長い間 君に渡したくて 強く握り締めていたから
もうグジャグジャになって 色は変わり果て お世辞にもきれいとは言えないけど
桜井和寿
先日定期の休暇があってなんとなくレンタルした「ギフテッド」という洋画を見た。
父と娘のハートウォーミングドラマであるけれど
その娘はある特別な能力を持っていて、それが原因で日常が崩れてしまいそうになるっていう
よくある話なんだけど
実にこの子役の子が可愛くて セリフ回しやおちゃらけやらほんとに愛らしい
こんな娘が居たら楽しいんだろうなって思わせるようなお話
特別な能力ってのも現実的な話 数学の才能が秀でていてわずか7歳でも高校、大学レベル辺りの
数式を解いてしまうくらいの子なんだけど
それ以外は一般的な7歳なんだよね。
親代わりである主人公と叔母である母が養育で対立し、裁判までやるんだけど
本来はそれってどうしたいか子供が決める事なんじゃないのかな?
7歳の子に決定するココロは無いのかもしれないけれど
日常が楽しいと思っている子から その日常を取り上げていいって話じゃないし
才能をただ伸ばしてあげたいって気持ちもわからなくはないし
それでもハートウォーミングなお話なので最後は観ながら泣いてしまいましたけどね
それで先日の夜に観た映画を感慨に耽りながら あるSNSの話題に#ギフテッド とハッシュタグがあったので
覗いてみると、「クロ現」でギフテッド特集やってたみたいでした。
クローズアップ現代 ですね あんまり見ないんですけど名前は知ってる
テレビでやってた特集的には 日本人のおよそ250万人はギフテッドであるとの統計が出ていて
その人達に対してなのか 「生きづらいと感じるか」の調査で9割の人が生きづらいと言っているよう
子供が特別な能力を持っているとわかったとしたら、親はやはりそこを伸ばしてあげたいと思うんだろうし
その子供が本当に好きな事であればやりたいだろうから・・・と思ったけど
その「特別だけ」をクローズアップして 日常や子供らしさをないがしろにしてしまったとしたら
子供としては「楽しくない、特別な能力」としていい思い出に残らないし
ある能力は生かされないまま「生きづらい人生」とやらを送るんでしょう
ただ、そのギフテッドを本当に生かして生涯何かの役に立てるような人間になれるのなんて
現代ではほんの数パーセントでしかないだろうし
ギフテッドのみんながみんな「生きづらい人生」を変えられるかもわからない
結局はその子供がどんな生き方をするか? 親がどんな育て方をするか?
環境にもよるし、そもそも人生論では議論にならない
でもその特別をちゃんと特別視してクローズアップして行くことによって
助かる人だっているんだと思うから あって悪いことでは無いと思う
そのギフトをどう使うかは 結局は本人次第だ
その強く握りしめた くしゃくしゃになった想いは どこへ行くのだろう?