今回はヒーロー物の職業について検証したい
現在の仮面ライダーシリーズは必ず主人公が職業に就いていることが前提となっている。
仮面ライダードライブから現在のセイバーに至るまでそれを明らかにしている。
ドライブ=泊進之介(竹内涼真)警察官
ゴースト=天空寺タケル(西銘俊)高校生
エグゼイド=宝生永夢(飯島寛騎)研修医
ビルド=桐生戦兎(犬飼貴史)物理学者
ジオウ=常盤ソウゴ(奥野壮)高校生
ゼロワン=飛電或人(高橋文哉)会社社長
セイバー=神山飛羽真(内田秀一郎)小説家
中には学生もいるが、それだけでやっていける(とりあえずは)面々である。
昭和期の仮面ライダーシリーズ(雨宮慶太三部作も含む)はイマイチ何をしていたかわからないから。
仮面ライダー1号=本郷猛(藤岡弘、)城南大学で研究している科学者兼モトクロスライダーであることは判明している。
仮面ライダー2号=一文字隼人(佐々木剛)城南大学出身は判明している、自称カメラマンだが、らしいことをした痕跡はない。
仮面ライダーV3=風見志郎(宮内洋)城南大学在学中だが、デストロンと戦っているために殆ど出席してない、単位取れたのか?
ライダーマン=結城丈二(山口豪久)元はデストロンの科学者だが、ヨロイ元帥の妬みにより無実の罪を着せられ処刑される寸前に助けられ、右腕を失うも、そこにアタッチメントを付けて戦う。戦闘力が劣る、デストロンを出た後は科学者辞めたのか?
仮面ライダーX=神敬介(速水亮)沖縄の水産大学に通う学生ではあるが、東京に戻った後秘密機関GODに父啓太郎(田崎潤)共々射殺され、瀕死の重傷を負った父啓太郎に改造され、カイゾーグ仮面ライダーXとなる。GODとの戦いのために大学は辞めざるを得なかったが後に別の大学に入り直して医学部に入り街医師になった模様である。
仮面ライダーアマゾン=山本大介(岡崎徹)幼い頃に飛行機事故の際両親は失うもアマゾンの山奥で長老バゴーによって育てられた。十面鬼の反乱によりみんなが殺される中バゴーは最後の力を振り絞り大介に改造手術を施し催眠暗示をかけて息絶えたが、大介はその催眠暗示により、日本に渡り、まさひこ少年(松岡洋治)と仲良くなり以降立花藤兵衛(小林昭二)とも出会い、ゲドンやガランダーと戦う、密航者、無免許、ニートなんだが。戦いの後帰国したがその後は定かではない。
仮面ライダーストロンガー=城茂(荒木しげる)
城北大学アメフト部所属で同級生をブラックサタンに惨殺されたために復讐のためにブラックサタンを欺いて電気人間に改造されてから裏切り、戦いを挑む。
タックル=岬ユリ子(岡田京子)茂=ストロンガーが改造された後に救い出したもう一人の電波人間。お互い喧嘩しながらも共に戦うが、デルザー軍団のドクターケイトとの戦いで毒を喰らい、余命僅かで藤兵衛に夢を語りつつも、最後の戦いに赴きケイトと差し違える。
茂が歴代ライダーにカウントしなかったのは、ユリ子の兄もブラックサタンに殺されたために敢えて彼岸に帰したためである。
スカイライダー=筑波洋(村上弘明)ネオショッカーに瀕死の重傷を負わされたためにわざとネオショッカーに改造され改造人間の力を手に入れて戦う、飛行能力があったようだが、後にパワーアップの際になくなったようである。
仮面ライダースーパー1=沖一也(高杉俊介)
惑星開発用改造人間として研究所で改造されるも、ドグマの協力を拒んだヘンリー博士(大月ウルフ)を殺害され研究所も爆破され這々の体で脱出するも変身の仕方がわからず、後に赤心少林拳の極意を極めて変身法を編み出す。
ドグマやジンドグマと戦いこれを滅した後は元の研究員に戻り宇宙に旅立った。
仮面ライダーZX=村雨良(菅田俊)バダンに捕まり姉を殺害され自らもバダンによりパーフェクトサイボーグにされてしまい、幹部候補生として訓練中に乗っていたヘリコプターが落ちて、自らの記憶を取り戻すが自分はもう人間ではない悲しみを知りバダンに復讐を挑むが後に先輩ライダーの協力を得てバダンを倒す。元はセスナのパイロットだったらしい。
仮面ライダーBLACK=南光太郎(倉田てつを)
19歳の誕生日の日に兄弟同然に育った秋月信彦(堀内孝人)と共にゴルゴムに拉致され次期世紀王候補として改造され、ブラックサンにされてしまうが、脳改造の前に秋月総一郎(菅貫太郎)が乱入したために光太郎は脱出出来たが信彦は手術中の怪我で脱出出来ず、総一郎をクモ怪人により殺害された後に敢えて仮面ライダーBLACKとしてゴルゴムに孤独な戦いを挑む。
東星大学の人道学部に所属していたらしいが、ゴルゴムとの戦いためにロクサマ通学していなかった模様。信彦=シャドームーンはどうなったかはわからない。(退学扱い?)
