清貧の菓子屋青簾に忌中 立川志らく
題:最後の一個
1位 高橋克実 梅雨夕焼タイムセールへ駆ける父
2位 平井理央 鼻に汗最後のグミを舐める吾子
添削 子の鼻の汗よ最後のグミを舐め
添削 子の鼻の汗よ最後のグミは舐め
3位 藤真利子 母老ひて濡れ傘杖に苺買ふ
添削 苺買ふ母よ 濡れ傘杖として
4位 小籔千豊 前の人頼む!頼むな!ラス苺 ま
添削 苺ケーキ残り一つの列にゐる
名人 1ランク昇格 ◆千賀健永(Kis-My-Ft2)
雷声や絶島のロンサムジョージ
名人 1ランク昇格 ◆立川志らく
清貧の菓子屋青簾に忌中
永世名人 掲載ボツ ◆梅沢富美男
言の葉や追えば消えゆく夏の蝶
添削 言の葉や追えば夏蝶風に消ゆ
添削 言の葉や追えば揚羽蝶は風に
添削 言の葉や追えば黒揚羽は風に
今回のお題は最後の一個だが、写真ではケーキとなっている
これは、夏井先生も言っているが、俳句は字面で判断するので、
ケーキでなくてもそこから発想を飛ばせば良い
志らく名人の句が秀逸だ
老舗の菓子屋に忌中の札が貼られている
これは、非常に計算された句で、最後の一個…最後の老舗菓子屋
上手いなアと思う
清貧といい、青簾といい、落語という伝統文化を生業としている、
志らく名人だからの発想だと思う
廃れている行くものへのノスタルジーを感じる
雷声や絶島のロンサムジョージ 千賀健永(Kis-My-Ft2)
これは俳句か?
飯田蛇笏、龍太は、俳句は普段着の文芸と言っている
これは、普段着ではなく、どっかのブランド品か…
梅沢永世名人のように、ボツになってもボツになっても、
定型を守って、分かりやすい俳句を作ることは尊いことだ!