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Maladet de Sahara

~ 人とのつながり、出会いの広がり ~

モルドバから 新たな旅立ち・・・

西蔵を旅する 番外編 ~ 問答修行 ~

2006-11-09 16:14:25 | 西蔵
2006年夏に訪れた西蔵… 西蔵の文化、そして、自然の美しさには本当に驚かされました。 今回は西蔵で撮影したムービーを公開。 デジカメで撮ったムービーなので、画質はよくないのですが、写真では伝えられない西蔵をここで伝えられたらと思っています。

※ 左メニューCATEGORYにある西蔵をクリックすると、西蔵の記事を見ることができます。


西蔵を旅する 第三話 ~セラ寺を行く~

セラ寺では問答修行を見ることができる。 問答の技術は仏教思想を深めるために必要とされており、この試験もあるという。 一人が質問を投げかけ、バシンと手を打つ音が鳴り響く。そして、それに対してもう一人が答える。 それを幾度となく繰り返す。 この問答修行のムービー、西蔵語がわからなくても、これを見るのはなかなかおもしろい。


上の画像をクリックしてください。


西蔵を旅する 最終話 ~旅のしおり~

2006-09-04 15:38:32 | 西蔵

これから西蔵旅行へ行こうと思っている人に参考になるような情報を紹介。

[ ホテル ]
『地球の歩き方』等に掲載されているホテルはいつも一杯で泊まることができなかったので、自力で探し出したおすすめホテルを紹介。

= 拉薩平措康桑青年旅館 =
PHUNTSOK KHASANG INTERNATIONAL YOUTH HOSTEL

住所:拉薩市朶森格北路 48号
※ 朶森格北路は「青年路」とも呼ばれている
電話:0891-6915222-8000



入口はわかりにくいが、ホールは吹き抜けになっており、なかなかおしゃれ。 ポタラ宮からも近く、青年路からはセラ寺へのバスも出ているように、便利な場所にある穴場。 ドミトリー8人部屋(トイレ、シャワー付き 24時間使用可能)で一人30元。 比較的きれいで、電源もたくさんあり、携帯電話やデジカメの充電にも便利。 部屋に電気湯沸かし器もある。 ただロッカーに鍵がないので、南京錠を持っていくとよい。

= 扎西達杰ホテル =
TASHI TAKGAY HOTEL

住所:拉薩市蔵医院路 8号
※ 北京東路から大照寺広場へ向かう多くの店が立ち並ぶ通り
電話:0891-6325804

スノーランドホテルの近くにあるこのホテル。 ラサの中心部にあり、この通りには多くの店やレストランがあり、とても便利。 ドミトリーは大部屋にベッドが並んでいる。 トイレ、シャワーは部屋から遠いが、24時間使用可能で比較的きれい。 電源が少ないのが難点。 このドミトリーも一人30元で泊まることができる。

[ 食事 ]
ラサ市内では、西蔵料理、インド料理、ネパール料理、西洋料理等、いろいろな料理を食べることができる。



青年路と北京東路の角で毎朝おばちゃんが売っているヨーグルト。 竹の器に入っている。 小3元、中4元、大5元。 高山病で食欲がなかったときも、食べることができたヨーグルト。 味はさっぱりしていてとても食べやすい。



「蔵麺」(西蔵麺)と呼ばれている麺。 ヤクの肉と少し太めの麺で味は意外とあっさりしていておいしかった。 何と値段は1杯2元。(素敵なご夫婦に会った小照寺近くのフードコートのような場所にて) ミルクティはご夫婦にご馳走になった。 横に添えられているのは大根の漬物。 たくあんのようで、日本人の口にも合う味。



同じ場所で食べたじゃがいものカレー。 値段は5元。 日本のカレーとは見た目の雰囲気から違うが、そんなに辛くなく、さっぱりした味で食べやすい。 味がしみたじゃがいも、ヤクの肉、大根の漬物が添えられている。



