月下に杯を重ね

日本刀メインの解説サイト?
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環頭太刀

2005-11-06 01:07:46 | 武器・防具
 日本の古墳時代から平安時代初期、大和政権下で普及した刀(片刃)。
 鍔がなく、柄頭に装飾された環が付いているのが特徴。
 古墳時代の4~7世紀に大陸からもたらされて以来、外装に様々な工夫がほどこされた。弥生時代から用いられていた剣(両刃)を駆逐するように、古墳時代中期頃には普及していった。
 刀身に反りはなく、70センチ前後。
 なお、飾りのない実用本位のものを黒作太刀(くろづくりたち)と称するが、こちらは刀身が65センチほどが標準サイズのようである。

 反りがないことで、刺突には向くが斬檄には不向きである。
 斬檄に際し、反りがないと衝撃が吸収されず刀身がおれてしまいかねない。
 大和政権が東国出兵で苦戦したのは、朝廷軍の直刀に対し、蝦夷の湾刀が優れていたからという説もある。

 日本刀誕生前の過渡期的な武器。

 朝鮮半島でも出土することから、朝鮮半島で形成され日本に伝達した物と考えられる。

 ラグナロク・オンラインでなぜか登場している。
 日本ではマイナーな武器のはずなのだが、韓国では違うと言うことか?