コロナ禍を経て、5年ぶりに天才小中学生が登場した
プレバトの名人5名×小中学生5名の対決である
この対決の審査員には我が句会の井上先生も出ている
プレバトからは選りすぐりの名人や特待生が選ばれ、凌ぎを削った
誰と対決するのかは本番まで分からず、夏井先生の判断のようだ
題:たまご
第1回目対決
30点:ふみか さん(小2) きょうりゅうのしそんのたまごまくわうり
26点:千原ジュニア 露葎槌の子誘く卵三つ
第2回目対決
29点:さな さん(中1) 曾祖父の出征朱夏の卵焼き :
29点:内藤剛志 ゆで玉子ていねいに剥く台風夜
第3回目対決
29点:横尾渉(Kis-My-Ft2) 秋郊のビストロ放し飼いの軍鶏
28点:かりん さん(中3) 休暇果つ焼豚玉子飯甘し
第4回目対決
30点:かいと くん(小3) 立秋のたまご水平線の色
29点:梅沢富美男 ほの青き地鶏の卵秋の宿
第5回目対決
27点:中田喜子 黄身ふるる熱きふわとろ今朝の秋
30点:すばる くん(小5) なぜぼくは食べられないの星祭
5年前の2019年の8月に、同じタイトルの対決があったがその時の審査員は、
宇多喜代子先生、高野ムツオ先生、そして我が山梨が誇る井上康明先生だ
今回は、宇多先生に代わって西村和子先生が出ている
NHK俳句の先生もしたことのあるumeさんも好きな俳人だ
審査員は10点満点で評価する
両者ともほとんど差がなく、同じような点数の評価だった
小学生は小学生らしい句で微笑ましいが、中学生ともなると、
俄然高度な句が出て驚く
この対決には夏井先生は点数はつけない
各先生の講評をなんとも楽しそうに聞いていて、お任せと言う感じだ
3人の先生がそれぞれ講評する内容は、
夏井先生とはまた別の視点で評価するので、大人でも勉強になった
最後のすばるくん(小5)の俳句だが、
なぜぼくは食べられないの星祭
この句を少し説明すると、すばるくんは食べ物アレルギーがあり、
たまごが食べられないらしい それを詠んだのだという
中田喜子から、その情報を入れた方が方が良かったのではという意見が出た
だが審査員からは、今世の中にはいろいろな意味で食べられない子どもがいる
(子ども食堂を必要とする子供たちのがいること)
「食べられない」を広い意味で捉えればよいという解釈だった
季語も星祭なので…
成る程、重鎮は深い詠みをするものだ
とても楽しい回だったナ