スノーランドホテルのレストランで食べたブリヤーニ(ドライカレー)とチキンカレー・ナン。 この3品で26元(二人分)。 もっちりした焼きたてのナンとチキンカレーは絶品。 ブリヤーニはあっさりしていて、これもまたおいしい。 スノーランドホテルのレストランはいつも外国人旅行者でにぎわっている。



ここもよく本に掲載されているレストラン、TASHI 2。 吉日旅館、通称キレーホテルの近くにある。 さまざまな野菜を皮で包み、そこにクリームチーズを添えて食べる。 横にあるのはトマトのスープとバター茶。 西蔵の僧侶や人々はバター茶を毎日のように口にするが、私の口には合わなかった。 これ全部で25元。



大照寺広場を西に行ったところの角、2階にあるLHASA NAMASTE RESTAURANT。 NAMASTEという名前の通り、ネパール料理のレストラン。 店内は西蔵の地元の人でにぎわっていた。 ほうれん草とチーズのディップにつけて食べる。 これはおいしい。 この店では、カシミール・ナン(フルーツヨーグルトがのっている)やチーズ・ナン等いろいろなナンが楽しめる。 この2品で15元。

※ 本当にラサへ行く方がいらしたら、ぜひご連絡ください。 他のホテル、レストランのこと等をもっと詳しく説明いたします。


西蔵を旅する 第八話 ~感動の納木錯~

2006-09-04 14:15:43 | 西蔵
ラサの北90キロに位置する納木錯(ナムツォ)。 その名は、西蔵語で「天」を意味する「ナム」と「湖」を意味する「ツォ」から来ている。 西蔵三大聖湖の一つ。 納木錯への道のりもまた美しい。 ヤクの群れ、羊の群れ、太陽の光を浴びて、キラキラ輝く川を横目にバスは進んでいく。 そして、見えてくるのは西蔵の空よりも鮮やかな納木錯の姿。 



ここは海抜4718mの世界。 納木錯は世界最高海抜にある湖であり、中国で2番目に大きい、面積1920k㎡を誇る。

  



眼前には、鮮やかな輝きを放つ大海が遥か彼方まで広がる。 この世のものとは思えないこの景色。 ただただ「すげ~!」という言葉しか口から出てこない。



手に取れそうな雲を自然の鏡が映し出す。 遥か草原の向こうには山々が聳え立つ。



今までに目にしたことのない自然の偉大さにひたすら圧倒されるこの景色。



絵に描いたような美しい景色がどこまでも広がっている。


何と偉大な自然、そして、何と小さき我ら人間。 しかしながら、この自然の美は国を問わずいかなる人間に感動を与えるであろう。 一生のうちに一度は見ておきたい景色、それがここにはある。 偉大な自然に感服、納木錯に感動。

※ 納木錯行きのバスツアーは、ほぼ毎日ラサから出ているので、旅行社で手続きをすれば簡単に参加することができる。 日帰りツアーと1泊のツアーと二つあるが、日帰りツアーは入場料(80元)も含めて、だいたい250元ぐらい。

西蔵を旅する 第七話 ~山南を行く~

2006-09-03 14:55:52 | 西蔵







サムイエ寺は、仏教を初めて西蔵の国教とした王ティソン・デツィンの命令で779年に創建された西蔵で初めて「仏殿・経典・僧侶」を揃えた本格的仏教寺院である。

  


この寺院は須弥山を中心とした仏教の宇宙観(曼荼羅)に従って構成されており、近くの岩山の上にあるゴンパ寺(写真右)からこの寺院を見下ろせば、寺院全体が須弥山に見立てた大本堂を中軸として、立体的な曼荼羅構造(写真左)を呈していることがわかる。





サムイエ寺の仏教壁画もまた時代を感じさせ、美しい。

※ 現在、サムイエ寺等、山南地方への外国人の個人旅行は禁止されているらしく、行きのバスのチケットは簡単に買えても、帰りのチケットを売ってくれないということがあるので、注意。 公安に見つかった場合、罰金だけではなく西蔵から出される可能性もあるらしい。 ツアーコンダクターとともに行く場合は問題ない。





