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僕&macbexとIFの世界

小説や遊戯王(インフェルニティ)や日常の事などを雑記していきます。

この一週間で夏休み分書くぜ

2013-08-07 02:08:18 | 小説
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一週間も経ってるじゃんww
ごめんね皆ー!
忙しいなんて言い訳は使いたくないけど
事実ちょっぴり忙しいのだー!
主に彼女関係。
最近はそればっかりになってしまったのでこの一週間で小説を三本仕上げたい。
冷静に考えたら難しいだろうから、一応目標って事ね!

とりあえず今夜中に推敲を終える予定なのは
「あるてぃめっと・さいきっかー」
です。これは「おれTUEEEE」小説が流行ってるみたいだから
代わりに「君TUEEEEE」でも書くかって発想で書き始めたものです。
高校時代から描いていて、最近形になったので、
この作品は一迅社に出そうと思います。

テーマ〈透明感〉

2013-06-27 06:00:59 | 小説
〈透明アンサー〉
 私は彼以上にクズで最悪で生きる価値のない人間を知らない。
 彼は酷く酔っ払っていた。陶器の可杯は回り終えた独楽のように傾き、七本のガラスの徳利は複雑なチェスの局面のように、テーブルのあちこちに置かれている。彼は徳利に入っている日本酒を、演技染みた飲み方でそのまま煽っていた。酒が切れたかと思うと声を荒らげ、新しい物を持って来いと若大将に命令する。若大将は「お金は大丈夫なんですかい?」と不安そうだ。
「つべこべ言わず持ってこい田舎もんがッ」
 湯気立つ徳利を見ると、彼は突然上機嫌になり、私に酒を勧めるのだった。ガラスの徳利の中で湯気を立てる日本酒は、まるで清水のように透明でありながらも、鼻を近づけると熱燗特有の濃いAlcoholの匂いが鼻孔を刺激した。
彼とは飲み屋でたまたま出会った。意気投合したわけではないが、嫌よ嫌よと言いながら二軒も梯子してしまった。その間に分かったことは、彼が妻子持ちのアル中で、今日は職安に行く予定だったのだが、スーツの代金を全部酒に替えてしまったということだった。
 彼はふらふらと立ち上がると、折ることも出来ない旧式の携帯電話でどこかに電話を掛けた。朝とも夜とも言えない時間である。時報くらいしか声は帰って来ないだろうと思われたのだが、これが意外、ちゃんと掛かったようだ。
「今高田馬場にいるんだけどよぉ。金がなさそうなんだわ。歩いて持ってこい。分かったな? 俺に恥掻かせたらただじゃおかねえからよ」
 結局、彼の妻がやって来たのは始発が来る少し前の時間だった。もう怒る気力も失った彼女は、深い絶望を抱えた両目で私を確認すると、ぺこっと頭を下げた。今にも首が落ちてしまうんじゃないかと心配してしまう程、肉付きの悪い体だった。
 彼は妻から茶封筒に入ったままの金を受け取ると「てめぇ子供をほったらかしてなにしてやがる!」と怒鳴る。そして片手を振りあげて彼女を追い払うと、何事もなかったかのように戻ってきた。親指に唾付けて封筒に入った千円札の束を確認し、満足気に笑った。
「アイツは要領の悪い女で、働きに出してもたったこれっぽっちしか稼がねぇ。あんなんは死んだほうがいいんですよ」
 封筒に入った札を半分くらい取り出すと、若大将に押し付けて「釣りはいらねぇぞ」と言った。若大将は顔を青くしながら「いえいえ。こんなにいりませんから」と言って、実際の金額よりも少なく請求していた。
高田馬場駅で彼とは別れることになった。また別の場所で飲み直すのだという。
「あ~あ、良い気分だぁ」
 これから通勤しようとするリーマンの中で、歌うように言った。
 その時、
彼の隣で電車を待っていた男の子が、誰かに押されて転がった。鞠のようにころころと、電車の前に飛び出した男の子。彼はカッと目を見開くと、黄色い線を踏み越える。しかし足が縺れてしまって無様にこけた。顔面を点字誘導路に打ちつけて鼻血を噴出させる。男の目の前を、電車が無慈悲に通過した。男はまるで狂ったように泣き叫ぶと、ポケットに入っていた茶封筒を破り捨て、携帯電話をたたき割り、髪を掻き毟りながら絶叫する。
「なんで俺じゃないんだ!?」


--------あとがき-----------
これを提出したいと思います。
タイトルの〈透明アンサー〉は曲から頂いたって言うのと、
人間の本質って言うのは見抜けないんじゃないかなぁという諦観から、こんな名前にしてみました。
着想は「罪と罰」から頂いたのですが、結構変えてます。
特にラストで助けるのを失敗するのは、完全なオリジナルです。

