安心だ 安全だ

このごろ老人や子供の誘拐・殺傷・強盗など痛ましい世の中。警察も不祥事。どうしたらいいんでしょう?

魚は食われて成仏する

2005-02-08 10:18:25 | Weblog
セキュリティの世界とは少し違うようなタイトルですが、琵琶湖のブラックバスリリースを禁止する条例に異議を申し立てていた意見が却下されると言う事で、取り上げました。原告の清水国明氏が「つり愛好家を落胆させる」と評していましたが、私は「釣りの目的は何か」と言う観点から今回の判決を支持します。

食物連鎖の頂点に立つ人間にとって「釣り」は本来食物を得るための手段であり、それをスポーツと位置づけること自体がおかしいと思うのです。「あの手応えが」得たいために生物を傷つけるのか、しかも琵琶湖固有の生態系を壊している要素を取り除かずに、淡水漁業で生計を立てる文化を破壊するなどもってのほかと考えます。「生態系を破壊している証拠がない」と論じるなら、「壊していない」事を立証すべきでしょう。しかし、「ない」ことの証明は「ある」ことの証明に比べて非常に困難です。

あの手応えが、と言う観点で主張するなら「動物保護条例」も否定されるべきですね。犬をいじめる、或いは食用にすることに快感を感じる人がいたとしたら、その権利を守る側につかねばなりません。「犬と魚は違う」というのは思いこみに過ぎず、食物連鎖の上からはなにもかわるものではないでしょう。「命を頂く」ということで我々は生きているのですから。

必要以上の殺生をしない、というのが本来の姿で、虎やライオンも自分の腹を満たせば狩りはしないと言います。人間だけがそれをやっていて、食物の偏在が地球規模で起こっています。飽食と飢餓が特定の地域に集中しているのですね。石油など化石燃料もそうでした。使いすぎて温暖化を招き地球を壊しかけている。オートレースに使っている燃料が全く無駄だとは言いませんが、兵器の訓練はかなりやめたほうが良い部類だと思います。

どうやら安心・安全のいとぐちにたどりつきました。人間は輪廻のどこにあるのかをかんがえるのもセキュリティーの第一歩かと考える次第です。