ヨンブラカンは、紀元前1世紀頃築かれたが、現存の建物はほとんど1982年修繕後のものである。 3階建ての建物で、1階の本堂には三世仏、ソンツェン・ガムポ王、ティソン・デツィン王と文成公主、ティツン公主などの造像を祭っていて、2階には主に宗教人物のツンカバー、パドマサンバア、文殊菩薩などを祭っている。 また、宮殿が建てられた山の北東部には泉があり、年中水量が豊富で、水が万病に効くということで、ヨンブラカンとともに現地西蔵族の礼拝対象になっている。

西蔵を旅する 第六話 ~自然の宝庫 林芝~

2006-08-29 03:04:39 | 西蔵
林芝は西蔵自治区東南部に位置し、西蔵一の大河であるヤルツァンポ河がここを流れている。 海抜は平均3100m、総面積11 .7万k㎡、多様性に富んだ地形と気候によって独特な自然景観を成しており、多くの観光客が訪れる場所の一つである。

* 第一話でもふれたように、外国人が西蔵に入るためには、入蔵証の発行が必要となるのだが、入蔵証で許可されている場所は、ラサ、シガツェ(日客則)、ギャンツェ(江孜)の3つの都市だけである。 それなので、林芝へ行く場合はまた別に許可証を発行してもらう必要がある。 許可証を取っても、外国人の個人旅行はできないので、中国人のツアーに参加するか、ランドクルーザーをチャーターし、ツアーコンダクターを雇って行かなければならない。



林芝へ行く途中の山の斜面には、たくさんの高山植物が花を咲かせている。 この場所は特に有名な観光スポットでもないのだが、実はここで乗っていたバスが故障し、動かなくなったために、この写真を撮ることができた。 そして、ラサ市内から別のバスが来るまで、2時間待つ羽目に・・・ 昼食をはさんでも、さすがに2時間は長かった。

  



真っ青な空に、トルコ石のように輝く河、尼洋河。 ヤルツァンポ河の支流にあたる。 林芝への道のりの大半はこの川沿いに進んでいく。 この自然が織り成す素晴らしい景色にただただ感動。 出てくる言葉は一つ、「すげ~!」だけであった。

  



翡翠のような深い緑色の輝きを放つ巴松錯。 海抜3700m、総面積は6000㎡余りもあるこの湖は、西蔵聖湖の一つとして知られている。 湖面に映る原生林もまた美しい。 巴松錯には小さな島があり、そこには7世紀ごろに作られた仏像などを有する西蔵仏教の寺院がある。



林芝巨柏林海は、総面積約130㎡、海抜3000mから3400mまでの山腹に分部している。 そこには数百本の巨柏があるが、柏の木の高さは平均44m、直径は平均150センチ、一番高い柏は50mもあり、直径は6mを超えている。 樹齢は2000年から2500年ぐらいと言われている。



林芝からの帰路、放牧を営みながら暮らしている人の家に入ることができた。

  



これで寒さをしのげるのだろうかと思わせるような外観ではあったが、中に入ると、暖炉からの暖かい風、そして、温かい笑顔に包まれる。 この暖炉でバター茶を沸かし、人々は体を温める。 ここにもダライ・ラマの写真が飾られており、西蔵の人々の信仰の厚さを感じることもできた。

西蔵を旅する 第五話 ~ガンデン寺を行く~

2006-08-28 04:05:54 | 西蔵





ガンデン寺はラサの東40キロに位置し、唯一ゲルク派の創始者ツォンカパ自身によって建てられた寺院である。 創建は1409年。 ラサ市内の中心部にある大照寺広場からバスが出ている。 バスは早朝6時半に出発するので、前日に蔵医院路(北京東路から大照寺広場へ行く通り)のスノーランドホテルの向かい側あたりにある切符売り場でバスのチケットを買っておいたほうがよい。

