梅さんのかわら版.umelog

鎌倉・紫陽花寺

らんまん~スエコ笹

2023-07-11 10:34:55 | 俳句&短歌

  スエコ笹

朝ドラの「らんまん」が絶好調でいつになく盛り上がっている
フィクションではなく、ノンフィクションなので、
伝記を読むようでそれも良い

既に何冊か関連本を読んでいるが、
一足早く、ネタバレになるが興味のある話を一つ…
~~~~~~

牧野富太郎(ドラマでは牧野万太郎)は、植物の研究者だったので、
非常に貧乏だった
それを支えたのが妻の寿衛子で、非常に苦労の連続の人生だった
その半生はこの後、朝ドラで放映するので、途中を略す

富太郎さんの回想から
≪寿衛子は、昭和三年に病気で大学の青山外科で歿く亡くなってしまう
享年五十五。その墓はいま下谷谷中の天王寺墓地にあり、
その墓碑の表面には富太郎さんの咏んだ句が二つ、
亡妻への長しなえの感謝として深く深く刻んである。

  家守りし妻の恵みやわが学び  牧野富太郎

  世の中のあらん限りやスエコ笹  牧野富太郎

二句目のスエコ笹は、写真のような笹だ
植物学者として、新種を発見したおりに、スエコ笹と名付けたのだろう
無季の俳句だが
妻、寿衛子への深い愛情と感謝の句だ
その人生を知っていると、深い共感を覚える


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