スエコ笹
朝ドラの「らんまん」が絶好調でいつになく盛り上がっている
フィクションではなく、ノンフィクションなので、
伝記を読むようでそれも良い
既に何冊か関連本を読んでいるが、
一足早く、ネタバレになるが興味のある話を一つ…
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牧野富太郎(ドラマでは牧野万太郎)は、植物の研究者だったので、
非常に貧乏だった
それを支えたのが妻の寿衛子で、非常に苦労の連続の人生だった
その半生はこの後、朝ドラで放映するので、途中を略す
富太郎さんの回想から
≪寿衛子は、昭和三年に病気で大学の青山外科で歿く亡くなってしまう
享年五十五。その墓はいま下谷谷中の天王寺墓地にあり、
その墓碑の表面には富太郎さんの咏んだ句が二つ、
亡妻への長しなえの感謝として深く深く刻んである。
家守りし妻の恵みやわが学び 牧野富太郎
世の中のあらん限りやスエコ笹 牧野富太郎
二句目のスエコ笹は、写真のような笹だ
植物学者として、新種を発見したおりに、スエコ笹と名付けたのだろう
無季の俳句だが
妻、寿衛子への深い愛情と感謝の句だ
その人生を知っていると、深い共感を覚える