月下に杯を重ね

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モルゲンステルン(モーニングスター)

2005-11-27 01:35:28 | 武器・防具
 ドイツで生まれたメイスの一種。
 柄頭が球形・円柱・楕円柱状になっており、その柄頭部分からいくつものとげが放射状に飛び出したもの。中世を通して、騎士や兵士に最も好まれた武器のひとつである。
 英名のモーニングスターの方がポピュラーであるが、モーニングスターはモルゲンステルンと同型の柄頭の武器であれば、メイスに限らずその名前で呼ぶ誤った認識が広がっているため、あえてモルゲンステルンの名称を看板とさせてもらった。
 
 古代メソポタミアや古代エジプトで誕生したメイスであるが、その後戦場から姿を消す。再び脚光を浴びるのは中世13~14世紀の騎士の武器としてである。その時期にドイツに出現したこのモルゲンステルンであるが、鎧を着用した相手に対し非情に有効な武器であったため、ヨーロッパ中に普及し、16世紀には騎士の最もポピュラーな武器として定着した。