プラマイゼロ±

 某美少女戦士の内部戦士を中心に、原作、アニメ、実写、ミュージカル等問わず好き勝手にやってる創作、日記ブログです。

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2015-11-13 23:59:50 | 小ネタ






「あのね亜美ちゃん、ちょっとお願いがあるんだけど、今日放課後時間ある?」
「塾があるけど、学校の授業が終わって1時間くらいなら余裕があるわ。美奈、それでもだいじょうぶ?」
「だいじょうぶ!よかった、実はちょっと亜美ちゃんに教えてほしいことがあって・・・」
「ええ、私でよければ、なんでも聞いてくれたらうれしいわ」
「ちょっとパソコンの作業をしてるんだけど、わかんないところがあって・・・」
「パソコン・・・機械的な作業なら、アルテミスは?アルテミスにもわからないことなの?」
「任務ならともかく、アルテミスはあたしの個人的な作業にはちょっと非協力的なのよ。あたしのパソコンに勝手に高級キャットフード通販してるサイトをブックマークしてるくせに・・・」
「ブックマークだけってむしろかわいいじゃない・・・たまにはいいもの買ってあげてね・・・」
「ほかにも亜美ちゃんに協力してほしいことがあるの。亜美ちゃんにしか頼めないから・・・だからちょっとうちに寄ってもらえないかしら」
「ええ、もちろん。でも、具体的になにをしたらいいのかしら?先に教えてくれたら、参考になる本かなにか持って行こうと思うのだけど」
「あ、いいのよ。亜美ちゃん本体さえ来てくれたら解決するから」
「本体って・・・」
「えっとね、写真を取り込んで加工したいと思ってるんだけど、なんかきれいにできなくてね。一部だけ消すとかうまくいかなくて、比率とかも変になっちゃって、どうしたらいいのかしらって」
「そうなの。でも、確かにその説明は現物を見て実際にいっしょに作業しながらしたほうがわかりやすそうね。あなたがどこまで作業してるかも確認してからのほうがいいし」
「うん。あと、亜美ちゃんの写真撮らなきゃだし」
「えっ、私の?」
「うん、今は練習に適当な画像であれそれやって、やり方覚えたらこんどはちゃんと亜美ちゃんの写真いじるの」
「ちゃんと私の写真いじるのって・・・どうするつもりなの?」
「まず亜美ちゃんにはポッキーをお口にくわえてもらって」
「・・・え?」
「んで、あたしはその写真をいろんな角度から取るから」
「???」
「んで、それをパソコンに取り込むでしょ。んで、うまいことしてお面つくるでしょ。それで自分でかぶって、鏡に映して亜美ちゃんとポッキーキスを楽しんでる気分を楽しもうと思って」
「??????」
「写真やパソコンに取り込んだ画像で満足せずに、ちゃんとお面にして実際にあたしがポッキーをくわえるっていうのがミソよ。亜美ちゃんとポッキーキスしてる気分が結構本気で味わえると思うの」
「・・・・・・あの、美奈」
「なあにい」
「・・・ポッキーキスって・・・なに?」
「やだ、天才の亜美ちゃんが知らないなんて・・・ポッキーキスっていうのはね、ふたりで向かい合って端と端からポッキーをかじりあって、ポッキーがどんどん短くなって最終的に唇が当たってちゅってなるって画期的なゲームよ」
「・・・ポッキーキスって名前を聞いた時点でだいたい想像はついていたけど、美奈がさっき言ってた話の流れからも予測できてたけど、まさに予想通りなのね」
「さすが察しがいいのね。それなら普段からあたしのことももうちょっと察してほしいけど・・・」
「・・・努力するわ」
「うれしいわ、亜美ちゃん。じゃあうちに行きましょう。ポッキーもカメラもばっちり用意してあるから」
「・・・・・・美奈」
「なあにい」
「あの、差し出がましいことを言うようだけど」
「けど?」
「わざわざ私にポッキーをくわえさせて写真を撮るくらいなら、直接したほうがいいんじゃ・・・ないかしら。もちろん、パソコン作業のことをいろいろ聞いてくれるのは構わないのだけど」
「えっ!?亜美ちゃんやってくれるの!?ポッキーキスやってくれるの!!?どうせしてくれないからと思ってひとり上手する気全開だったのに!!やった!!」
「やらないけど・・・」
「えっなにその即座の否定!!自分から言い出したくせに!!!ぬか喜び!!!」
「いや、やるやらないはともかく、そっちから頼んでくれる方が合理的じゃないかしらって言う意味で」
「ポッキーキスがそもそも合理的でないのに!!!こっちからわざわざハードル下げてんのになんで亜美ちゃんあげてすぐ落とすのよ!!?」






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 11月11日は鏡の日でもあるそうなので、案外ひとりポッキーキスが推奨されている世の中なのかもしれません。

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