『ケンちゃん』
牛を見て何するんだ？
うー！
今オトナしいんだ。
頭を撫でて。
『ケンちゃん』が静かな時は
心の内で悪魔が潜んでいる
ヒャー
ついに出てくるか？
俺れ帰る！
ワルイのに巻き込まれるのは？
イヤーダ！
そうじゃーなくて。
ほーれ！
ジャーン♪
一ちゃんにいい物あげる。
「ハチマキ」か？
ちがう！
牛の前で赤い布を振るのだ？
興奮するか？
やっちゃって！
オー！
なんでも・・やっちゃおう！
振っても感じない！
牛の前で！
オーイ。
「生きているか」？
うー。
この牛「雄」か「雌」か？
一応雄だ！
付いているだろう。
ウー！
いいのが付いている。
もう一度やってみる。
あれー！
態度が一変した。
牛てブジョクされて興奮するのか？
そんな繊細な精神は持っているのか？
『ケンちゃん』
牛の目がガンガンに怒っている！
それて・・・どんな目だ？
今だ！
出せ・・ドジ！
アホー・・・バカ？
赤の布だ。
出せ。
そんな事したら怒る。
バカー！
怒らせる為にやっているのだ！
オー！
牛が足で蹴って来た。
『即死』寸前？
転んで絶妙のタイミングで助かった。
『一ちゃん』．．．？
その赤の布を捨てろ！
俺れ赤の布を持って逃げて
オーイ！
助けてくれ。
俺どうしたらいいんだと。
逃げまわるのはイヤーダ。
ザーン♪
今のはイメージの世界だ。
オーＮＯ？
驚いた。
牛の出陣の時が来た。
牛の荷にワラを積むぞ。
『ワラ積み』か？
それは！
こーするのだ？
投げて積むんだ。
オー見上げるほど高くなっていく。
ここに俺が乗るのか？
止まっても上は揺れているじゃーないか？
『一ちゃん』が乗るのだ。
俺れ知っているんだ！
一番下が１ｃｍ揺れると！
上では大変な悪夢と言うか？
この世では考えもつかない。
「オソロしい事が」
来た・・来た。
動くたびに上のワラが
こっちブラブラ？
あっちにブラブラ。
この現実に堪えないといけないのか？
ウワー！
ゲボー少し気分悪くなってる。
待って・・・・そのカーブ？
止めて絶対死ぬ。
オソロしいことが現実に起きる。
よし！
『ケンちゃん』
この牛の背に乗り込む。
イザー出発！
手綱を持って！
ピチャー！
行くぞ。
俺れオッちゃんの方が『カッコー』いい。
昔の映画の「ローハイド」見たいで！
いい！
乗る所をまちがえた。
まー後で乗せてやる。
とりあえず！
今は悪夢を体験してからだ！
え！
本当に体がグタグタだ。
畑で牛の練習に励むか？
先に牛に乗ってくれ？
よしゃー！
ほーれ。
滑ってのれない。
チョッーと待って！
跳び箱みたいに乗ってみる？
でも少し高くてムリだ。
『ケンちゃん』
箱が代わりになってくれ！
おーこれなら乗れる。
ここは高くて見晴らしがいい。
『ケンちゃん』も
牛の首に絡まってグルリっと乗った。
えー！
それーインチキだ！
こんな時に奥の手を出すか？
では
ハイヤー。
ムチでピッチャー！
行くぞ。
『一ちゃん』が
それ・・それをやらしてと
セガンできた？
『一ちゃん』がムチで進めと
横腹をムチで打つと？
モウ突進して・・！
一ちゃんはグラグラして下に落ちてしまった。
牛が猛突進の後を追いかけて。
もうそんな先に行ってるのか？
こんな人生はもうイヤダ！
もう一編だけ！
再挑戦させて。
待って＾－てば？