モルドバに来てもう7ヶ月になるが、実はここキシニョフを出たことはほとんどない。
2月の終わりにルーマニア人の友達が遊びに来たときに、オルヘイ・ベキ(Orheiul Vechi)に行くということで、一緒に連れて行ってもらったが、ブログには載せていなかったので、今回はそのときのことも紹介。
オルヘイはキシニョフから北に60kmほど行ったところに位置する。 現在のオルヘイ市はオルヘイ・ベキから15kmほど離れたところにあるということだ。 オルヘイ・ベキは15世紀にラウト(Raut)川の急な土手の上に創設されたモルドバの町で、16世紀に町が滅びるまで、中世東モルダヴィアにおいて経済的、また軍事的に重要な役割を果たしていた。



4月になり、ここモルドバにも春がやってきた。 学生の友達が車でモルドバの修道院に連れて行ってくれるということで、喜んで車に乗り込み、キシニョフを出発。 オルヘイ・ベキもそうだったが、車がないと、モルドバ国内を回るのはかなり困難を極める。 キシニョフから北に70kmほど行ったところに位置するフルモアサ(Frumoasa)修道院。 「フルモアサ」というのはルーマニア語で「美しい」を意味する。







次に訪れたのがラチウラ(Raciula)修道院。 ルーマニア語で「レチェ(Rece)」というのは「冷たい」を意味していて、ここの名前も冷たい井戸の水が出ることから来ているということ。 この修道院は修道女しかおらず、女性が入るためには、入り口のところで黒いショールとスカートをもらい、身に着けなければならない。 残念ながらここには写真がないのだが、サングラスをかけた普段着の学生がその上にこの黒いショールとスカートをまとっている姿はとてもおかしかった。



何とここでは修道女の食事を食べることができた。 修道院では、このようにすべての人に対して食事を提供してくれるらしい。

肉を一切使わないということだったが、すべて自然食材を使った料理でとてもおいしかった。
次に訪れたのはフルジャウカ(Hirjauca)修道院。 最初にこの修道院が建てられたのは1740年のことだが、何度もタタール人の侵攻に遭い破壊され、現在の形になったのは1848年。

この修道院は、ベサラビア地方における古代建築スタイルの最も成功した例の一つと言われている。 この修道院を上空から見ると、十字架の形を成している。






壁が真っ白の広い空間がそこには広がっており、とてもシンプルな感じだった。
暖かい春の日差しを受けながら、ひたすら広大な景色の中を車で走る。 美しい修道院や田舎ののんびりとした雰囲気に癒され、 身も心も満足した1日だった。 誘ってくれた学生、そして、すべての行程を運転してくれた学生の友達、いろいろと英語で解説してくれたもう一人の友達に感謝。
~おまけ~
4つの修道院を回った後、レストランでハウス・ワインを片手においしいプラチンタをいただく。 このレストランには小さな動物園のようなものが併設されており、学生や学生の友達とともに動物たちにご挨拶。

どうやら少しお疲れの様子…

もっとお疲れの様子…

ちょっと不機嫌そう…