仮面ライダーBLACKRXはBLACKと同じ南光太郎(倉田てつを)
ゴルゴムとの戦いで何もかも失って孤独になった光太郎は叔父の佐原俊吉、唄子夫妻の元に行き、俊吉は光太郎の見るも無惨な目の光を見てヘリコプターのパイロットの免許を取らせて自らの会社の社員とした。
ガールフレンドの白鳥令子(高野槙じゅん)と共にヘリコプターに乗っていた際に不思議な光を見て、不吉な予感を感じながらも帰って食事中に、令子がカメラに映した写真が真っ白になっているとか、佐原家の長男しげるが、ドクロ怪人を見たと言う情報を聞き、駆けつけてその後をつけるもそれはクライシス帝国の罠であり、スカル魔の妨害でBLACKに変身できずクライス要塞に囚われてジャーク将軍(cv加藤精三)やマリバロン(高畑淳子)の「協力しないか?」の勧誘にも頑として聞かず「俺たちが欲しいのは人間が自由に生きられる平和だ!」と叫んだためにこれ以上の説得は無理と判断したジャーク将軍に「処刑する」とBLACKの変身機能を破壊され、異空間に投げ出された後宇宙に投げ出されて死を覚悟していた際に光太郎の体内に埋められたキングストーンが太陽の光を受けて新たなる力を得て変身機能だけでなく進化してBLACKよりも強いBLACKRXとして奇跡的に甦る。
その後もヘリコプターのパイロットは続けたみたいだが、佐原夫妻が殺害された最終回辺りはもう仕事がなくなりまた放浪の旅に出かけたようである。
雨宮慶太三部作の『真仮面ライダー序章』の主人公風祭真(石川真)は一応元ロードレーサーらしい、父の手により細胞強化の実験台になるが改造を命令した鬼塚博士(石浜朗)の狙いは新人類創造にあった。
『仮面ライダーZO』の主人公麻生勝(土門廣)は望月博士(佐々木功)の助手で、ネオ生命体を創り出そうとしていた望月博士に実験台にされ、改造人間にされてしまい冬眠状態となる。
その四年後謎のテレパシーに導かれた勝は望月博士の息子を守るべく戦う。
『仮面ライダーJ』はカメラマンの瀬川耕司(望月祐多)は怪人に襲われ一度は絶命するが地空人の力により蘇生し、仮面ライダーJとして戦い、最後はフォッグマザーと対決するために巨大化する。もう殆どウルトラマンなんだが、ってかまんま。
まあ、仮面ライダーの内平成初期版はフリーターだったりバイトだったりとか全く安定しないからドライブからきちんとした職業や学生にしようと言う話になったんだろうな。
ならばウルトラマンの話をしないと片手落ちになるからウルトラマンの人間体はどんな職業なのか?
ウルトラマン=ハヤタ・シン隊員(黒部進)
科学特捜隊の隊員だが、ウルトラマンのミスにより絶命したためにそのお詫びとしてハヤタの体を借りてウルトラマンとして怪獣と戦う。
最終回にウルトラマンがゼットンに敗れて死んだ際にはゾフィー(cv浦野光)が、「私は二つの命を持ってきている」「地球の平和は地球人が守らねばならぬ」と諭してウルトラマンとハヤタはそれぞれの命を与えられ分離した。
しかし後にウルトラマンはわざわざハヤタの姿にわざわざなっているのを見たら化ける能力も身につけたようだ。
ウルトラセブン=モロボシ・ダン(森次晃嗣)
偶々人間の薩摩次郎の姿を見て感銘を受けたセブンがその姿を借りてウルトラ警備隊に「お前は誰だ?」の答えに「名前?そう、モロボシ・ダンとでもしておきましょうか」と即興に思い付いた名前で地球に留まり怪獣や宇宙人と戦うも最終回近くに死にかけて最後は敵を倒してから地球を飛び去る。
後にゲスト出演や、ウルトラマンレオでは変身能力を失うがレオ=おゝとりゲンを扱いて一人前の戦士にしようとする。
後のリメイク版でその姿をしばしば見かける。
帰ってきたウルトラマン=郷秀樹(団次郎)
怪獣から子供や子犬を救うが瀕死の重傷を追い治療虚しく死ぬもそれを見ていた帰マンが郷に乗り移り一心同体で怪獣と戦うためにMATに入隊する。
最終回M78星雲が危機であると言う話を聞いたために坂田次郎(川口秀樹)に『ウルトラ五つの誓い』を残し地球を去る。
どうやら、郷秀樹とは同化した模様。
ウルトラマンA=北斗星司(高峰圭二)と南夕子(星光子)元はパン屋の運転手だった北斗と看護師だった南夕子が一度は死ぬもウルトラマンAの力を与えられ蘇りウルトラリングを合体させて『ウルトラタッチ!』で変身。
