行ったヴィカさん、英語と日本語を同時に勉強していた2年目だけ教えた学生ナタリアさん。 冬休みで実家に帰っていたり、旅行で来られなかったりした学生もいたので、残念だったが・・・

懐かしい初年度の話や近況など、いろいろな話をして盛り上がった。 初年度は高校生だった学生たちが大学生になっていたりと、時間の経過を感じたが、みんなの変わらぬ笑顔に再会できて本当にうれしかった。 みんなこれからもそれぞれの道をがんばって進んで行ってほしい。

プラチンタを食べたあとは、お茶を頼んでおしゃべり。 最後に日本からのおみやげをみんなに渡して、記念撮影!!!

全員で・・・



左から、ゼスさん、ヴィカさん、自分、そして、ナタリアさん



左から、自分、ユリアさん、ティボさん



左から、自分、アレクセイさん、プラチンタさん



最後にダンさんと・・・



帰国後、学生たちからメールをもらって、再び笑顔♪  こんなにかわいい学生たちに出会えた自分は本当に幸せ者だと思う。 次に再会するときには、きっとみんなもっと素敵になっているんだろうなあと思うと、今からそのときが待ち遠しい・・・