※ というのも、バスの中でチケットが買えると聞いていたのだが、座ろうとしたら、「チケットのない人はだめだ!」と言われ、同じ額のお金を払っているにもかかわらず、竹で編まれた補助席?!を通路に置かれ、1時間半の"快適な"旅を強いられたため。 ちなみに、立ち乗りの人もいた。 さらに、そのバスに途中で西蔵の地元の人が穀物が入った大袋やいろいろな荷物を抱えて乗ってくるので、席を確保しておいたほうがよい。



ラサ市内を出発し、一本道をひたすら東へ走り続ける。 その間も、立ち乗りがいるにもかかわらず、多くの荷物を抱えた地元の人たちがぞくぞくと乗り込んでくる。 そんな込み合ったバスの中でも、西蔵の人の笑顔は絶えなかった。 40分ほど走り続けると、突然バスは砂利道を砂煙をあげながら上り始める。 ガードレールもない砂利道をすごい勢いで上って行く。 何かのはずみで道を外れたら・・・ という状況が頭をよぎる。 どんどん下の景色が小さくなっていき、40分ほどして、ついに寺院に辿り着く。 バスで上ってこれだけ時間がかかるのに、自力で登ったらどれだけ時間がかかるのだろうか。 そして、そんな山の上にいったいどうやってこんなに大きな寺院を建てたのだろうか。 昔の人は本当にすごいと思わされる。

  



ガンデン寺を回っている途中、前日の寝不足と疲れから途中で気分が悪くなってしまい、建物の陰で休もうとしたら、寺院の人が中で寄りかかって休めるところまで案内してくれて、白湯を持ってきてくれた。 お湯がなくなると、再び注いでくれた。 彼は中国語が話せないようだったが、「ここに寄りかかって休めばいい」というのをジェスチャーを交えて一生懸命こちらに伝えようとしていた。 しばらくそこで休ませてもらい、お礼を言って、そこを去った。 ここでも西蔵の人の優しさにふれることができ、本当に温かい気持ちになれた。

帰りも同じバスに乗って、ラサに戻る。 集合は1時半だったので、休ませてもらったりもしていたが、十分寺院を回る時間はあった。

西蔵を旅する 第四話 ~西蔵の人たち~

2006-08-23 23:19:41 | 西蔵
西蔵を旅していて、印象に残ったものの一つは人々の笑顔。 ラサ市内の繁華街はマニ車を回しながら巡礼している西蔵の人々と観光客で埋め尽くされている。 しかし、少し裏通りに入ると、ゆっくりした時が流れている。 日本も昔はきっとこうだったんだろうと思わせるような空間。 外国なのに、ほっと落ち着けるこの時の流れ。



街を写そうとカメラを構えていると、女の子が興味深そうに近づいてきた。 女の子はデジカメの中の自分の姿を見て、笑顔で「謝謝!」と行って走って去っていった。 店のおばあちゃんは膝の上でゆっくり売り上げを数える。



カメラを向けると、こちらに笑顔を向けてくれるかわいい親子。 本当に幸せそう。 そして、仲良し二人組み。 高山病でふらふらだった自分も、このときばかりは笑顔になれた。

     

お菓子をくわえながら、不思議そうにこちらを見つめる子。 みんな集まって最高の笑顔を見せてくれた子供たち。 写真を撮ったら、すぐに「見せて、見せて~」と集まってくる。 玄関先でめんこをしている子。 みんな本当に楽しそう。





女の子たちはみんなで集まってゴム跳びをしたり、じゃんけん(裏表)をしたり、自分が子供のころを思い出させてくれるこの風景。 そして、この素敵なご夫婦。 ふらっと入った「小照寺」近くのフードコートのようなところ。 観光客の姿は見当たらず、まわりには楽しそうに話をしながら昼食をとったり、お茶をしたりする西蔵の人々。 席をさがしていると、この素敵なご夫婦が「私たちは二人だから、ここにどうぞ。」と声をかけてくれた。 おすすめの西蔵料理やその作り方を教えてもらったり、西蔵語を教えてもらったりした。 ご夫婦は西蔵の人々も大好きなミルクティーや西蔵でよく食べられている料理をご馳走してくれた。 まるで実家に帰ってきたかのようだった。

