45歳オッサンの独立・開業日記

お仏壇クリーニングの事業を始めました。

時給900円に思うこと

2011年11月15日 23時59分59秒 | 日記
只今、開業準備の期間

しかし今々は特に何もする事が無く、部屋の掃除やら物品の整理やら開業後の挨拶文の作成やら、これといって緊急性が高いことが何も無い状態

家でゴロゴロもいいのだが、それではニートと変わらん・・・・

そんなわけで、短期バイト紹介の派遣会社に登録をしています。

昨夜、「明日1日のみ仕事がありますがどうですか?」と派遣会社から電話が入り交通費込み時給900円の条件でその仕事っつーかバイトを請けました。
ってか交通費が往復で千円位かかりそうで、しかも実質6時間しか実働時間が無い上に夜8時まで拘束されるっつーぶっちゃけ美味しく無い条件ですが、家に居ても誰かがお金くれる訳無いし、奥さんもオレが一日中家にいる状態ではストレスを感じるだろうから、多少条件が悪い内容でも基本的には請けようと思う訳です

それに、新しい知り合いが出来るかもしれないですしね。そのチャンスがあるというのが何よりのメリットだと思う訳ですし、開業後にもしかしたらお客様になってもらえるかもしれないぢゃないですか!(勝手な解釈です)
ちなみに・・・前回のバイトの時に「こんな仕事で開業する予定」と伝えると10人中9人位は「そんな商売があるんですか!?」と驚いていました。
知名度が低いんだけど、事業の内容にはほぼ全員が興味を持ってくれて、そんな事からも事業の手応えを感じています。


あ、話が横道にそれた・・・

今日のお仕事は物流倉庫での荷物の仕分け。

まーぶっちゃけバイトの出番ですね。
その物流会社も複数の派遣会社と契約しててその日の物流量に対応しながら人数の調整をしているみたいです。

どこの現場も人手は必要
しかしコストは最小限にしたい
特に人件費は・・・

だからバイトのニーズがあるわけですが、
安いよね時給900円。しかも働き手側の都合は無視で労働時間も企業側が求める必要最低限のみしか働けない。
非常に企業側にとって都合のいい人材として活用されているわけですな。

もちろん、労使双方にメリットがあるのであれば無問題。むしろウィンウィンで喜ばしいのですがね。

問題はその「バイト」に来ている人たち

正社員になりたいが、何処も雇ってもらえずという若い人が本当に多い・・・・
もちろん、中には「オレが採用担当だったら絶対に落とす」って思える人や「こいつ・・・まともに小学校を卒業したのか?」と思える人や「こいつ・・・親からいったい何を教わってこんなふうに育ったのか?」とその人の人生を疑いたくなる人も実はいたりしますが、そんなのはほんの一握りで、殆どのフリーター諸氏は全く何も問題なく、普通に会社で働けて、普通に会社の中で活躍出来ると思われる方々ばかりなのです。
しかし、何か一つか二つ足りなくて正社員として雇用されないんだろうなぁ・・・・非常に残念だ・・・

あ、また横道にそれた!

問題は「時給900円」です。
今日は6時間の勤務だったので5400円。しかも交通費は支給されないので実質日給4000円

こんな薄給でも人材が集まるのが現実の日本です。

企業が何故海外に拠点を移すのか!通貨レートや生産性や輸出入関税の有利さなど様々な理由はあるでしょうが、最も大きな要因としては「人件費」の圧縮だと思うのです。

その結果・・・すでに日本では今の若者を全て雇用できるだけの職場が無くなってしまっている
つまり産業の空洞化がすでに出来上がってしまっていると思うのです。

しかも「時給900円」でもそれしか仕事が無ければ頑張って働く若者。

正直、昨今の就職難の問題って政策の悪さが起因しているかもしれないが、根本は極端な「企業の利益至上主義」による海外進出による国内産業の空洞化ではないかと思う。
昨今の円高水準が今後も改善されなければ益々、海外に行ってしまう企業が増えるだろう。そして海外に進出した企業は現地で現地の賃金水準で現地の若者を雇用するだろう。

そして・・・そのしわ寄せは日本国内に押し寄せ、更に職を得られない若者を生んでしまう。


今、政府が行うべきは国内需要を活性化させることだと思う。

そして国内需要を高めて、職を得たい人がキチンと職に就き十分な収入を得て、国内で日本製品や日本産のものを購入する事で収入を消費するようにする事だと思うのです。

何で「国内需要を高めるか」・・・・やっぱ農業かなぁ・・・・農家が豊かになる事が、国家が豊かになる事ぢゃないかなぁ・・・だって食の需要は絶対に無くならないもんね。今こそ農業政策を徹底的に行って少なくとも食料需給率を引き上げることではないかと。

残念ながら日本には特に中東や中央・東南アジアの若者のように「海外で働く」という習慣が無い。
なので外貨は日本製品の輸出によって得るしかないです。
だとしたら、なお更、日本から輸出出来るものを増やすことだと思うのです。
空洞化してしまった工業製品の輸出に頼らず、質の高い「日本の食」を海外に輸出するべきで、そこに雇用を集中すべきではないかと思うデス。その為に、国内の農業にも大改革が必要なんだろうな。

その為にTPPへの参加って必要なことなのかもしれない・・・


しかし今のままでは日本は「大手企業or役所に勤める富裕層」と「バイトしか無い貧困層」の二分化してしまうと思う。

何より

「時給900円」

こんな低賃金でしかバイトが出来ない現状を打破しない事には明日の日本は無い!


自分が「時給900円」で働いてみて、一緒に働く仲間の現状も鑑みて、そう強く思います。



ちなみに・・・こんなモンが都道府県により決められています。
【地域別最低賃金の全国一覧】http://www2.mhlw.go.jp/topics/seido/kijunkyoku/minimum/minimum-02.htm
これが、リアルな現実です。