彼は「最悪な人間」だったのかというと、そうじゃありません。
僅か1ミリくらいは、善良な面を残していました。
でもそれは子どもを助けるために走りだしたって所じゃないんです。
彼は自分が居なくなることで、自分の妻子を助けようとしたんです。
自分はどう仕様も無いやつだ。周りを巻き込んで不幸にせざるを得ない。
そんな男が「死に場所」を見つけ、最後の一華を飾ろうとするけれども、上手くいかない。
そんなのを狙って書いてみました。

試しに書いてみた 「グシャ」

2013-06-21 08:10:53 | 小説


 どうやら俺の心は死んでいたらしい。
 電車に跳ね飛ばされミンチになった同胞に携帯のカメラを向けた時、そこにははっきりと俺の顔が写った。誤って内カメラの切り替えボタン を押していたのだ。画面に映る痩せこけた亡者のような男を見て、このままじゃ駄目だと確信した。

 そのサラリーマンがどれ程救いようのない肉塊になっていたかは書かない。それはこの話の趣旨とは一致しないからだ。
 すぐにバイト先に事情を話した。横に並んでいた男が電車に飛び込んで、それをはっきりと見てしまって気分が悪い。すると副店長はにべもなく「遅れてもいいから来い」という。腹がたったから「血とか浴びてますけど」と言うと、彼は舌打ちして電話を切った。
 ざまあみろ。何でも思い通りになると思ったら大間違いだぞ。
 ちょっと偉いからって顎で使いやがって。お前が跳ね飛ばされりゃ良かったんだ。

 帰りの電車は座ることが出来た。車両内アナウンスは人身事故の影響で上り電車に遅れが出ていることを繰り返し告げた。俺には車掌の言葉が説教のように聞こえていた。もちろん、彼は誰に話しかけているわけではないのだろうけど、彼の言葉は耳に痛かった。
 手が震えていた。タバコを吸えば落ち着くと思って、存在価値が俺と同じくらいの、ドマイナー駅で途中下車して、タバコを吸った。キオスクすら無い、ただ広いだけの駅のホーム。煙と白い息を交互に吐き出しながらベンチに座っていると、向いのホームで学生服姿の男女が肩を並べて立っているのが見えた。
 彼らは特に話していなかった。一見すれば他人のようであった。だが、この広い駅の中で、肩が触れるくらいの距離に立っていると言うことは、それなりに親密な中であることが伺えた。彼らは沈黙を恐れていなかった。二人なら無敵だと錯覚していた。若かった。
 靴の底でタバコを押しつぶした。潰れて、ぐちゃぐちゃになって、茶色いフィルターが脳漿のようにアスファルトに散らばった。
 まだ数本入っている「わかば」のパッケージを、無理やり筒型灰皿の中に捻り込んだ。
 踏切の音が聞こえる。電車が近づいてくる。

 ――カシャ――

 携帯液晶に写った一組の男女。
 あはは、画素が低いせいで、何が何だか全然わかんねーや。そろそろ携帯からアイフォンに買い替えようかなぁ。なんだかソッチの方が今時っぽいだろう?

思いつくままに書いた!
多分また別の作品を書くことになると思う。
これはこれで好きだけどねぇ……。

ゼミの課題で小説書くことになったwwンゴww

2013-06-21 07:16:22 | 小説
先生「皆さんはなにかやりたい課題ありますか?」
僕「小説やりたいでーす!!」
先生「じゃあそうしましょう」

皆(……空気嫁)


ってことで小説を書くことになったぜ!
日芸入ったからって、課題でずーーーっと小説書いてるわけじゃないんだよね。
どっちかってーと、最近は哲学的なことばっかりやってる。

ドイツロマン派(カフカとか有名)がナチに与えた「民族至上主義」は小説において~~とか
オイディプスは国という共同体から抜けだした放浪者であり、神託を聞く事によって神という存在を~~とか

そういう課題も好きだよ??
でもさぁ、いっつもスタ丼食ってたら偶には白玉ぜんざいを食べたくなるもんじゃん?
だから、たった1ページの小説っていう課題でも、俺は「ハァハァ」言っちゃうわけですよ!
で、課題のテーマは「透明感」です。
皆はどう書きゃいいんだよと頭を抱えていましたが、管理人は結構楽勝な感じがしました。
そりゃあ三題小説で「浅間山」とか「合法ロリ」とか無理難題を突き付けられていましたから、
むしろ解釈の幅が広いこのテーマは、書きやすい!

ってことで、今から書いちゃおうと思います!
それにしても緊張する。先生は角川で編集をやっていたような御方(あの寺山修司を受け持ったこともある)なので、
自分のような未熟者の文章が、お目汚しにならないかと……ッ。
まぁ俺は早く自分の文体を確立させたいから、
今回の課題はジムノペディで試みた「静かな文章」を目指していこうと思います!