西蔵の人々の楽しそうな笑顔、幸せそうな笑顔を見ていると、自然とこちらも笑顔になる。 西蔵の人々の優しさ、温かさに包まれていると、どこか懐かしく、こちらも温かい気持ちになれる。 日本人が忙しさの後ろに忘れさってしまったもの・・・ それがここ西蔵にあるような気がする。

西蔵を旅する 第三話 ~セラ寺を行く~

2006-08-23 01:52:38 | 西蔵

       


真っ青な青空をさえぎるようにそびえ立つ山の斜面に「セラ寺」はある。 このセラ寺、デプン寺、ガンデン寺をゲルク派三大寺院と呼ぶ。 その中で、最もラサ市内に近いのがセラ寺である。 ラサ市内から北へ5キロほど、バス、あるいはタクシーで行くことができる。 バスは一人2元、タクシーは交渉次第で10元で行けるかもしれないが、2回タクシーを止めて、どちらも15元でしか行ってくれなかった。

セラ寺の創建は1419年、西蔵の寺院は建物の中も外もいろいろな装飾がほどこしてあり、とても美しい。 そして、この白い壁が西蔵の青い空に映える。

   


セラ寺ではエンジ色の袈裟をまとった僧侶たちをたくさん目にする。 僧侶たちの姿が美しい景色にさらに色を加える。 ここでは僧侶たちの生活、そして、修行をしている姿も垣間見ることができておもしろい。

       


ここでは問答修行も見ることができる。(真ん中の写真) 問答の技術は仏教思想を深めるために必要とされており、この試験もあるということである。 一人が質問を投げかけ、バシンと手を打つ音が鳴り響く。そして、それに対してもう一人が答える。 それを幾度となく繰り返す。 たとえ西蔵語がわからなくとも、この修行を見るのはなかなかおもしろいだろう。

   



ここでは何人かの僧侶と直接話をすることができた。 ある僧侶は、高校卒業後、内モンゴルからここ西蔵の地にやってきて、修行をしていると話してくれた。 彼は来た当初まったく西蔵語がわからず大変だったらしいが、ここで修行、生活をしていく中で言葉も覚えていったらしい。 また、ある僧侶は、毎日これを勉強していると言って、西蔵語がたくさん書いてあるノートを見せてくれた。 日曜日はラサ市内に出て、英語の勉強もしていると言っていた。 礼拝、そして、学習、西蔵の僧院生活は甘いものではない。


西蔵を旅する 第二話 ~ラサの街を歩く~

2006-08-19 02:45:50 | 西蔵

 



西蔵と聞けば、誰もが思い浮かべるラサ。 真っ青な空に真っ白な雲、そして建物の向こうには山が連なる。 そこを太陽が照らし出す。 バターの香りが漂う街を、エンジ色の袈裟をまとった僧侶たちが歩く。 車道の脇には自転車用のレーンがあり、そこを自転車タクシーが走り抜ける。 ラサ市内の移動手段として、便利なのが自転車タクシー。 市内を走るタクシーは一律10元。 自転車タクシーは5元ぐらいからだが、あとは交渉次第。 10元などと言われたときは断って、違う人を見つけたほうがいい。

ラサで最も有名な場所といえば、「ポタラ宮」、チベットの街の写真の中には必ず載っている。 ラサ市内の西に大きく構えるポタラ宮の姿はやはり目をひくものがある。 ここでダライ・ラマは宗教、政治を執り行っていた。

入場料は100元と聞いているが、1日並んでもチケットが買えないという話。 旅行社の人の話では、現在は公開されている部分も少なくなり、前日から並んでまで見る価値はないとか・・・(もちろんすばらしい部分もたくさんあると思うので、中をご覧になった方はまた情報をいただけるとありがたいです。) 外観の壮大さだけでも見る価値あり。