途中で南夕子が実は月星人であることが分かりウルトラリングを返して別れた後は北斗星司が両手にリングを嵌めてウルトラタッチで変身する。
後にも北斗の姿で現れてキレやすい性格丸出しである。
ウルトラマンタロウ=東光太郎(篠田三郎)
元は海外を放浪していたボクサー志願の風来坊
持ち帰った花が実はとんでもないものであるのが分かり、臨機応変に戦い、その戦いぶりを認めた朝日奈隊長(名古屋章)がZATに入隊させる
一度は怪獣に乗っていた戦闘機を堕とされて死にかけるが、ウルトラ六番目の弟タロウの力で復活し、怪獣と戦う。最終回は「本当の生き方とは何ぞや?」と言う答えに敢えて変身せずにバルキー星人と戦い倒した後にZATや白鳥家も去りまた諸国放浪の旅に出る。
それ以降は人間体では出ていない。主演した篠田三郎が頑なに出演を拒んでいるのもあるがああいう番組は卒業したと言うことであろう。
ウルトラマンレオ=おゝとりゲン(真夏竜)
L77星を滅ぼされ地球にまで逃れたレオは、おゝとりゲンと名乗ってスポーツクラブに勤めていた。
しかし、怪獣が襲い来てそれを迎え撃つはずのウルトラセブンが足の骨を折られてしまい戦えなくなると横から現れるも弱く、結局はセブンの変身能力を失ったモロボシ・ダンに扱かれて一人前の戦士として育成される。
以降はMAC隊員として勤めるも、40話で宇宙基地が円盤怪獣シルバーブルーメによって襲撃され、MAC隊員は犠牲になり、ダンも「行け!」とゲンを脱出させた後消える。(後にダンだけは回収されたようだが)
以降は看護師の家の居候に梅田トオル少年(新井つねひろ)共々世話になり、円盤怪獣を倒した後にトオルだけを残してゲンはヨットに乗って世界に旅立つ結末だった。
その後はウルトラマンメビウスでその姿を見かけた。
ウルトラマン80の矢的猛(長谷川初範)は最初は中学校教師もUGMのオオヤマ隊長(中山仁)にスカウトされ、UGMの隊員も兼任していた。
13話以降は教師を辞めたようだが(これについてはPTAの圧力があった)怪獣と戦い、やがては二人目の女性ウルトラマンのユリアン=ユリアン(萩原佐代子)が地球に不慣れなので導いたりしていた。
以降のウルトラマンに関しては大体が防衛チームの隊員である。
円谷作品のおまけとしては『ミラーマン』の主人公鏡京太郎(石田信之)はカメラマンらしいがあまりそう言う痕跡がない。でもSGMに自由に出入りしていたな。
正当?な続編に当たる『ジャンボーグA』の主人公立花ナオキ(立花直樹)は大利根航空と言う零細会社のパイロットで、社長の伴野大介は田崎潤が演じていた。ポンコツ(失礼)セスナ一機しかなかったな。
兄の信也はPATの隊長で第一話で少女を怪獣から救った際に致命傷を負い殉職する。
以降PATの隊長は目眩く代わるがSGMから来た村上隊長(和崎俊也)が就任してからは落ち着く
この作品ミラーマンの続編と思えるのは二代隊長の岸の弟役にミラーマンに主演した石田信之がゲスト出演したりとか、SGMから村上が隊長になるとか途中で安田も来るなど色濃くこれは続編ですよとアピールしている。
ミラーマンのキー局はフジテレビで、ジャンボーグAのキー局は毎日放送なのだが。
立花ナオキは最初は兄信也の敵討ちばかりに気が逸り、無鉄砲さが目立ったためにジャンボーグAを与えたエメラルド星人(納谷悟朗)から操縦者剥奪の危機に至ったりとかしている。
敵のグロース星人も馬鹿ではないから送り出す怪獣が段々と強くなり、ジャンボーグAでは手に負えない強さの怪獣が出たためにエメラルド星人は新たにナオキが姉から借金して買ったホンダZをジャンカーZとしてジャンボーグ9にした
これは機種交換と見ていいだろう。
Aは飛行能力や軽快さが売りだが陸上戦では弱いし限界がある。
9は飛行能力は皆無だが、パワーがあり陸ではかなり強いために殆ど途中からは戦闘能力に優れた9が主力になる。
でもナオキはあの後あんな(失礼)零細会社に勤め続けたかは微妙である。
役の人はその後『ザ・カゲスター』の姿影夫=カゲスターに主演したためにジャリ番俳優のイメージが付きすぎて俳優を辞めた後スポーツ用品店を開いたが、35年前に大麻所持で逮捕されてからはとんと話を聞かない。
因みに立花直樹の本名は遠藤広樹
、消息は不明である。
リアルタイムなら70歳、今はサブカルに寛大だから大丈夫なのに、理由でもあるのかは不明である。