次に有名な場所といえば、「大照寺(ジョカン)」だろう。 大照寺はチベット仏教の聖地ともいえる寺院であり、観光客だけでなく、多くのチベットの人がここに巡礼に訪れる。


  

 
※ チベットの寺院を回る場合、必ず右回りに巡礼するので注意

大照寺の周りを一回りしている巡礼路は「八角街(バルコン)」と呼ばれており、巡礼の際に使用するバターを売っているお店から生活用品を扱っているお店、お土産屋などがところ狭しと並んでいる。 お土産を買いたいなら、大照寺、八角街の近くの露店やお店でだいたい何でも揃う。 この近くには外国人に人気があるユースホステルも多くあり、レストランもたくさんある。

※ お土産を買う場合は、絶対に値段交渉をしないと損をするので注意
例: ペンダントのようなものを手にとると、「ヤク・ボーン、ヤク・ボーン」(ヤクという牛の骨)と連呼してくるが、チベットの人の話によると、基本的に売っているもののほとんどは偽物ということ。 だいたい最初は15元と言ってくるが、5元までは落とせる。 1回4元で買えたが、他の店で何回か挑戦したが、売ってくれなかった。

ポタラ宮をさらに西のほうに行くと「ロブリンカ」がある。 ポタラ宮からは自転車タクシーで5, 6元。 ここはダライ・ラマの夏の宮殿で、西蔵語で「宝珠の林園」というように美しい庭園が広がっている。 のんびりと散歩するにはここが最適。


西蔵を旅する 第一話 ~高山病との闘い~

2006-08-17 05:24:34 | 西蔵



この夏、青蔵鉄道が開通し、さらに行きやすくなった西蔵。 とはいえ、その切符を取るのは容易ではない。 ということで、しぶしぶ航空券を取り、成都経由でラサ入りすることに。

* 外国人が西蔵に入るためには、入蔵証の発行が必要となり、入蔵証がなければ、航空券も取れないので、早めの準備が必要。 青島の旅行社で入蔵証を発行してもらうのに一人400元かかった。

鉄道から見える景色もまたすばらしいことと思うが、連なる山々を眺める飛行機の旅もまた悪くない。 青々とした山々が目下に広がり、人々は窓に顔をつけ、そのすばらしい景色を堪能する。 一際高い山は雪を湛え、白く輝く。 絶景。




美しい景色もさることながら、特に空路で来たときには気をつけなければいけないのが高山病。 着いたばかりのときは、何も感じないが、4,5時間経ち、血液中の酸素がなくなったとき、突然症状が現れる。 ラサの標高は約3500m、一般的な日本人ならば、これはほとんどの人にとって未知の世界。 高山病は本当に侮れない。 頭が何かで突かれたかのようにガンガンし、体もだるくなり、胃もムカムカしてきて、吐き気も出てくる。 そして、全てに対してやる気が出なくなる。 どうしようもなく寝ていても、変な夢にうなされ、寝た気にならない。 生れて初めてのこの感覚、これが高山病。

高山病予防に必要なのは、高山病の薬と頭痛薬。 高山病の薬として有名なのは、「高原安」、「高原寧」、「紅景天」。 ラサ空港の売店、ラサ市内の薬局で売られているが、説明書によると、高山病の症状が出る前に服用とのことなので、空路で入る場合、成都空港等の薬局でさがし、服用したほうがよさそうである。 高山病の薬は漢方薬のようなものらしく、頭痛薬を一緒に服用してもいいとのことなので、頭痛薬も多めに持参することをお薦めする。

* どの薬も30元~40元程度で手に入る。 ただ空港よりもラサ市内で買ったほうが安い。


頭痛薬と高山病の薬を飲んでいれば、きっと大丈夫だろうが、薬が切れてくると、同じ症状が再び現れるので、来たばかりのときは、定期的に服用したほうがよい。 ちなみに私の場合は1週間ほどこのような症状が続いたが、それ以降は薬を飲まなくても、ほとんど何も感じなくなった。

高山病で亡くなる人もいると聞くので、万全の対策で臨みたいものである。